山陽放送株式会社様
導入の経緯
多くの人々が利用する交通の要所にオープンスタジオを開設
岡山県・香川県でRSKテレビおよびRSKラジオの放送事業を展開する山陽放送様は、2014年10月、JR岡山駅構内にオープンスタジオ「RSKエキナカスタジオ『エキスタ6ROCK』」を開設されました。
スタジオがあるJR岡山駅は岡山の玄関口で、山陰・四国方面への連絡口にもなっており、1日に約6.2万人が乗車しています。山陽放送様は番組の収録以外にも、駅を利用する多くの人々にさまざまな情報発信ができる「多目的活用空間」としてオープンスタジオの設置を決定。このスタジオの映像表示装置として、当社製狭額縁液晶ディスプレイ12台で構成したビデオウォールシステムを導入いただきました。
狭額縁液晶ディスプレイによる大画面ビデオウォールシステムを構築
新しいオープンスタジオに設置する映像表示装置には、「番組収録時のセット」と「多目的活用空間として情報コンテンツ放映」という2つの用途対応が求められました。さらに人々の目にとまりやすい表示装置として、今回、大画面のビデオウォールシステムを構築することとなりました。 ビデオウォールシステムに使用するディスプレイとして、
- テレビ番組収録時の強い照明を使用しても、画面映り込みを抑える「映り込み低減パネル」採用
- さまざまな位置から映像をクリアに楽しめる広視野角
といったポイントなどが総合的に評価され、12台のTH-55LFV5Jで構築する、大画面190V型相当のビデオウォールシステムを採用いただきました。
システムの紹介
高精細映像を多彩なパターンで表示できるビデオウォールシステム
RSKエキナカスタジオ「エキスタ6ROCK」には、12台(横列4台×縦列3台)のTH-55LFV5Jで構築したビデオウォールシステムが設置され、運用時間中(6:00〜22:00)、さまざまな活用がされています。
<テレビ番組の収録時>
- スタジオセットとして、番組のロゴや背景素材CGを表示
- 番組で使用する取材映像や、スマートフォン画面などの表示
<テレビ番組収録時以外>
- 山陽放送様のテレビ番組や、キャラクターのPV、番組宣伝やイベント告知のコンテンツ放映
- 岡山県の見どころ、名産品など、観光訴求コンテンツ放映
現在、観光訴求コンテンツの一部が4K映像で制作されており、システムの4Kプレーヤーで再生。16:9のアスペクトを維持した165V型相当(3×3面)表示に加え、映像の上下をカットした190V型相当(4×3面)での表示にも対応しています。また、HD映像コンテンツも4Kプレーヤーに保存されて、スケジュールごとに再生されます。
メディアインテグレータでは映像分配が行われます。4KプレーヤーからのDVI映像以外にも、テレビ放送用機器でよく用いられるSDI映像に対応しており、DVI映像として各ディスプレイに送信されます。
テレビ番組収録に適した映り込み低減パネル
TH-55LFV5Jは、AG処理による映り込み低減パネルを採用。テレビ番組収録時に強い照明を使用しても、画面への映り込みを抑えています。また、上下左右約178°の広視野角IPSパネルを使用しているので、斜め方向からでも鮮明な映像を見ることができます。
表示パターン
設置された12台のディスプレイは、それぞれ個別に映像信号が入力されるため、さまざまなパターンで表示が可能。