株式会社ニュー・クイック様
納入先
株式会社ニュー・クイック様
所在地
(本社)神奈川県藤沢市辻堂2-7-1
精肉専門店、食品スーパーで、情報システムを活用
精肉販売のブランドとして知名度の高い株式会社ニュー・クイック様。1973年の創業以来、「確かな安全性」「上質へのこだわり」「納得の価格」をキーワードに、健康で美味しい商品を提供する事業にまい進してこられました。
関東、中部、東海、関西などに展開する、139店(2009年8月現在)はすべて直営。精肉専門店はもちろん、1999年からスタートされた、精肉・鮮魚・青果などのそれぞれの分野のスペシャリストを結集させたスーパーマーケット型の店舗も消費者の支持を集め、豊かな食文化を創造するリーディングカンパニーとして、その地位を築かれています。
「店舗が独自に開発した惣菜商品を販売できるなど、店舗運営の自由度が高いことが、当社の特徴です」と語るのは、情報システムの構築・運用に携わっておられる、総務部システムご担当の金子頼次様です。
VPNへの更新を契機に、端末をTOUGHBOOKへ切り替え
ニュー・クイック様は約10年前から、「人の管理」「モノの管理」にITを活用。「勤怠管理」「商品発注」を中心に構成した独自のソフトウェアを、本社および各店舗で導入・運用されてきました。近年は、株式会社テスク様の支援をうけてバージョンアップを重ね、機能アップを図っておいでです。
導入当初は、店舗と本社・発注先との通信にはアナログ電話回線を利用し、店舗用には簡易型の情報端末器をお使いでした。時代とともに通信の質や情報量を充実させたいというニーズが高まり、2008年、通信回線をVPNに変更されると同時に、店舗用の端末をTOUGHBOOK CF-19にリニューアルされました。
「以前の簡易型の情報端末器は、標準メモリーが2MB。ハードディスクなどの記憶装置もなく、実現できることが限られていました」(株式会社テスク 企画部システムエンジニア 守屋 直也様)
たとえば、店舗の担当者が商品を発注する際、その結果が確認できないという制約がありました。このため担当者は、発注先への電話や、FAXによる発注書の再送信といった作業が必要でした。
「発注の結果が確認できないため、ミスが起きがちでした。加えて、CPUなどの基本性能が弱く、端末器の反応が遅いなど、効率性の面でも問題がありました」(金子様)
水やホコリに強い点、タッチパネル操作にも評価
ニュー・クイック様は店舗業務における正確さや効率性の向上を図るため、店舗用の端末として、汎用性、基本性能の面で能力の高いパソコンを導入することを決断され、TOUGHBOOK CF-19を選ばれました。採用のポイントとメリットは以下の通り。
<TOUGHBOOK採用のポイント>
(1)水濡れ、ホコリに強い
厨房内の水洗いが必要な調理機械の横や、シンクのそばに設置される場合、さらには商品倉庫や搬入口など、ホコリの立ちやすい環境に設置するケースを考慮。
(2)省スペース
多くの場合、非常に狭い場所に端末を置き、使用しなければならないため。
(3)頑丈性
店舗では、商品の移動時や食材の加工時など、スタッフが非常にすばやい動きをするため、思わず手が端末に当たる、端末を落とすといった可能性が高い。
(4)画面をタッチしての操作が可能
パソコンに不慣れなスタッフを考慮した。
<TOUGHBOOK導入のメリット>
(1)ソフトウェアの機能強化
TOUGHBOOK CF-19の採用に併せて、独自ソフトウェアも、バージョンアップし、店舗端末で「商品発注結果の参照」が可能となり、発注ミスが減少。さらに、「棚卸」「日報」「本社からの連絡参照」も可能となった。
(2)ペーパーレス化
従来、紙を使って報告することが多かった日報作成が端末から行えるようになり、大幅なペーパーレス化が実現した。
(3)棚卸し効率およびスピードのUP
本体にバーコード・スキャナーを接続して使うことで、棚卸が迅速に行えるようになった。かつては終電に間に合わないこともあった作業が、1~2時間で完了した例もある。
トラブル発生が少なく、「使いこなし」支援に注力できる
100台を超えるTOUGHBOOK CF-19を導入する際に、金子様は、OSやハードウェアのトラブルが多発しないかと、不安を感じておられたそうです。しかし導入後、トラブルはほとんど発生していないそうです。
「OSやハードのトラブルが少なく、助かっています。というのも、年配のパートさんなど、店舗のスタッフの中には、パソコンを苦手と感じている方もおいでです。
システム担当としては、トラブル対策やメンテナンスより、スタッフに操作方法を教えるなど、「使いこなし」のフォローに時間を使うべきだと考えていますので、故障が少ないのはありがたいです」(金子様)。
店舗からも情報が発信できるシステムに発展させたい
最後に、現在の課題と今後のシステムの活用のご計画について伺いました。
「今の課題は、スタッフにTOUGHBOOKにもっと慣れてもらい、タッチパネルだけでなく、キーボードを使った操作にも対応できるようになっていただくことです。
今後は販売成績の分析や、店舗が自発的に情報を発信できるような機能を加えていきたいと思っています。現在、会議などの場で行われている店舗同士の情報交換が、情報システムを活用することで、より活発になります。それが事業の活性化につながると思います」(金子様)