日本マクドナルド株式会社様 神戸大久保インター店
導入の経緯
●ファミリー向けサービス強化の一環として、デジタル技術を活用した遊具を導入。
国内最大のハンバーガーレストランチェーン 日本マクドナルド様では、ファミリー向けサービスのひとつとして、ジャングルジムや滑り台で子どもたちが遊べる施設「プレイランド」を設置されています。
そして、2014年、長きに渡り好評のプレイランド施設に、日本マクドナルド様とチームラボ様が共同開発した「デジタルプレイランド」が仲間入りしました。デジタル技術を存分に活用することで、子どもたちが楽しく遊べる遊具を、限られたスペースにも設置できるのが特徴で、2014年2月にファミリー特化型店舗としてリニューアルした神戸大久保インター店様に、同年8月に導入されました。
●同時複数検出に対応したタッチパネルを搭載し、強靱性・耐久性にも優れたディスプレイを採用。
「デジタルプレイランド」は、子どもたちがディスプレイに直接触って、そこに表示されたキャラクターを動かしたり、お絵描きができる、インタラクティブなデジタル遊具です。
システムを実現するために必要な基本性能としては、下記が挙げられます:
- タッチパネル機能
ディスプレイに直接触れて遊ぶには必須の機能です。複数の子どもたちが同時に遊ぶことや、両手を使って操作することを想定し、複数の同時操作を検出できることが必要です。また、ストレスなくスムーズに操作できるよう、検出精度の高さも求められます。 - 堅牢性・耐久性
子どもが、手や玩具でディスプレイを叩くといったケースも想定し、衝撃にも強いつくりであることが必須です。
これらの観点から、
- 最大6点の同時タッチに対応したタッチパネルを搭載
- コンテンツの操作性を損なわない高精度なタッチの検出
- 本体前面に保護ガラスを採用した、高い堅牢性
といった要素を兼ね揃えた、当社製マルチタッチスクリーン液晶ディスプレイの特徴が高く評価され、採用いただきました。また、子どもたちの身長や、何人かで同時に遊べるようにといったことを考慮して、ディスプレイサイズは65V型に決定。ディスプレイ2台を1セットとしたシステム構成となりました。
システムの紹介
●マルチタッチスクリーンを核にシステムを構成。
「デジタルプレイランド」に採用されたマルチタッチスクリーン液晶ディスプレイ(TH-65LFB70J)は、最大6点の同時タッチに対応したタッチパネルを搭載しており、画面に触れた操作を検出。検出に合わせて、ディスプレイに接続されたPCがコンテンツを動作し、ディスプレイの映像に反映させます。また、スピーカーで音声を再生させることで、エンタテインメント性を一層高めています。
ディスプレイは、本体前面に厚さ約3.2mmの保護ガラスを装着した堅牢設計。このため、筐体へのセット時に画面の保護カバー等が不要となり、ディスプレイが持つ鮮明な高画質映像をそのまま表示します。また、画面へのタッチ操作にも、正確ですばやい反応を維持します。
ディスプレイ×2台と、PC、スピーカー+アンプをまとめて収納する筐体には、熱対策として空調用ファンを装備。さらに、PCの再起動時に確実な映像表示をサポートする入力保持器を採用することで、より安定性の高いシステム運用を実現しました。
システムはLANを介してインターネットに接続されており、接続PCのデータをオンラインで書き換えて、コンテンツの更新などが行えます。
店舗での通常操作は、稼働時間に合わせてシステムの電源を投入するだけとなっており、スタッフの負担を増やすことなく運用できています。
子どもが画面のいろいろな場所を触ってみることで、さまざまな反応・動作を発見できるようなコンテンツをチームラボ様が開発。子どもたちへの遊具の提供を介して、好奇心や発想の力を育めるように考慮しています。また、新しいコンテンツでいつも楽しく遊べるように、今後も更新を予定しています。