株式会社丸尾工作所様
課題
溶接後のスパッタ除去工程に時間と人手がかかる。
解決策
Super Active工法のオプションを加えた溶接ロボットTAWERSで"超"低スパッタを実現。スパッタ除去に費やす時間を9割以上削減することに成功。
会社の重点取り組みである「納期」「品質」をパナソニックのロボットと守り続けています。
背景
増加する生産量、求められる溶接品質への対応
大手メーカーを顧客に持つ丸尾工作所様では、スパッタ除去に多くの作業員の方の時間、労力を費やしていました。この作業は時間・力が必要なだけでなく、ロボットの稼働停止にも繋がります。それに加えて近年は、最終ユーザー様の品質要求レベルも非常に高く、生産スピードと溶接品質を両立可能な溶接方法を求めていました。そこで丸尾工作所様は、高速溶接と低スパッタで高品質な溶接を実現するSuper Active工法に着目して、Super Active TAWERSを導入しました。
※スパッタ:スパッタとは溶接中に飛散する溶接金属の粒(火花)のこと。母材に溶着すると除去することが難しいため、スパッタの少ない溶接が求められる。
導入理由
Super Active工法の"超"低スパッタの効果を実感
Super Active工法は通常溶接法のワイヤの送給だけでなく、正送、逆送を繰り返し"超"低スパッタを実現するパナソニック独自の溶接法です。丸尾工作所様では、厚板から薄板まで多種多様なワークを溶接しておりますが、特に厚板・高電流の溶接では多量のスパッタが発生するため、そのスパッタを除去する工数を大幅に削減できる点が高く評価されました。現場で作業をする澤様はこう語ります。「スパッタを除去する概念が無くなり、圧倒的に効率的になりました。」
修理・サポート体制への安心感
保有する36台全ての溶接ロボットはパナソニック製で、中には約20年お使い頂いているロボットもあるという丸尾工作所様。その理由は当社の修理・サポート体制にもあるといいます。「先日、溶接エラーが発生した際にサービスセンターに連絡したところ、当日すぐに駆けつけてくれました。」 溶接品質はもちろんのこと、納期を最重要視する上で、修理・サポート体制の充実は大事なポイントだといいます。
導入後の効果
スパッタの出ない溶接法でロボットを止めずに作業
Super Active TAWERSの導入で得られた効果は非常に大きなものでした。例えば従来の溶接法に比べスパッタ量が格段に少ないので、スパッタ除去工程が不要となります。その空いた時間を次のワークのセットなど、有効に使えるようになりました。また、Super Active工法の導入で美しい薄板の溶接も可能になりました。特に外観部品ではビードに対する要求は非常に厳しく、一旦溶接を失敗してしまうと大きな損失となります。Super Active TAWERSの溶接のおかげで生産性の向上に繋がりました。
使いやすい操作で作業者の負担軽減にも貢献
手溶接の経験がなくても、TAWERSは他社製の溶接ロボットに比べてティーチングペンダントが使いやすく、誰でも安定して高品質な溶接が実現できます。
納入機器
「溶接電源融合型」ロボット Super Active TAWERS (オプション)
お客様の声
「納期」と「品質」向上を実現
今回の導入により、溶接外観のバラツキが安定し、また生産数量も増やすことができました。スパッタの少ないSuper Active TAWERSは格段に進化したと感じています。会社としては「納期」と「品質」を守ることを重点取り組みとしており、特に「品質」を重視しております。パナソニックの溶接ロボットをこれからも積極的に活用していきたいと考えております。(丸尾 康修様)
感動的な進化を体感
導入後はスパッタを取る時間が約9割削減、当然、除去作業に伴うワークへのキズも無くなりましたので、ロボットの取り合いになるほどです(笑)。感動的に進化したことを体感しています。(澤 達也様)
お客様紹介
品質はもちろんのこと、納期を守る事を最優先に
株式会社丸尾工作所様は1972年に創業、トラクター、建機、農機や建築金具、医療用ベッドを制作されています。納期と品質が最重要課題であり、それらを実現するために積極的にロボットの導入を進めていただいています。
https://maruo55.co.jp/
「溶接電源融合型」ロボット Super Active TAWERS(オプション)
ロボット自身が溶接波形を直接フルコントロールし、アプリケーションの追加で多彩な溶接スタイルに対応する、進化するロボットTAWERS。オプションで更なる超低スパッタ・高速溶接を実現するSuper Active TAWERS。具体的な各種事例についてはこちらから。