トヨタ産業技術記念館様
課題
プロジェクターの更新を機に、より鮮明な映像で臨場感を演出したい。ランプ交換や照度調整など、維持管理の手間とランニングコストの負担を軽くしたい。
解決策
高輝度レーザープロジェクターの採用により、運営面の負担を軽減し、鮮明で臨場感のある映像演出を実現。
テクノサーキットを体感した子供の中には、突然飛び出すウサギに「危ないっ!」と声をあげるほどの没入ぶり。レーザープロジェクターならではの鮮明な画像と臨場感を実感しています。
背景
運営上の負担軽減と、より一層の臨場感の向上を
テクノランドにあるテクノサーキットは、来館者の多くの方が来場するテクノランドの目玉施設です。ゲームを通じて自動車のテクノロジーにふれ、安全な運転技術を学んでもらうのが目的であり、よりよい体験をしていただくために映像を活用しています。コンテンツによってシーンを変えることができるため、より臨場感のある映像クオリティを求めており、かつ品質維持にかかる運用上の負担の軽減も望んでいました。
導入理由
信頼性の高さと、くっきりと鮮明な画像再現が決め手に
プロジェクターの更新においては、ランプ交換や調整などメンテナンスに費やしてきた時間や、ランニングコストの軽減が第一の条件でした。また、以前のミラー反射式投写では、地震の揺れなどで照射位置のズレが生じやすく、設置方法も検討材料に。その結果、約20000時間のメンテナンスが不要で、鮮明なコントラストが定評の当社製1チップDLP®方式レーザープロジェクター8台をご採用いただきました。
導入後の効果
保守管理の負担が軽減され、今後の運営にも期待大
テクノランドで人気を博してきたテクノサーキットにおいて、コース内のプロジェクターをレーザー式に刷新し、運営をスタートされました。「これまではランプ式だったため、ランプの交換時期も微妙に差があり、交換の度に光源輝度のバランスを1台ずつ調整していました」(栄生事務所 主任当員 鎮簱幸一様)と振り返られます。導入されたレーザープロジェクターについて、「運営上の手間と負担が抑えられるのは、なによりも助かりますね。保守管理にもコストがかかっていましたから、ランニングコストを大幅に削減でき、システムに対する信頼性と安定性に期待しています」(鎮簱様)と評価いただきました。
驚きの声をあげる子供の没頭ぶりに導入の手応え
テクノサーキットに映し出すのは、ターゲットを追いかけて走るコンテンツと、交通ルールを学びながら楽しむコンテンツの2通り。さらに、コースバリエーションはそれぞれ8種類用意され、トータル16パターンの映像は、四季折々の景色、アヒルやウサギが横切るなど創造性も豊か。色の再現について「リプレイス前だと、ランプの寿命でコースの一部が暗くなったり、投影のズレでサーキットコースが不鮮明になったりすることがありました。レーザープロジェクターの採用でそういったトラブルもなくなりました」(テクノランドサブリーダー 森下真衣様)と信頼性と安定性の高さを評価。さらに、「投影されるコースがくっきりと鮮明になりましたね。スタートと同時にコースが映し出されると歓声があがり、ゲームを体感された子供の中には飛び出したウサギに危ない!と声をあげることも。その没頭ぶりに臨場感の高さを実感できました」(森下様)。
納入機器
1チップDLP®方式レーザープロジェクターPT-RZ870JLW×8台
今後の展望
安全な運転への技術と意識を高める一役を担っていきたい
「3Dや4Dなどの先進技術にも関心はありますが、今回の導入を機に、多くの方々の安全運転に対する意識向上に役立ってほしいですね」(鎮簱様)
「臨場感の向上はもちろん、機器の不具合で中断する心配もなくなりました。テクノサーキットは、ゲームをとおして走る・曲がる・止まるといった自動車テクノロジーを体感し、車間距離や信号といった交通ルールを体得していただくことが目的ですから、これからも多くのお客様に楽しみながら学んでほしいですね」(森下様)
お客様紹介
モノづくりの精神と大切さを未来につなぐ拠点
トヨタ産業技術記念館は、かつて豊田紡織株式会社本社工場であったトヨタグループ発祥の地に設立されました。近代日本の発展を支えた基幹産業のひとつとなる繊維機械と、現代を開拓し続ける自動車技術の変遷を紹介。「研究と創造の精神」と「モノづくり」の大切さを広く社会に伝え、未来につないでいます。
1チップDLP®方式レーザープロジェクター PT-RZ870JLW×8台
高コントラストを実現する「ダイナミックライトコントロール」
「密閉型光学ブロック」による防塵構造
24時間連続運転を可能にする「デュアルドライブエンジン」