写真:交通管制室の大型表示装置のプロジェクター
写真:交通管制室の大型表示装置のプロジェクター

名古屋高速道路公社様

監視用表示システム
スクリーン・筐体はそのままにレーザープロジェクターにリプレイス。 より安定的な監視業務をサポート。

課題

既設の大型表示装置のスクリーン・筐体をそのまま流用する。従来のランプ式プロジェクターではランプ交換時に運用を停止する必要があった

解決策

既設の筐体に設置できるコンパクトサイズのプロジェクターを選択。・1チップDLP®方式レーザープロジェクターの導入でメンテナンス性の向上と、連続運転に耐えうる信頼性を確保

背景

交通管制室の大型表示装置のプロジェクターをリプレイス

名古屋高速道路公社様は9年前に交通管制室の表示装置を、よりフレキシブルに運用するため、大幅にリニューアルされました。当時採用されたのは当社製ランプ式プロジェクターPT-D6000。今回の更新では、70型スクリーン・縦 4面×横6面の計24面の大画面はそのままに、プロジェクターのリプレイスをご計画。アスペクト比4:3のまま使用できること、既存の筐体に設置できるコンパクトサイズであることが必要条件でした。


導入した理由

光源をランプからレーザーへ変更し、長時間運用をより安定的に

これまで定期的に行われていたランプ交換やオーバーホールが必要なくなるなど、メンテナンスやランニングコストを抑えられることからレーザー方式を、24時間・365日稼働の監視用途に耐えうる信頼性からDLP®方式を選定され ました。最終選定では、当社工場を訪問いただき、実際に既設のPT-D6000との見え方の比較をデモンストレーションにより確認され、PT-RX110JLBを採用いただきました。


導入後の効果

表示内容により出力レベルを調整

スクリーン中央に表示されている路線図は交通管制業務にとって主要な情報です。従来のランプ式よりも高コントラストで明るく鮮明に表示できるようになり、文字やマークなどもさらにはっきりと視認できるようになったとご感想をいただきました。一方で左側の監視カメラ映像については、本来のスペック通りで表示させると夜間の車のライトが眩しいなど、交通管制員様の目の疲労につながる影響もあることから、ロングライフモードに設定。出力を抑えて投写することで、レーザー光源の寿命を延ばすことができ、安心して長期間使用いただく事が可能になりました。さらに現地では、表示部の見え方について打ち合わせを繰り返し、細かい調整を施しています。

新たな表示パターンの検討も可能に

画面に表示されるパターンは今回特に変更されていませんが、従来より路線図がクリアに見えるようになったため、縮小して表示するテストも実施し、業務に支障が出ない画質であることが確認できました。これにより、 259台もの監視カメラの表示方法を含めた表示パターンレイアウト変更など、管制業務のさらなる強化を期待できるシステム導入となりました。


写真:明るい交通管制室内でも鮮明な映像を投写
明るい交通管制室内でも鮮明な映像を投写
写真:▲交通管制にとって重要な道路情報。文字やマークの表示もクリアになり、視認性がアップ
▲交通管制にとって重要な道路情報。文字やマークの表示もクリアになり、視認性がアップ
写真:筐体を流用してのリプレイスのためコンパクト性も重要な採用基準。
筐体を流用してのリプレイスのためコンパクト性も重要な採用基準。
写真:PT-RX110JLBを上向きに設置し、 上部のミラーに反射させスクリーンに投写させている(反射させた投射の様子)
PT-RX110JLBを上向きに設置し、上部のミラーに反射させスクリーンに投写させている

予兆監視ソフトウェアを導入し、安定した運用・管理をサポート

交通管制室では、各道路情報が24時間・365日継続して表示されており、不具合や故障にもいち早い対応が求められるため、今回のリプレイスでプロジェクターの状態を監視し、トラブル発生の予兆を検知して通知する「予兆監視ソフトウェア」も導入されました。ネットワーク内の機器をLAN経由で一元管理し、モニター表示により該当する機器の状態がひと目で判るため、安定した運用やメンテナンスが可能になります。

写真:予兆監視機能画面
予兆監視機能画面

導入システム

  • 1チップDLP®方式レーザープロジェクター PT-RX110JLB ×24台
  • 1チップDLP®プロジェクター用固定焦点レンズ ET-DLE055 ×24台
  • 予兆監視ソフトウェア *3年ライセンス ET-SWA100E3

お客様紹介

安全・安心・快適な道路サービスで地域社会を支える

名古屋都市圏交通網の中核を担う名古屋高速道路は、2013年 に全線開通を果たし、日平均通行台数も34.4万台超に。公社の 役割も整備から利用へとシフトが進むなか、『ネックス・プラザ』 としても親しまれる本社ビルの中にある交通管制室では、 お客様の安全・安心・快適のため、昼夜を問わず高速道路上の 情報収集・提供や事案対応が行われています。

■ 所在地:名古屋市北区清水四丁目17-30
■ URL http://www.nagoya-expressway.or.jp/

写真:高速道路が取り巻く特長的な場所に建つ本社ビル
高速道路が取り巻く特長的な場所に建つ本社ビル
写真:アクセスマップ

関連機器・サービス

製品写真:PT-RX110JLB

1チップDLP®方式レーザープロジェクター PT-RX110JLB

長期間メンテナンスが不要で、24時間連続運用も可能。
博物館、劇場、コントロールルームなどへの常時設置から、展示会やイベントステージにも対応できます。


製品写真:ET-DLE055

1チップDLP®プロジェクター用固定焦点レンズ ET-DLE055

リア投写専用


予兆監視ソフトウェア *3年ライセンス ET-SWA100E3

複数台監視制御ソフトウェアの拡張機能として予兆監視ソフトウェア(ET-SWA100)をご用意しています。ライセンスを購入いただくことで、PC/タブレット端末のWEBブラウザによる遠隔からの管理・監視にも対応します。