立命館大学様
課題
教員も学生もスムーズにオンライン授業を配信・視聴できる環境を構築したい。
解決策
講義動画の収録から編集・管理・配信まで、オンライン授業に必要な機能が凝縮された動画収録・配信システムを使って円滑な授業を実現。
対面授業と変わらないクオリティの授業が受けられています。
背景
オンライン講義システムの構築が急務に
立命館大学様では、学生がキャンパスに足を運び、教員や友人と顔を合わせて共に学んでいく対面授業に重きを置いていました。しかし2020年春、新型コロナウイルス感染症の影響により休校もやむを得ない状況となる中、どうにかして学生たちに授業を受けてもらいたいという思いからオンライン授業の方法を検討。当初は一般的なウェブ会議システムや動画配信サービスを使って実施していましたが、URLさえ入手すれば誰でもアクセスできてしまうことや、授業の動画をダウンロードしてSNS等で拡散される危険性があること、そしてシステムの不具合など、いくつかの課題がありました。
導入理由
安全で安定性の高い、オンライン授業に特化したシステム
Panoptoが評価された理由として、学生のIDと結びついた管理により無差別にアクセスされないこと、動画のダウンロードが禁止できることがありました。また、同様のシステムで課題とされているダウンタイムもなく、さらに、保存期間が無制限に設定できる点は使いやすいと高く評価されました。教学部の長谷川次長は、「他システムと違って期間制限がないことは魅力的でした。長期間公開しておけるため、試験の直前に1回目の授業を見返すことも可能です。学生にとってありがたいシステムですね」と語ります。
導入後の効果
多くの学生が使いやすさを実感
運用開始後約4 ~5か月経過した現在の総講義数は約6300コンテンツ。連日多くの学生がPanoptoを使ってオンデマンドによる授業を視聴しています。毎週140人ほどの学生に向けて講義を配信している薬学部の鈴木教授に話を聞きました。「Panoptoは資料画面と、教員が話している動画の画面が2つ表示されるため非常に分かりやすいです。特に資料の画面は見やすく学生からも好評です。また、資料のスライド一覧やOCRで取り込んだ目次の文字をクリックすれば瞬時にその場面に戻ることができ、学生の学習効率が向上しました」
オンライン授業ならではの新しい学習方法
Panoptoは視聴中に必要と感じた任意の箇所へメモを残すことができ、再視聴する際にはメモをクリックすればその時間帯の動画を素早く再生できます。鈴木教授は「薬学部では国家試験に向けて多くの情報を体系的に学習する必要があります。授業のスピードも速く、メモを取る時間がないとスマートフォンで黒板の写真を撮る学生もいます。オンライン授業は自分の好きな位置で一時停止できますし、Panoptoならその位置にメモも残せるため学生が自分のペースで学習できるようになりました」と語ります。
視聴履歴の分析により、新たな発見に貢献
Panoptoは視聴者情報はもちろん、個人の視聴時間も教員側から確認することができます。さらに、1つの動画の中で多く見られている場所を解析することも可能なため、教員の皆様の「繰り返し見られているからここは分かりづらかったかもしれない」という気付きや、テストの結果が芳しくなかった問題と照らし合わせて「資料のこの部分をもっと分かりやすくしよう」といったコンテンツの改修へも活用されています。
学生アンケート【Panoptoを評価するポイント】
- ブックマーク機能が他の動画配信システムよりも使いやすい。(下記画面①参照)
- 資料のスライドが非常に見やすい。拡大表示もできて便利。(下記画面②参照)
- チャプターで分かれているため復習に使いやすい。
- スライド一覧を選択するとその時間へ戻れるため、振り返りたいシーンを見つけやすい。(下記画面③参照)
- 必要と感じた時にその時間帯へメモを入れることができて便利。(下記画面④参照)
- 視聴時間が記録されるため真面目に受講しようという意欲が湧く。
- 「授業を受けているな」と実感するシステムだと思った。
- 対面授業と変わらないクオリティの授業が受けられている。
納入機器
講義収録・配信システム 「Panopto」
登録人数 最大40,000 ID
今後の展望
お客様紹介
「誰一人取り残さない、充実した学び」
立命館大学様では「誰一人取り残さない、充実した学び」を提供することを2021年度のミッションとして掲げ、学内のあらゆる環境を整備しました。徹底した感染症対策で安全性を高め、キャンパスでのリアルな学びを重視しながらオンライン授業も実施。一人ひとりの事情に配慮し、全員が豊かな学生生活を送れるようサポートしていきます。