ヤスハラケミカル株式会社様
テルペン化学製品における日本唯一・世界第2位のメーカーとして世界中に製品を供給されているヤスハラケミカル様。テルペンは、粘着テープをはじめ入浴剤、洗剤、食品パッケージの接着部、タイヤ用途など、暮らしと産業に重要な役割を果たしている天然由来の化合物です。
ヤスハラケミカル様は、広島県府中市に本社を置き、東京・大阪の営業拠点から全国各地、世界各国のお客様のもとへ、訪問活動を行っておられます。
これまで、営業・購買スタッフ用のモバイル機器として、通信機能内蔵のタブレット、ノートPCとモバイルルーターを支給し、“3台持ち”での運用しておられました。今回、それらの機材を、レッツノートCF-XZ6のLTEモデル1台に集約。これにより、複数機器を持ち運ぶ重さや煩雑さが解消され、業務の妨げとなっていた様々な問題が解決されました。
導入の背景
オフィスと同じ仕事環境をそのまま社外へ。ノートPC+タブレットの不満点を、レッツノートCF-XZ6で一挙に解決。
ヤスハラケミカル様は、従来はモバイル用としてノートPCとモバイルルーターを用意され、最近では、通信機能内蔵のタブレットも使われていました。タブレットにより、移動中にもすぐにメールを閲覧できるようになったのは良いのですが、「“3台持ち”は重たい」「一日中持ち歩いていると疲れる」「アダプターやケーブルも台数分必要で、カバンの中でかさばる」など、不満の声が漏れるようになりました。「情報システム部門としても、モノが増えれば紛失や盗難のリスクも増えますし、台数は最小限に抑えたいのは確かでした」(総務部情報システム課 課長 藤岡裕士様)。
さらに、実際に使用する中で、様々な問題が浮上。「タブレットでは、メールは読めても、返信の文章を入力することは困難です。また、添付ファイルが開けなかったり、WordやExcelの文書は閲覧できても編集できないことが、業務上大きな支障になりました」(総務部情報システム課 加藤愛子様)。致命的なのは、OSが違うので、社内のサーバーに直接アクセスできないことです。「タブレットで添付ファイルをやりとりするには、ファイルを一旦ノートPCにダウンロードするなどの手間がかかり、事実上不可能でした。リモートデスクトップを導入して、タブレットから社内のPCにアクセスする方法も試みましたが、これも手順が複雑です。また、業務に合わせて活用するには専用アプリを開発しなければなりません」(加藤様)。その上、個別に情報端末を購入してきたため、端末ごとに通信キャリアが異なり、リース・レンタル・買取など契約もまちまち。情報システム部門では、管理コストも大きな問題となっていました。
「ストレスのないモバイルワークを実現する。オフィスそのままの仕事環境で使えるようにする。さらに管理コストも削減したい。それには、2in1のモバイルPCを導入し、これまでの機材や環境を一新することが最善策だと考えました」(藤岡様)。そこで複数メーカーから実機を取り寄せ、営業担当者に試用を依頼。ヒアリングやアンケートを経て、最も高い支持を得たレッツノートCF-XZ6のLTEモデル(ワイヤレスWANモデル)のご導入を決定。モバイル環境の改革に乗り出されました。
導入のポイント
- ポイント1 3台持ちの苦労を解消する軽量・長時間駆動の2 in 1
- ポイント2 社外でも社内と同じICT環境を利用できる、Windows PC
- ポイント3 HDMIだけでなく直接VGA接続もできる、豊富な入出力端子
導入のメリット
驚きの軽さと余裕の駆動時間。豊富な端子にも高評価。
レッツノートCF-XZ6を導入して、皆さんがまず驚かれたのが、その軽さです。タブレット部だけなら約655g、インターフェースを満載したキーボードベースを付けても約1.214kg(ワイヤレスWANモデル)。周辺機器を持ち歩く必要がないことを加味すれば、カタログスペックだけではない、CF-XZの「軽さ」が高く評価されました。
「タブレット部にバッテリーや入出力端子等が集中しているモデルは、タブレットとしては重く、スタンドがないと自立できないので、新幹線の座席テーブルに載せられません。
また、プロジェクターを使う際に、HDMIやUSB Type-Cしか付いていないマシンでは、環境によっては変換アダプターが必要になります。アダプターを携行していても、映像が映らないケースが頻発していました。CF-XZは標準でVGA端子も搭載しているので、『映らない』という最悪の事態は避けられ、ITスキルが高くなくても『見た目通り』に端子を差し込めば簡単につながり、誰でも安心して使うことができます」(藤岡様)。
課題だった通信環境も、大幅に改善しました。キーボード入力によりメール作成は快適となり、タブレットではできなかったWord/Excelファイルの編集も実現しました。また、LTE内蔵なので、すぐにネットにつながり、メールチェックやお客様への説明がとてもスムーズになりました。
さらに、OSがWindowsに統一されたことで、社内のファイルサーバー上のファイルにも、VPN経由で出先から簡単にアクセスできるようになり、グループウェアやSFA(販売支援システム)、BIツールも外出先での使用が可能になりました。それまでは、出張中の管理職からの電子印承認が得られず、案件が滞ることがありましたが、CF-XZ導入後は出張先から決裁を得られるようになり、業務効率が大きく向上しました。
コスト面でも、機器数の削減と、通信キャリアの一本化により管理コストが減少。通信費は30~40%という大幅削減を達成しました。
「レッツノートは、本体価格に4年間の無償保証も含まれているのがいいですね。保証を付けるには別途支払いが必要な他社と比べて、非常に費用対効果が高いと思います」(加藤様)。
導入メリット1 2 in 1の利便性が多様な働き方、スタイルに対応
導入メリット2 LTE内蔵で出先からサーバーにアクセスでき、業務効率が向上
導入メリット3 通信キャリア・機材の一本化で管理コスト・通信費を大幅削減
レッツノートを活用したこれからの展望
一人ひとりのワークスタイルに対応。携帯性・利便性は他部署へも。
営業部門では、外出時にタブレット部だけを持ち出す方や、常にノートPCスタイルで使う方など、社員一人ひとりが多様な働き方・スタイルを柔軟に選択できるようになったことも、大きいメリットといえそうです。 「ノートパソコンとタブレットを常に携帯していた頃に比べると、身体への負担が減った」(営業本部営業二部 主任 竹内将司様)。
「CF-XZ1台で、どこでも会社のデスクと同じ仕事ができるので、仕事の効率が上がりました」(営業本部営業一部 塩野谷衣梨様)。
また、原料の買い付けで海外出張も多い購買部様でも大活躍です。
「タブレットで資料や重要なデータを拡大したりして、先方に見せながら交渉できることも便利です。今ではかさばる紙の資料を持っていくことも減りました」(購買部 課長 佐伯勝昭様)。
「資料作りの際、画面でチェックを受けられるので、作業がスムーズです」(購買部 本多優様)。
また、ヤスハラケミカル様にとって、東京と広島の間の4時間の新幹線移動は、モバイルワークとなることが多いので、約18.5時間稼働できるCF-XZなら、十分な余裕があります。当初、CF-XZは営業・購買担当者に配付していましたが、拠点間を移動することの多い部長・役員クラスにも使ってもらったところ好評で、「うちの部署にも導入したい」という要望も出ているそうです。
情報システム課の藤岡様は、「タブレットとしてプレゼンできるCF-XZは、お客様との商談はもちろん、社内での会議や打合せにも効果的。今後はそんな携帯性や利便性の高さを活かし、新たなワークスタイルを開発していきたい」と、抱負を述べておられます。