イオンモール株式会社様 THE OUTLETS HIROSHIMA
コト消費で地域活性化を担う 新業態アウトレットモール
ニュータウン『西風新都グリーンフォートそらの』にイオンモール株式会社様が建設し、運営・管理するアウトレットモール。3つのコンセプトである、本格アウトレット・エンターテインメント・地域との出会いの場を柱とする地域創生型商業施設として、地元広島の魅力発信の役割も期待されています。
導入の経緯
地域の魅力を発信するゾーンの象徴として路面電車を活用
『THE OUTLETS HIROSHIMA(ジ アウトレット広島)』1階に位置し、広島や瀬戸内の文化や魅力を体感できる『なみのわガレージ』。その一画の『ステーションコート』では、当社製レーザープロジェクター11台を使用した、中四国最大級の屋内常設プロジェクションマッピング『ワープする路面電車』が展開されています。スクリーンとなっているのは、周辺エリア一体をニュータウンとして開発する広島電鉄様から寄贈された、広島電鉄70形車輌。宮島線や市内でも活躍し地域の足として親しまれました。『ステーションコート』の展示企画を依頼された広島ホームテレビ様により、数社のレーザープロジェクターがさまざまな条件でテストされた結果、高輝度・高コントラストで車体にクリアに映像を投写できるとの評価から、PT-RZ970JB/770JBをご採用いただきました。また、アウトレットモール内での常設展示という、人通りが多くホコリも舞う環境下でも長期間の安定した運用が可能な高いメンテナンス性も評価のポイントとなりました。
システムの紹介
アイデアとディテールを性能で支える
広島ホームテレビ様は、コンテンツの企画制作に日本を代表する開発ユニット・AR三兄弟を起用。「業態・施設の“地域に根差す”というコンセプトのもと、実際に広島市内を路面電車で巡っていただき、映像の随所に趣向として取り入れていただきました。ワープする先は広島から世界そして宇宙へと広がっていきます。」(株式会社広島ホームテレビ 経営戦略局 マッピング事業室長 山下晴史様)。制作過程では「近距離から凹凸のある車体へ投写するため、モデリングやブレンディングの難易度が高かったことや、施設開口部が設計時から変更となり広くなったことで外光の影響を受けることになり、色味の大幅な調整を要するなどいくつものハードルを乗り越えて実現へと漕ぎ着けました」とのこと。幾何学ひずみ補正機能も使用され調整を重ねた結果、細部にまでこだわった壮大な映像世界が車体全体と床面に映し出されています。
参加型システムでお客様に驚きを
「ただ車輌を展示するのではなく、この場に立ち寄ったお客様に楽しんでいただきたい、というのが当初からの望みでした」(イオンモール株式会社 THE OUTLETS HIROSHIMA ゼネラルマネージャー 兵頭良樹様)。そう話されるように、お客様がスマートフォンでQRコードからサイトへアクセスし好きな行き先・車体カラーを選択すればそのまま目の前で繰り広げられる、という来場者参加型のシステムも開発されました。「これまでにないコンテンツを体験としてご提供できているのではと思います。おかげさまで、小さなお子さまから年配の方まで幅広いお客様に喜んでいただけているようですので、嬉しい限りですね」。
導入を終えて
楽しみに出会える施設であり続けるために
「皆様にいつも驚きと楽しみを感じていただける場をご提供していくことで、いつまでも地域に貢献できる施設にしていきたいと思います」(兵頭様)。
「常設でのプロジェクションマッピングには継続的な調整が求められますから、細心の注意でクオリティを保ちながら、魅力的なコンテンツをお届けしていきたいですね」(山下様)。