KSGクリエイト株式会社様
ぎふ灯り物語 2025
課題
200 Vの電源工事を実施することなく、少ないプロジェクター台数で高輝度な映像演出を行いたい。
解決策
15000 lmをAC100 Vで投写可能なPT-REQ15で、設置作業の工数を削減しながら十分な明るさを確保。
設置・施工を円滑にする多彩な機能により、思い描いた演出を工期内に実現することができました。

背景
冬の夜を盛り上げる新たな観光資源を創出
鵜飼で有名な岐阜市様では、鵜飼のオフシーズンである冬の新たな風物詩を創造するため、岐阜和傘や岐阜提灯などを用いたライトアップのイベント「ぎふ灯り物語」を開催しています。岐阜公園を舞台に毎年開催されている本イベントは、岐阜市ならではの題材をプロジェクションマッピングを取り入れた魅力あるコンテンツで表現。2025年は9日間の開催で約15000人が訪れました。5回目を迎えた「ぎふ灯り物語2025」は、KSGクリエイト株式会社様が企画・構成・制作・施工・運営を担当し、1チップDLP®レーザープロジェクターを計15台使用して公園内を彩りました。
導入した理由
15000 lmをAC100 Vで投写可能なPT-REQ15を採用
KSGクリエイト株式会社 代表取締役社長の黒岩様は、「以前からパナソニックのPT-RZ120を使用しており、今回のイベントで最新のプロジェクター PT-REQ15を10台追加購入しました。画質や安定性において信頼性が高く、さらに新モデルは100 V電源に対応している点が魅力的でした。公園でのマッピングは電源工事に苦労しますが、明るさは損ないたくなかったため100 Vで 15000 lmを投写できることは何よりありがたかったです。また、調整作業の負担を軽減するスクリーン調整ソフト『Geometry Manager Pro』が無償で使える点もポイントでしたね」と語ります。
導入後の効果
新プロジェクター×超短焦点レンズで演出力を向上
イベントの入口となる冠木門(メインビジュアル写真)では、2台のPT-REQ15と超短焦点ズームレンズET-C1U100を活用。黒岩様は、「砂利が敷かれた地面に約12 m×8 mの池を映し出すため、足場に乗せて2方向から投写しました。PT-REQ15なら十分な明るさが確保でき、超短焦点の新型レンズとレンズシフト機能を組み合わせることで人が歩いた時の影を抑えることが可能です。この組み合わせのおかげで、プロジェクター台数を増やすことなく狙い通りの演出を実現することができました」と語ります。また、調整作業を担当した同社イベントチーム エンジニアの平松様は、「冠木門ではPT-REQ15に内蔵されているグリッド線を映し出す機能を活用してリモコンで調整しましたが、非常に調整しやすいプロジェクターだと思いました」と語ります。
高度な調整が簡単に行えるソフトで現場作業を効率化
6台のPT-REQ15で演出した「奇跡の崖」では、幾何学ひずみ補正やエッジブレンディングがPCで行える無償ソフトウェア「Geometry Manager Pro」を活用して作業を実施しました。平松様は、「ここは凹凸のある崖が投映面になるため最も難しい場所でした。またプロジェクターを3台ずつ2方向から投写するためブレンディングの難易度も高かったですが、このソフトのおかげでPCから6台のプロジェクターをまとめて操作することができ、細かな調整もかなりスムーズに行えました」と語ります。さらに黒岩様は、「設置日に雪が降るなど困難な環境でしたが、調整作業を省力化してくれるソフトのおかげで工期内に終わらせることができました。また、プロジェクターが100 V 対応だったので電源工事も時短でき助かりました」と語ります。
納入機器
- 1チップDLP®レーザープロジェクター PT-REQ15JLB ×10台
- 1チップDLP®レーザープロジェクター PT-RZ120JLB ×5台
- 超短焦点ズームレンズ ET-C1U100 ×2本
- ズームレンズ ET-C1W300 ×2本
- ズームレンズ/標準レンズ ET-C1S600 ×6本
- 固定焦点レンズ(超短焦点レンズ) ET-DLE035 ×5本
お客様の声
今後も様々なイベントで活用していきたい
今回初めてパナソニックのプロジェクターをイベントで使用してみて非常にタフなプロジェクターだと感じました。この「ぎふ灯り物語」を機に新しいモデルを購入し、運営を進める中での新たな発見も沢山ありましたので、これを足掛かりに今後も様々なイベントに挑戦していきたいと思います。
代表取締役社長
黒岩 孝彦様
※所属は納入時のものです。
お客様紹介
岐阜市の夜に賑わいをもたらす
GIFUナイトビュー事業実行委員会様(事務局:岐阜市観光コンベンション課内)が主催する「ぎふ灯り物語」は、多くの岐阜市民に親しまれている岐阜公園を舞台に開催され、史跡や自然物へマッピングすることで、見慣れた景色が新たな冬の観光資源に生まれ変わる、これまでにない映像体験を提供しています。
開催場所:岐阜公園・正法寺(プロジェクションマッピングは岐阜公園)
開催日:2025年1月18日 (土) ~ 1月26日 (日)