安田女子大学 安田女子短期大学様
安田女子大学様は、7学部12学科1短大3研究科を擁する全国有数の女子総合大学です。建学の精神「柔しく剛く」は確実に受け継がれ、いつの時代も剛柔ともに身につけた優れた女性を輩出してこられました。2007年の9号館、2014年の5号館に続き、2016年8月には新1号館が完成。全国でも最大規模の自立型学習の場には、当社のプロジェクターとディスプレイが各エリアの用途に合わせて導入されています。 安田女子大学様は、7学部12学科1短大3研究科を擁する全国有数の女子総合大学です。建学の精神「柔しく剛く」は確実に受け継がれ、いつの時代も剛柔ともに身につけた優れた女性を輩出してこられました。2007年の9号館、2014年の5号館に続き、2016年8月には新1号館が完成。全国でも最大規模の自立型学習の場には、当社のプロジェクターとディスプレイが各エリアの用途に合わせて導入されています。
導入の経緯
オープンスペースに適した機器を導入し、自学自習の意欲を高める
新1号館では、まず、吹き抜けの明るく開放的な空間に圧倒されます。そして、随所に設けられた自学自習やプレゼンテーションのためのスペースに学習意欲も高まります。「日本一活用されるラーニングコモンズを!」という設計コンセプトが実現されているのです。スペースの確保だけでなく、構造自体が工夫され、「プレゼンテーションフィールド」や「ワークボックス」などは、扉が取り払われたオープンなスペースに。「扉がないことでさまざまな情報が聞こえてきます。敷居がないので参加もしやすくなります」。施設部部長の小川圭司様が、開放的な設計の目的を説明してくださいました。さらに、安田女子大学様では2016年4月に家政学部に造形デザイン学科を新設。エレベーター前には80型のディスプレイが5台マルチ設置され、同学科の作品発表の場にもなっています。「先生たちからは、西日が射しても見やすく、長時間の稼動でも不具合が見られないね。といった驚きの声が届いています」とは、施設部管財課課長の東田龍二様。輝度や機能、耐久性などで厳選された映像機器が、理想的なラーニングコモンズの実現をお手伝いしています。
システムの紹介
超短焦点とエッジブレンディング機能で、自在なプレゼンテーションを実現
「可能な限りスクリーンを大きく」というご要望が実現された「プレゼンテーションフィールド」には、大きな白壁がスクリーンとして設置されています。しかし、最前列の席とスクリーンの間はわずか4.7 m。そんな省スペースでも、プレゼンテーターがスクリーンへの影の映り込みを気にせず、投写光やランプの眩しさに悩まされないのは、超短焦点レンズ搭載のプロジェクターが使われているからです。しかも、天井に凹みを設けて設置するという方法は、部屋のデザイン性を損ねることもありません。2台のプロジェクターからは、エッジブレンディング機能で壁面に最大の32:10のワイド画面で投写したり、中央に180型1画面のみ投写することもできます。もちろん1台のプロジェクターで1画面だけ映し出すことも可能です。「スイッチ一つで映像の切り替えができる操作性、明るい照明下でもクリアな映像が提供できる高輝度、万一のランプ切れでも映像を途切れさせない2灯式といったことなどからPT-DW11Kを選びました。諸条件を満たすものは、この機種以外には考えられませんでした」とは東田様。竣工後、日がまだ浅いのにも関わらず「プレゼンテーションフィールド」はセミナーだけでなく、保育科の学生が演劇を見せる際に背景画を映し出すなど、自主的な活用が増えはじめています。
少人数でのディスカッションの場で、予想以上にディスプレイが活躍
グループワークに活用される「ワークボックス」もユニークです。9室あるブースは、向かい合う部屋からの視線を遮るよう、高低差を設けた構造。こうしたボックスタイプの部屋は、すでに5号館でもつくられていましたが、その人気の高さから新1号館でも採用することに。「先進的なIT企業のミーティングルームなどを参考にしました」とは小川様。その結果、各ボックス内には、薄型デザインのTH-43LFE8Jが1台ずつ設置され、ノートパソコンと接続して課題に取り組んだり、プレゼンテーションを練習したりと、大学側の予想以上に活用されています。こうした入力機器の接続は、特注の配線ボックスで対応。操作がしやすいと好評です。コーナーの入口近くに置かれたディスプレイでは当日の部屋の使用や予約の状況を表示。受付で申込みをすると随時反映される仕組みになっており、「ワークボックス」の効率的な運用をサポートしています。
南側の講義室には高輝度の大型ディスプレイを設置
2階から上層階にある講義室では、ディスプレイとプロジェクターが効果的に使い分けられています。「南側の部屋には、高輝度ディスプレイを設置しています。南向きの明るさや、広くとった窓の開放感を保ちながら、クリアな映像を提供したいと選びました」。小川様が話されるとおり、TH-80LF50Jは太陽が南に位置する時間帯でも、ブラインドを閉めることなく、映像を鮮明に映し出しています。部屋全体の明るさが充分に保たれるため、板書やノートの書き取りがしやすいと、先生や学生ともに好評です。
北側の講義室には起動の速いレーザープロジェクターを100インチで
一方、北側の講義室には、レーザープロジェクターのPT-RZ670JWを採用いただいています。東田様によるとレーザープロジェクターの採用は、今回が初めてではないとのこと。「9号館のプロジェクターの更新時に導入しています。起動やシャットダウンに時間がかからない、輝度が高くて後ろの席までよく見えるといった声を多くいただくようになり、新1号館の講義室には23台導入しました」。ランプ方式の場合は起動に時間がかかるため、休憩時間も電源を入れたままという事例が散見されましたが、レーザープロジェクターの採用で省エネ効果も期待されます。こうした講義室の操作卓は、ディスプレイとプロジェクターの機器の違いに関係なく同じものが設置され、誰もが迷うことなく利用できるように工夫されています。
デジタルリンク機能の利用で、表示装置へはLANケーブル1本で
新1号館ではデジタルリンクスイッチャーET-YFB200をご採用。複数の入力ソースをLANケーブル1本で伝送しています。そのため、プロジェクターなどの端子部は見た目も美しく、各教室のデザイン性を損なうことはありません。「映像ケーブルと音声ケーブルが別々に接続されている場合は、接触体での不具合が起こる可能性もあり、デジタルリンクを採用しました。おかげさまで、新1号館より先に導入した9号館も含めて、こうした不具合によるブレは発生していません」。東田様が施設部ならではの感想を聞かせてくださいました。
日当たりのよい大講義室では高輝度のマルチスクリーンが活躍
安田女子大学様では、これまでも紹介したように既存の施設にも当社製の設備を導入していただいています。2014年には5号館の大講義室に、高輝度ディスプレイTH-55LFV50Jをデイジーチェーン接続で9台設置し、165型相当のマルチスクリーンシステムを構築。この大講義室も南向きで、リプレイス前までは、カーテンを閉め、部屋のなかを暗くする必要があったとのこと。導入から2年以上の歳月が流れましたが、800 cd/㎡という輝度の高さは、太陽の光が入り込む環境下でも、クリアな映像を映し続けており、高い満足度を維持しています。また、操作卓に置かれたペンタブレットに文字などを書くと、ディスプレイに映し出されるため、巨大なホワイトボードとしても活躍。マルチスクリーン対応の狭額縁デザインが、一枚のスクリーンとしての役割を充分に果たしています。
関連動画
システム構成図
主な納入機器 ソリューション
- 3チップDLP?方式プロジェクター PT-DW11K×3台
- 3チップDLP?プロジェクター用固定焦点レンズ ET-D75LE90×2台
- 3チップDLP?プロジェクター用固定焦点レンズ ET-D75LE10×1台
- 1チップDLP?方式プロジェクター PT-RZ670JW×52台
- デジタルリンクスイッチャー ET-YFB200×40台
- デジタルインターフェースボックス ET-YFB100×9台
- フルハイビジョン液晶ディスプレイ TH-80LF50J×23台
- フルハイビジョン液晶ディスプレイ TH-65LFE8J×1台
- フルハイビジョン液晶ディスプレイ TH-43LFE8J×11台
- フルハイビジョン液晶ディスプレイ TH-55LFV50J×18台