写真:顔認証付きカードリーダー
写真:顔認証付きカードリーダー

ウエルシア薬局株式会社様

顔認証付きカードリーダー
オンライン資格確認端末で受付窓口の業務効率化を実現。電子処方箋の導入を見据えた薬局のDXに貢献。

課題

薬局のDXを推進する中、マイナンバーを用いたオンライン資格確認をいち早く導入したい。

解決策

レセコン連携が可能なパナソニック製の顔認証付きカードリーダーで複数店舗への導入を円滑に推進。

薬剤情報や特定健診情報をその場で取得できることで薬局のDXを促進し、患者様の健康を管理するツールとして活躍してくれることに期待しています。

ウエルシア薬局株式会社 調剤運営本部 調剤推進部 調剤システム担当部長 渡邉 尚史様

背景

オンライン資格確認の導入をいち早く推進

調剤併設型のドラッグストアを全国に展開されているウエルシア薬局株式会社様は、オンライン診療サービスの提供やオンライン服薬指導の推進など、医療機関や薬局のデジタルトランスフォーメンション(DX)へ積極的に取り組まれています。2021年10月から本格運用が始まった、医療機関や薬局でマイナンバーカードを健康保険証として利用することができる「オンライン資格確認」の導入では、いち早く同年4月からの試験運用を行ってきました。その認証端末として、パナソニック製の顔認証付きカードリーダーが1681店舗(2021年12月時点)に採用されました。


導入理由

PHC株式会社製レセコンとの連携でスムーズな導入を実現

パナソニック製の顔認証付きカードリーダーが選ばれた理由のひとつが既設レセプトコンピューター端末(レセコン)と連携ができることです。PHC株式会社製のレセコンとの相互連携機能を持つため、オンライン資格認証専用の端末を新しく導入する必要がなく、資格認証とレセプトを1台で実現。設置スペースが限られる調剤薬局の窓口において、施工作業を簡略化できたことは大きなポイントであり、膨大な店舗数へのスムーズな導入を可能にしました。さらに窓口に設置しやすいコンパクト設計やマイナンバーカードの読み取り速度、顔認証の精度も高く評価をされました。


導入後の効果

その場で保険証の資格情報を確認できるので、窓口の業務負担軽減に貢献

薬局窓口に設置された顔認証付きカードリーダーでマイナンバーカードのICチップを読み取り、顔認証で本人確認を行うことで保険証の資格情報をレセコンに取得・取込。保険者番号や個人情報をシステムに入力する手間がなくなったことで窓口業務の軽減を実現しました。また、目視による確認ミスや入力の打ち間違いなど、ヒューマンエラーの防止にも期待されています。ウエルシア薬局株式会社調剤運営本部調剤推進部の渡邉尚史様は「窓口業務の効率化やミスを削減できることはもちろん、オンライン資格確認はその場で保険証の資格情報が確認できることが大きなポイントです。例えば、患者様の保険証が国民健康保険に切り替わっているにもかかわらず、以前使用していた社会保険の保険証を使ってしまった場合、2ヶ月後のレセプト返戻で処理ができていないことが判明し、再請求の手続きをする必要がありました。手続きは患者様にもスタッフにも大きな負担となっていましたが、オンライン資格確認ではその場で切り替えもできるので、その負担がなくなります」と語ります。

オンライン資格確認の活用で、より適切な服薬指導を実現

マイナンバーカードを用いたオンライン資格確認では患者様から同意を取得した上で、薬剤情報や特定健診情報をその場で閲覧することが可能になります。渡邉様は「これまでに他の薬局で処方された薬剤の情報や過去の特定健診結果を閲覧することができるので、どの店舗でも患者様により適切な服薬指導の提供、飲み合わせの提案や重複投与の防止に努めることができ、患者様の健康を管理するツールとしても活躍してくれることを期待しています」と語ります。


写真:マイナンバーカードを端末に置くだけで自然な読み取り位置にセット
マイナンバーカードを端末に置くだけで自然な読み取り位置にセット。
写真:タッチパネルの直感的な操作でスピーディーな認証を支援
タッチパネルの直感的な操作でスピーディーな認証を支援。
写真:マスクを着けた状態でも顔認証で本人確認が可能
マスクを着けた状態でも顔認証で本人確認が可能。
写真:スペースが限られる受付窓口に設置しやすいコンパクト設計
スペースが限られる受付窓口に設置しやすいコンパクト設計。
写真:患者から同意を取得した上で、過去の薬剤情報な どの利用が可能
患者から同意を取得した上で、過去の薬剤情報などの利用が可能。

納入機器

顔認証付きカードリーダー端末 ×1408台(2021年9月時点)


お客様の声

電子処方箋の導入を見据えたDXを推進し、利便性の高いサービス提供を目指します

オンライン診療サービスの提供から始まり、アプリを使用したオンライン服薬指導、そして今回のオンライン資格確認の導入と、医療機関のオンライン化が急速に広まりつつあります。このようなデジタル技術のインフラを整備することにより、2023年1月から始まる電子処方箋の導入を見据えた動きができるようになると考えています。今後も薬局のDXを推進し、スタッフの業務効率化はもちろん、患者様にとっても利便性の高いサービス提供を目指しています。

写真:渡邉様
ウエルシア薬局株式会社 調剤運営本部 調剤推進部 調剤システム担当部長 渡邉 尚史様
※所属は納入時のものです。

お客様紹介

ウエルシアモデルで地域の様々なお困りごとを解決

「日本一のかかりつけ薬局」を目指すウエルシア薬局株式会社様は、地域の身近な医療機関として調剤併設化を推進中です。「調剤併設」「カウンセリング営業」「深夜営業」「介護」の4つ独自のビジネスモデル(ウエルシアモデル)で人々の健康と生活を支え、もっとも身近な医療機関として、地域のさまざまなお困りごとを解決しています。


写真:ウエルシア秋葉原駅前店
顔認証付きカードリーダーが導入されたウエルシア秋葉原駅前店。
地図

関連機器・サービス

製品写真:顔認証付きカードリーダー

顔認証付きカードリーダー

パナソニックの世界最高水準の顔認証技術を搭載したカードリーダー。病院や診療所、薬局などの受付で患者自身がマイナンバーカードを置き、カメラで顔認証をすることで厳格な本人認証が可能。接触による感染リスクを低減しながら、医療現場の受付業務の負荷を軽減します。さらに、患者本人の同意を得た上で取得した資格情報を、医科・調剤向け医事コンピューターに取り込むことができるのでさらなる医療現場の業務効率化を支援します。

※2017年4月28日に公開されたNIST公式の評価レポート(IJB-A Face Verification Challenge Performance Report、IJB -A Face Identification Challenge Performance Report)において世界最高水準の評価を得た後もさらなる顔認証技術の強化で認証精度向上とエラー削減を続け、NIST「FRVT 1:1」(2021年8月2日発行)の「Ongoing Face Recognition Vendor Test」においても、世界最高水準の評価結果を得ています。