早稲田大学 戸山キャンパス様
導入の経緯
文学学術院が授業・演習で利用する2棟を改築。40室ある講義室のすべてのプロジェクターを刷新
早稲田大学様は東京都心に本学を構えておられます。その戸山キャンパス31号館と32号館を2014年度から改築。これを機に文学学術院が授業・演習で利用する40室の講義室の設備刷新を考えられました。軸になるのが映像装置のリニューアル。「テレビをはじめ映像に慣れ親しんだ学生たちには、映像で教材や資料を提示することが、もはや大学では日常化。教員からも大画面の要望が出ています」と情報企画部兼早稲田ポータルオフィスの岩路様は言われます。数社の機種をご検討になり、ご決定いただいたのがパナソニックのDLP レーザープロジェクターPT-RZ670Jでした。「レーザー光源の6500lmの明るさは、この規模の講義室には、十分に明るく、教室を暗くしなくても鮮明に見えるためメモを取ることもできます」とご評価いただきました。
システムの紹介
明るさと鮮明画像に納得、さらに素早い起動で講義開始・終了のタイムロス無し
講義の教材は主にパソコンで、パワーポイントを使用される先生方が多いとか。図版や写真などがそのまま表示されることは必須で、芸術系では美術品の提示もしばしば。例えば壺の写真を見せた際、釉薬によって発色が変わることを示したかったのが以前のプロジェクターでは思うような色彩で表示されず、学生に伝わらなかったこともありました。PT-RZ670J導入後はそのような心配は無用になりました。
また、文学学術院には約8,000人の学生が在籍しています。講義室は常に大勢の学生が入り、講義室の入れ替わりに時間がかかることも。さらに講義終了後に質問を受けて休み時間にかかることもあります。そのような時にウォームアップやクールダウンの時間が不要なPT-RZ670Jが役立ちます。ギリギリまで使って電源オフ。次の講義が始まり、即電源オンが可能。時間のロスがなくなりました。
1日約8時間、週6日の運用、メンテナンス性も機種決定の要因
学生数が多いので、講義が途絶えることはありません。日曜を除くほぼ毎日、毎時限プロジェクターは使用されます。PT-RZ670Jはレーザー光源ですからランプ交換が不要。長期間の連続運用を可能にしたメンテナンス性も機種決定の要因でした。
デジタルリンクを使用し、配線の手間や天井への負担を軽減
PT-RZ670JにはLANケーブル1本で映像・制御信号を伝送できる「デジタルリンク」機能を搭載しています。今回の配線はこれを使用しました。31号館・32号館で計32台のPT-RZ670Jをご採用いただきましたが、この数になるとケーブル配線が作業の手間になり、また重さが天井への負担にもなります。映像システムの数が増えるほどに「デジタルリンク」はその効果を発揮します。
どの講義室も同じ操作で使用可能。使いやすいインターフェース
どの講義室でも先生方が使い方に困らないよう、インターフェースは共通化しました。事前に戸山キャンパスをリサーチし、先生方の要望をピックアップ。ベテランの先生も手軽に使えるよう配慮しました。システム全体の管理は別棟で行いますが、そこではlogも取得。全体の使われ方を把握し、システムのメンテナンスに役立てています。
導入を終えて
今回建て替えた31号・32号館は主に文学学術院が基礎演習・基礎講義で使用する講義室を集めた重要棟です。1年次での基礎能力を養う基礎教育ですので座学が中心になり、教材や資料提示にプロジェクターは欠かせません。導入したレーザープロジェクターは明るさ・発色・精細度・運用すべてが向上し、質の高い講義進行に役立っています。
システム構成図
主な納入機器 ソリューション
- 1チップDLP?方式レーザープロジェクター PT-RZ670J×32台