背景
⼤阪トヨペット様が直⾯した、現場端末の最適化と⽣産性向上に向けた課題
大阪トヨペット様では、企業合併(トヨタカローラ大阪/ネッツトヨタ中央大阪)に伴い、整備現場で使用する端末の混在と不足という課題に直面していました。
「整備現場は、温度の高低差が激しく、また、粉塵が身近にある環境であり、通常のノートPCでは業務に適しません。加えて、整備現場内での頻繁な持ち歩きによる落下のリスクも高く、『頑丈性』が端末選定における最重要要件でした」とシステムサポートグループの中島様は語ります。
この課題の深刻度は、現場の状況からも明らかでした。以前使用していた通常のノートPCは過酷な現場環境に耐えられず、液晶割れやUSB端子の破損といった故障を負った状態でリース切り替え時に返却されることが常態化していました。これは、単なる機器の損耗ではなく、高額な修理コストと、その間の業務が止まるリスクを組織にもたらしていました。
こうした背景から、同社は以前より一部現場で運用し、過酷な環境下でも故障率の低さを実証していた「タフブック」に注目。タフブックの全面導入による現場端末の最適化と生産性の抜本的な向上を検討されはじめました。
導入理由
高温、低温、粉塵が舞う過酷な環境でも、一年を通して安定稼働する「頑丈性」に加え、現場の生産性を向上させる「大画面と高性能」が導入の決め手に
選定の決め手は「使う場所を選ばない頑丈性」と「作業効率を上げる大画面と高性能」でした。
中島様は「整備現場は、内部の温度変化が非常に激しい環境です。夏季は屋根に強い日差しを受けるためかなりの高温となりますし、冬季は外気温より冷え込むことも珍しくありません。また、作業中は粉塵が空気中に漂っており、精密機械にとっては非常に過酷な環境です。タフブックの動作温度は最高50℃、最低-10℃であり、また防塵・防滴設計なので、一年中場所や環境を選ばずに稼働できる『頑丈性』が魅力でした」と語ります。
また、現場エンジニアが効率的に作業するためには、大きな画面と高い処理性能も重要なポイントでした。「車検や法定点検の際、車両図面や修理手順などが細かく書かれた修理書をPC上で確認することが多々あります。そのため、視認性の観点から大画面のPCを求めていました。また、車両とPCを接続して点検作業を行う機会が増えてきており、PCの処理性能の高さはますます重要になってきています」と中島様。
こうした背景から、14インチの大画面モデルでありながら、インテル® Core™ i5-1345U プロセッサーを搭載している高性能なタフブック FZ-55を、大阪トヨペット様の現場標準機として導入されました。
導入後の効果
頑丈性、⼤画⾯、⾼性能がもたらす⽣産性の向上 ―「30秒の積み重ねが⼤きな違いに」
タフブック FZ-55導入後、現場で最も実感されているのが頑丈性による安心感です。
サービスエンジニアの山中様は、「通常のノートPCからタフブックに変えてからは、不意に落としてしまうことがあっても、壊れて動かなくなることがなくなりました」と語ります。「以前使用していた通常のノートPCでは、落下破損を気にしながらの作業が多かったのですが、今では安心して使うことができるので、作業に集中できるようになりました」とその効果を実感されています。
また、タフブック FZ-55は14インチの大画面でタッチパネルを搭載しているため、ピンチアウト・ピンチイン操作が容易です。「修理書などの細かい資料もストレスなく確認することができています」と山中様は評価します。さらに、「以前は紙の修理書を都度暗記して修理に臨んでいましたが、今では移動式の作業台にタフブックを置いて画面を参照しながら作業に臨めるので、よりスムーズかつストレスなく作業を進めることができています」と語ります。システムサポートグループの中島様は「修理書のデジタル化により印刷する必要がなくなり、ペーパーレス化が進みました」と語ります。現場の効率化とあわせて、日々の作業や管理の仕方が変わりつつあることを実感しており、社内のDX推進にも大きく寄与しているとのことです。
山中様はさらに「PCはもはや工具と同じと言ってもいいです」と続けます。かつては物理的な工具が中心だった整備現場も、車両のコンピュータ化が進むにつれ、診断やシステム更新など、PCを介した作業の割合が増加してきました。「現場では一台一台のPCが作業品質を左右する重要な存在になっています」とも話しており、こうした状況でPCが止まると、車両へのシステムインストールや点検作業が中断され、最悪の場合、車両のソフトウェア破損にも繋がりかねません。だからこそ、安定したパフォーマンスを出せるタフブックは、工具と同じくらい信頼のある欠かせないものとなっていると語ります。「タフブック FZ-55に変えてから、車に繋いで起動させた時の接続が、以前使用していた通常のノートPCよりも体感で30秒ほど速くなっています。一日に複数回このような作業を行うのでこの差の積み重ねは大きいです」と山中様。車両に接続したまま複数アプリを併用してもフリーズせず、診断や更新作業を止めずに進められるようになったと、作業効率の向上を実感されています。
⾞検では、⾞両の制御システムにPCを接続し、診断や更新作業を実施。タフブックの⾼い処理性能が作業効率と信頼性を向上。
タッチパネルモデルは指先でピンチ操作が可能なため、細かい図⾯資料などをディスプレイ上でスムーズに閲覧でき、作業が快適。また⼿袋を装着した状態での操作も可能。
バックヤードから作業場までの移動が多い整備現場でも、ハンドルがついているので落下のリスクも低く、容易に持ち運びが可能。
今後の展望
タフブックの頑丈性への信頼とさらなる現場DXの加速
大阪トヨペット様では、タフブック FZ-55導入によって実現した現場改善を土台に、次の一手を模索しています。システムサポートグループの中島様は「整備現場に専用PCを配置し、作業効率や情報管理をさらに高めたいです」と未来への展望を語ります。
車両のコンピュータ化が進む中で「整備現場でのPC利用は今後も増えると見込んでおり、必要な時に確実に動作する、作業を止めないPCを安心して使い続けたいです」と、頑丈なPCへのニーズを強調されています。特にタフブックの価値について、中島様は「現場で頼れる確かな頑丈性とパナソニック製という安心感は価格に見合う価値だと考えています」と信頼を寄せています。
大阪トヨペット様はタフブックとともに、現場で働くスタッフの負担軽減や顧客サービスの質向上に繋げていくビジョンを描かれています。
ホールディングス株式会社
総務部
システムサポートグループ
グループ⻑ 中島 浩様
※所属は納⼊時のものです。
サービスエンジニア
⼭中 智也様
お客様紹介
⼤阪トヨペット株式会社様 事業紹介
地域の皆さんとの絆を⼤切にし、地域に貢献できる会社でありたいと思っています。クルマを通じたコミュニケーション、⼈と⼈とのコミュニケーション、様々な形でみなさんと⼀緒に⼤阪を盛り上げていきたい。「Mobility for all」を合⾔葉に、⼤阪のモビリティを⽀えていきます。
本社所在地:⼤阪市⻄区⽴売堀3丁⽬1番1号
URL:https://www.osaka-toyopet.jp/