株式会社ストランザ様
課題
歯科医院の受付業務を無人化・効率化したい。
解決策
KPASクラウドの顔認証APIを活用し、顔認証によるセルフチェックイン機能を開発。
KPASクラウドではAPIを連携させるだけで、すぐに精度の高い顔認証を利用できたため、スピード感を重視した開発を行う上で大変助かりました。
背景
歯科医院の受付業務の改善を目指す
株式会社ストランザ様は、歯科医院の業務を一元管理するクラウド型システム「Apotool & Box for Dentist」の提供により、人手不足や業務過多に悩む歯科医院の業務改善に取り組んでいます。2016年には、無人での来院受付を可能にするオプション機能として、QRコード読み取りによるセルフチェックイン機能をリリースしました。しかし、スマートフォンのカメラを起動するなどの操作が患者側の負担になることから、よりスムーズに利用できる方法の検討を開始し、2023年に顔認証で来院受付を行う「かおdeパス」を新たにリリース。その顔認証のシステムに顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」 API Proが活用されています。
導入した理由
スピーディな開発と安全性を両立できるAPIを評価
「かおdeパス」の顔認証システムにKPASクラウドを採用した理由について、株式会社ストランザ 取締役 開発本部長の趙 飛様はこう語ります。「当社ではスピード感のある開発を大切にしています。そのため、KPASクラウドのAPIはまさに求めていたものでした。新たにサーバーを構築したりシステムを開発することなく、API連携をするだけで顔認証を実装できるので、開発を迅速に進められるはずだと期待を寄せたのです。加えて、顔という個人情報を扱う性質上、パナソニックさんが開発したシステムで、国内サーバーでデータが管理されているという安心感も大きな決め手になりました。」
導入後の効果
開発を振り返って
API連携により高精度な顔認証の実装を短期間で実現
「かおdeパス」の開発を振り返り、「KPASクラウドのサービスが良くできていたお陰で、スムーズで迅速な開発ができた」と趙様は話します。
「KPASクラウドのAPIはサンプルコードも含め非常に分かりやすく、またSDKも使いやすかったです。当社で開発している別のアプリケーションには、API以外の方法で外部のシステムと連携を行っているものもあるのですが、その場合、連携のためのアプリケーションを別途作る必要があるなど、実際に機能を使用できるようになるまでに時間と手間がかかります。しかし、KPASクラウドではAPIを連携させるだけで、すぐに精度の高い顔認証を利用できたため、スピード感を重視した開発を行う上で大変助かりました。『かおdeパス』の開発中、『Apotool & Box for Dentist』の他の機能との連携や、操作しやすいGUIの作り込みの部分では様々な試行錯誤がありましたが、機能の根幹である顔認証の仕組みはKPASクラウドのAPIを組み込んだらほぼ完成という状況でしたので、全く苦労はありませんでした。高精度なクラウドベースの顔認証と、扱いやすいAPIのお陰で期待通りスムーズに開発を進められ、企画から7か月という短期間で新機能をリリースすることができました。」
「かおdeパス」導入後の効果
セルフチェックイン機能で受付を無人化
「『かおdeパス』は現在、27院の歯科医院に採用いただいています。歯科医院業界では長年、受付スタッフの人手不足が課題となっており、病院によっては医師や歯科衛生士が診療の間に受付対応も行うなど、業務の負担になっているケースが多くあります。『かおdeパス』では、受付に設置されたタブレットで顔認証を行うだけで、患者自身で来院受付を完了できます。導入により窓口業務の無人化が可能になり、医師やスタッフは、診療やカウンセリングなどの患者とのコミュニケーションに時間を割けるようになります。」
高精度な顔認証で患者に便利さを提供
「『かおdeパス』は、受付時にスマートフォンを取り出す必要がなく、画面に顔をかざすだけで簡単に利用できるため、小さなお子様連れの患者様でも使いやすいといったお声をいただいています。便利さで他の医院と差別化を図りたい先生に好評です。KPASクラウドの精度が高いため、患者自身での顔認証も非常にスムーズに行えており、1年以上不具合の問い合わせは受けていません。」
納入機器
(2025年3月時点)
顔認証クラウドサービス KPASクラウド API Pro
今後の展望
顔認証を活用した新たなサービスを検討中
今回はセルフチェックインの方法として、顔認証を活用しましたが、このシステムは診療後のお支払いの確認や、医院スタッフの勤怠管理にも応用できるのではと考えています。また、昨今利用が増えている顔認証によるオンライン資格確認機能についても、検討を進めていく予定です。「Apotool & Box for Dentist」が医院の業務全てをDXする、いわば歯科医院の「インフラ」となれるよう、引き続き医院や患者様目線のアプリケーション、機能の拡充を図っていきます。
取締役
開発本部長
趙 飛様
※所属は取材時のものです。
お客様紹介
歯科医院業界に特化したシステムで業務改善をサポート
歯科医院の業務改善・DX推進をサポートする各種システムの開発・販売を行う株式会社ストランザ様。複雑な予約管理を効率化する基本機能を備え、「かおdeパス」をはじめとした多彩なオプション機能をラインアップしているクラウド型システム「Apotool & Box for Dentist」は、現在、日本全国約3,000院の歯科医院に採用されています。
■ 所在地:東京都港区新橋6-17-21住友不動産御成門駅前ビル3F
■ URL:https://stransa.co.jp/