東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院様
東京工業大学様では2016年4月に全学的な教育改革がおこなわれ、その柱の一つとして「リベラルアーツ研究教育院」を創設されました。21世紀社会の時代的課題を把握し、その中での自らの役割を認識する「社会性」、自らを深く探究する「人間性」、行動し、挑戦、実現する「創造性」を兼ね備え、より良き未来社会を築く「志」のある人材を育成していくことを目的としています。
新しい教育は、まず殻を破ることからはじまり、一方通行の講義とは違った教育のスタイルや、学生の積極的な授業参加を促す工夫など、学生の幅広い視野と豊かな人間性を備えた科学者の育成に取り組まれています。
今回、「人をひきつける」、「活力がある」、「明るく楽しい」といったイメージで、『華のある』教養教育を目指す東京工業大学様の想いを込められるものとして、従来の枠にとらわれない大小・縦横混在の「風車型」のマルチディスプレイ デジタルサイネージシステムが導入されました。
マルチディスプレイが設置されているロビーの奥にはホールがあり、日々様々なイベントが行われていますが、常に人の行き来があるこの場所で、学内・学外問わず多くの人へ向けて情報発信されています。
概要と特長
導入したマルチディスプレイシステムは、55v型ディスプレイ(TH-55LFE8J)4台の周りに、32v型ディスプレイ(TH-32EF1J)4台を配置し、風車型に組み合わせています。
コンテンツの送出パターンは3種類から選ぶことができます。
- 1つの画像データや映像を風車型に自由に切り出し表示する。
- 1面(固定)だけ別出力を行い、連絡事項などを表示する。
- ブルーレイ等アスペクトを保持したい場合のために、風車型内でアスペクトを保ったまま表示する。
また、コンテンツやスケジュールの登録・配信はパナソニックのデジタルサイネージソリューションAcroSignで実施されています。
なお、配信を管理する事務室は、マルチディスプレイシステムがある場所とは別棟になるため、操作の必要な機器はすべてネットワーク経由で事務室から制御できるようになっています。
また、監視カメラを設置し、セキュリティという目的だけでなく、ロビーまでディスプレイを見に行かなくても、離れた事務室からディスプレイの配信映像をリアルタイムで確認できるようにしています。
お客様の声
東京工業大学
リベラルアーツ研究教育院
伊藤亜紗先生
大学全体の教育改革の中で、枠にはまらず、自発性を持つことを学生にも期待しているので、今回導入したマルチディスプレイも型にはまらない「風車型」を採用しました。現在、実際の授業を撮影するなど、新しいコンテンツの制作を実施しています。前半は「志」について紹介し、後半は私たちの組織の多様性について分野ごとに個性的な紹介をしていく予定です。
情報を正確に伝えるという目的ではなく、メッセージ性のあるシンボル的存在になることに期待をしています。