聖路加国際大学シミュレーションセンター様
医療の実践は高度な技能であり、医療従事者の教育において患者さんと接する臨床現場での経験が最も貴重な教材となっています。臨床シミュレーションは様々な臨床体験を再現する手法であり、2016年4月にオープンした聖路加国際大学シミュレーションセンター様は、従来の教育設備に臨床現場を模した環境を併設し、質の高い臨床シミュレーションを可能にしています。
主に聖路加国際大学様の職員や学生が利用し、学習者が自らの体験をデブリーフィングすることにより、自分の行動を客観的に振る返ることができます。また、能動的に課題解決を行うことでアクティブラーニングなど、実践的な学習方法にも適しています。
システムの概要・特長
今回、導入された「医療教育支援ICTシステム」は、センター内の手術室、集中治療室(ICU)、病室(個室、4床室)、診療室、学習ラボ 等に19台のネットワークカメラと17台のマイク、5台の収録システムを接続し、24時間フルタイムで防犯も兼ね、映像・音声を録画しています。
シミュレーションセンターでの実技を映像化することで、効果的な教育用コンテンツとして様々な学習に役立てています。
システムの内容
- 実践的なトレーニング中心の講座で、学習者自身の作業(手技)映像・音声を録画することにより、後から正確な振り返り学習が可能。
- 先生の作業(手技)のお手本映像・音声も保存でき、学習者との比較・検討が可能。
- 24時間フルタイムの収録を、センター内の録画装置で1週間(画像:高精細モード)保存。臨床学術センター内のサーバーでは、1週間以上の保存に対応しており、長期間の録画コンテンツのバックアップが可能。
- モニターと同様の操作が可能な持ち運び用タブレットを使用することで、センター内のどこでも映像切替えや確認が可能。
お客様の声
聖路加国際大学 教育センター
シミュレーション教育部 宮坂清之准教授
今回のシステムは、自分の行動を客観的に振り返る「デブリーフィング」を行うツールとして導入しました。
臨床シミュレーションでは、自分の手技や行動を学ぶだけではなく、周りの人がどのように行動しているかを客観的に見ることも重要になります。そのためには記憶だけではなく、様々な角度から映像を見て確認する方が説得力があります。 導入に際し、海外メーカーなど複数を検討しましたが、リーズナブルな価格帯で希望する仕様を提案いただいたパナソニックさんに決定しました。高画質・高精細の映像・音声を録画できるのには皆さん驚かれています。個人的にはモニタールームに行かなくても席やセンター内どこでも、簡単な操作でのカメラ切り替えや、ズーム機能で状況が確認できるタブレットが気に入っています。今後のシミュレーションセンターでの訓練や研修が、患者様に信頼を与えるよう、積極的に活用していきたいと思います。
主な納入機器 ソリューション
- 屋内プリセットコンビネーションネットワークカメラ WV-SC387A×11台
- 屋内対応ネットワークカメラ WV-SPN310AV×4台
- フルHDドーム型ネットワークカメラ WV-SF138×1台
- ネットワークディスクレコーダー WJ-NV250/4×1式
- PCソフトウェアパッケージ WV-ASM200×1式