愛知県東海市様
防災カメラシステム
大規模災害発生時に被害状況を瞬時に把握し初動体制の確立を図るために防災カメラシステムを導入。
愛知県 東海市様は知多半島の西北端に位置し、名古屋中心部まで15km位の場所にあります。愛知県の主要な工業地域である名古屋南部臨海工業地帯の一角を成し、中部圏最大の鉄鋼基地を持つ産業上の拠点都市としての役割を果たしています。
概要・特長
これまでに東海市様では地域防災無線や防災スピーカーの整備、千鳥津波避難所の建設などの防災対策をおこなわれ、災害発生時における市民への緊急情報伝達の拡充、避難の迅速化、避難所機能の強化が図られていました。
今回導入された防災カメラシステムは、大規模災害発生時に市災害対策本部等で被害状況を瞬時に把握し、避難勧告や避難所開設等の初動体制の確立を図るため、市内11ヵ所に計12台の防災カメラを設置。災害時にはその状況を市庁舎2階にある庁議室に設置した大型4面マルチモニターや、消防本部のPCなどでリアルタイムに確認することができます。
システムの概要
- 防災カメラは30倍の光学ズーム機能をもつフルハイビジョンカメラ。夜間、降雨などの視界不良時においても画像処理を行い、良好な映像で撮影ができる。
- 災害時の停電に備え、大型蓄電装置を設置、停電時においても5時間の運用が可能。
- 災害時に幹部会議室となる庁議室では、専用のカメラ・映像操作端末を設置し、確認したい映像を自由選択、最大16映像を同時に表示することができる。
- 各防災カメラと市庁舎間には25GHz帯の無線を使用した高速ワイヤレスネットワークを構築し、高画質な画像伝送を実現している。
- カメラ設置場所である、千鳥津波避難所、南三ヶ月交差点北西、川北新田排水機場、公立西知多総合病院については、無線通信が遮断された場合に備えて、バックアップ回線(有線)を敷設している。
- 市庁舎のサーバー室には中央制御装置が設置され、システム全体の制御、カメラ映像の録画を行なう(全カメラ24時間録画で1週間記録可能)。
- 防災危機管理課、201会議室(災害対策本部)、消防本部にもカメラ操作端末を設置し、映像の共有化を実現している。
お客様の声
東海市総務部防災危機管理課
佐藤様(左)
伊藤様(右)
近年、各地で地震や台風の被害が相次いでおり、東海市においても、様々な状況に応じた危機管理体制の強化が求められていました。今回、防災カメラシステムを導入することにより、災害発生時に現場に行くことなく、災害の様子を視覚的に画面で確認することができます。スピードを要する初動期の迅速な対応が可能になると思います。大型4面マルチビジョンが設置された庁議室は普段は市の幹部が会議をする部屋ですが、災害時には災害対策本部の幹部会議を行なう部屋となり、画面を見ながら幹部が、避難勧告などの発信ができるようにしています。防災カメラを活用することで、市民の皆様が一層、安全で安心して暮らすことができる「災害に強いまちづくり」に努めていきたいと思います。
主な納入機器 ソリューション
防災カメラ ×12台
- フルハイビジョン電動ズームカメラ(WV-SC588A)×12台
- 大型蓄電装置
- 25GHz無線伝送装置
庁議室設備
- 大型4面マルチモニター(TH-55LFV6J)×4台
- カメラ・映像操作端末
その他
- カメラ操作端末 3台
- 中央制御装置
- 録画装置他