写真:プロジェクター
写真:プロジェクター

松竹芸能株式会社様 アメリカザリガニ平井のメタバース劇場

プロジェクター
実体と映像を融合させたバーチャル空間で新感覚のエンターテインメントを届ける。

課題

お客様に新感覚の漫才・コントを提供して心斎橋エリアの経済価値を向上させたい。

解決策

VRテクノロジーを駆使したバーチャル空間を作成し、お客様に提供。高輝度プロジェクター、超短焦点レンズでメッシュスクリーンに映像を投写。

エンターテインメントとテクノロジーを組み合わせて、ひとつの舞台、空間を実体と映像で共有する、面白い企画になったと思います。

松竹音楽出版株式会社 新規事業開発室長 常務取締役 李 信雨様
松竹芸能株式会社様 アメリカザリガニ平井のメタバース劇場 導入事例動画

背景

お客様に足を運んでもらうための”新しい企画”を求めて

2022年9月27日、大阪心斎橋のDAIHATSU 心斎橋角座にて『アメリカザリガニ平井のメタバース劇場』が開催されました。この背景には、松竹グループの各社様、株式会社NTTドコモ様、パナソニック コネクト株式会社が協創している”ばーちゃるXプロジェクト”という取り組みがあります。「”ばーちゃるXプロジェクト”とは、街と街を構成する商業施設のReブランディング、経済価値の向上につながる施策の開発を行なっているプロジェクトです。お客様に劇場へ足を運んでもらうため、今まで見たことのない新しいエンターテインメントを届けたいという思いが今回の企画の発端です」(松竹音楽出版株式会社 李 信雨様)


導入理由

高輝度プロジェクターとメッシュスクリーンを組み合わせる

今回の『アメリカザリガニ平井のメタバース劇場』では、パナソニックの高輝度プロジェクターPT-RQ35KJと、特殊な加工がされた網目のメッシュスクリーンを活用した、大阪松竹座にいる演者の映像をネットワーク接続してリアルタイムで心斎橋角座の舞台上に映像を映し出す技術を採用されました。メッシュスクリーンに映像を投写することで3Dの映像を生み出します。「高輝度プロジェクターとメッシュスクリーンの組み合わせをパナソニック様にご提案いただき、さらにそこにお笑いエンターテインメントとテクノロジーが加わることで、ひとつの舞台で実体と映像が共存する、非常に新しい企画になるのではないかと思いました」(李様)


導入後の効果

お客様に驚きと感動を与えるお笑いエンターテインメントとテクノロジーの融合

今回の公演では、大阪松竹座で撮影されたバーチャル映像をリアルタイムでネットワーク接続しながら、心斎橋角座のメッシュスクリーンに映し出し、実空間と融合。演者の衣装や舞台背景を瞬時に切り替える演出などを取り入れることで、従来公演よりも幅広い表現手法を駆使した新感覚のエンターテインメントを提供されました。「客席から観ると、心斎橋角座にいる実在の演者と大阪松竹座から伝送される演者の映像が組み合わさり、あたかも一緒に演じているように感じます。これによって、AR(仮想現実)を舞台上で再現しようと思いました」(李様)

心斎橋角座では、高輝度プロジェクターPT-RQ35KJを設置。超短焦点レンズET-D75LE95を組み合わせることで、ステージのすぐ近く、且つお客様の視界を妨げない位置にプロジェクターを設置することが可能となりました。PT-RQ35KJは30,500lmの高輝度のため、メッシュスクリーンに映像を投写する際の視認性が確保できています。

「私を含む関係者が初めて高輝度プロジェクターとメッシュスクリーンで映し出される映像を見たときの驚きや感動を、同じようにお客様も感じてくださっていたと実感しています。それが非常に嬉しく、感動を覚えました。実体と映像で空間を共有する舞台は、おそらく日本で初めての企画だと思います」と李 様は公演当日のお客様の反応を振り返られました。

新たなエンターテインメント体験の今後の可能性を見出す

本公演の主演・演出を担当された、松竹芸能株式会社 アメリカザリガニ平井 善之様は「(プロジェクターで投写された映像が)かなり綺麗ですね。ライブで使うプロジェクターのイメージがありましたが、配信にも向いていると思いました」と語られます。プロジェクトが始動し、プロジェクターを実際に使用されてからも、高輝度DLP®方式のプロジェクターの投写により映像内の文字がはっきりと見えたこと、カメラで撮影した映像が綺麗に投写されていたことをご評価いただきました。「CGをうまく使っていくことで、コミカルな表現が実現できるため、お笑いとも相性が良く、うまくシンクロするのではないかと思っています」とテクノロジーとお笑いエンターテインメントの組み合わせによる効果、今後の可能性を見出されました。


写真:心斎橋 角座
心斎橋 角座では来場者は演者の扮する動物たちとの双方向のコミュニケーションを楽しめる。
写真:3D Dress-up システム
大阪松竹座で撮影された演者の映像を、リアルタイムでバーチャル映像に変換し、心斎橋角座に配信する「3D Dress-up システム(株式会社NTTドコモ様提供)」を活用。
写真:メッシュスクリーンに投写された映像が
メッシュスクリーンに投写された鮮やかで明るい映像が、現実と融合しバーチャル空間を作り上げる。
写真:心斎橋角座に設置されたPT-RQ35KJ
心斎橋角座に設置されたPT-RQ35KJ。30,500lmの高輝度で、メッシュスクリーンに投写した映像の視認性を確保。
写真:超短焦点レンズET-D75LE95
超短焦点レンズET-D75LE95を活用し、上に向かって映像を投写することで、省スペースでの設置を実現。
写真:大阪松竹座にて、演者がAzure Kinectの前でパフォーマンスを行う様子
大阪松竹座にて、演者がAzure Kinectの前でパフォーマンスを行う様子。
写真:大阪松竹座にて、演者がAzure Kinectの前でパフォーマンスを行う様子
大阪松竹座にて、演者がAzure Kinectの前でパフォーマンスを行う様子。

納入機器

  • 3チップDLP®方式プロジェクター PT-RQ35KJ ×1台
  • 超短焦点レンズ ET-D75LE95 ×1台

今後の展望

大阪の街を賑やかにする施策を発信し続ける

「株式会社NTTドコモ様、パナソニック コネクト株式会社様、松竹グループが一緒になった”ばーちゃるXプロジェクト”は非常に大きなコラボレーションになりました。今回のプロジェクトで特筆すべきは関西発だということです。松竹グループはもともと京都を拠点とした会社で、パナソニック コネクト株式会社様は大阪に拠点をお持ちで、株式会社NTTドコモ様からも関西のチームに参加いただいております。今後もそれぞれの事業の強みを生かした協創プロジェクトでお客様の体験を拡張して、大阪の街を賑やかにするべく、新しいエンターテインメントを発信していきたいと考えております」と李 様は語られます。今後もエンターテインメントとテクノロジー融合の可能性拡大に向け、パナソニックのプロジェクターをはじめとした幅広い技術に期待されています。


写真:李様
松竹音楽出版株式会社
新規事業開発室長
常務取締役 李 信雨様
※所属は納入時のものです。
写真:平井様
松竹芸能株式会社
アメリカザリガニ 平井 善之様
※所属は納入時のものです。

関連機器・サービス

製品写真:PT-RQ35KJ

3チップDLP®方式レーザープロジェクター PT-RQ35KJ

多彩な演出力と運用性で現場ワークフローを革新
最大4K解像度と広色域が可能にする圧倒的な演出力。


製品写真:ET-D75LE95

超短焦点レンズ ET-D75LE95

投写距離を大幅に短縮、設置の幅が広がる超短焦点レンズ。