学校法人 関西学院様
1889(明治22)年創立の関西学院様は125年を超える歴史と、スクールモットー「Mastery forService(奉仕のための練達)」を受け継ぐ、伝統ある総合学園として広く知られています。なかでも関西学院大学様は11学部と14研究科で構成される総合大学です。2015年には、西宮上ケ原キャンパスの法科大学院をはじめ、神戸三田キャンパス理工学部の実験室などにDLPⓇ方式レーザープロジェクターを導入いただきました。
ご導入の経緯
プロジェクターの増設とともに急増したランプ交換
関西学院大学様では、大教室には以前からプロジェクターを導入されていましたが、2008年からは「50人以上の講義教室については標準設備する」という方針により導入が加速。その結果、ランプの交換にかかる手間も費用も急増したとのこと。11学部と14研究科を擁する総合大学だけに教室数は多く、さらに、天井の高い教室では足場を組むなど手間がかかり、教室の利用率低下の原因にもなっていました。「近年は、照明器具の分野ではLEDをはじめとする長寿命の新光源が普及しています。そこで、プロジェクターにも新しい光源が搭載されることを心待ちにしていたのです」と話されるのは、総務・施設管理部 総務・施設管理課の石井靖人様です。こうしたことから、同大学様では更新時期を迎えた機器には順次、レーザープロジェクターへの切り替えを実施。「パナソニック製プロジェクターはカタログのスペックどおりの明るさが得られることなどを評価しました」とは、各メーカーの展示会などを採用前に回られたという石井様の言葉です。
システムの紹介
起動の速さがサービスの向上に
石井様がお話しになったとおり、大半の講義室にはプロジェクターが設置されており、その様子から、授業におけるプロジェクターの利用度の高さがうかがえます。それだけに更新後の起動の速さは好評だとか。「休憩時間が10分ほどしかなく、教室を管理する職員はプロジェクターの準備に追われる場合もありました。しかし、レーザープロジェクターを導入した教室は準備時間が短縮でき、職員にも好評です」とは石井様。プロジェクターの起動に時間がかからなくなった分、次の授業の準備に時間をかけられるようになり、サービス向上につながるのではないかと、期待されています。
法廷資料をリアルに発色よく投影
裁判員裁判に対応した法廷教室は、法廷外の別室の証人にテレビモニターを通して証人尋問をおこなう「ビデオリンク方式」の設備も備わっています。そんななか、法曹の世界をめざす大学院生を前に、レーザープロジェクターPT-RW630JWが、実際の法廷さながらに、法廷内外の映像や資料などを投影しています。「既存のプロジェクターに比較して、画像の明瞭度が向上していると思います。また、輝度が同じ程度のモデルと比べると発色がよく、照明や外光などの環境に影響されにくいように感じています」。
周辺機器との接続を考慮
双方向授業に対応した映像設備を整えるなど、関西学院大学様ではネットワーク環境も充実。最新機器への関心の高さもうかがえます。こうしたなか、神戸三田キャンパスの理工学部の生命科学実験室では、PT-RZ570JWを採用いただいています。生命科学という分野だけに、投影する資料は微細なものが多いと思われますが、明るさや発色性のよさなどで、再現性を高めています。「機器の選定では、近年のパソコンなどに搭載されているデジタル接続規格にも対応できるよう、接続の点も配慮しました」とは石井様。常に熱心に、また長期的な視点で設備更新に取り組んでおられます。
主な納入機器 ソリューション
- 1チップDLPⓇレーザープロジェクター PT-RW630JW×5台
- 1チップDLPⓇレーザープロジェクター PT-RZ570JW×3台