株式会社キャッチネットワーク様
地域に密着したケーブルテレビ局である株式会社キャッチネットワーク様は2000年に発生した東海豪雨を契機に災害情報の発信に注力されています。取り組みの一環として、サービス提供エリアの20地点以上に情報カメラを設置されており、映像をコミュニティチャンネルのライブカメラ番組やWebサイトで提供。河川や海、道路の状況をリアルタイムで地域住民にお伝えしています。2017年10月には、既設の情報カメラでは撮影することができない地点に赴き、災害情報を中継する少人数運用の小型無線中継車を導入され、中継車の搭載カメラとして屋外対応HDインテグレーテッドカメラAW-HR140を採用いただきました。カメラは中継車上部の伸縮ポールに設置されており、最大で地上約12mの高さから撮影が可能です。悪天候などの厳しい環境下においても安定した撮影が可能なAW-HR140の防水・耐風圧の堅牢性と振動補正機能による鮮明な映像で、これまで以上に有力な災害情報を地域住民に発信できると期待されています。
お客様の声
株式会社キャッチネットワーク
コンテンツ制作本部 制作技術課
加藤祐介 様
中継車は台風などの災害時における運用を前提にしていることもあり、過酷な環境下でも安定した撮影ができるカメラを探していました。その中、展示会で発売前のAW-HR140をご提案いただきました。実際に動作を見て、クリアな映像と筐体の堅牢性は中継車への設置に適していると判断して導入を決めました。また、ポール先端に取り付けるため、PoE++によるLANケーブル経由の給電で、中継車からの省線化ができることも嬉しい仕様です。車内の中継機器に給電するため、常に中継車はエンジンをかける必要があり、その微細な振動がポールからカメラ筐体に伝わり、映像に細かいブレが生じます。しかし、AW-HR140は優れた振動補正機能により、これまで生じていた映像のブレはほとんどなく、さらに風の影響による振動も最小限に抑えることができました。ズームしても滑らかな映像が撮影できることには驚きました。その優れた撮影機能から、先日発生した台風では災害放送番組の中継カメラのひとつとして、避難勧告が出ている地域の河川状況を鮮明な映像で中継することができました。安定した撮影だけでなく、中継車内からカメラ操作が可能なため、撮影スタッフは車内から降りることなく、安全面を確保できたことも大きいです。カメラ制御はリモートカメラコントローラーAW-RP50を使用していますが、スペースが限られる中継車にとってコンパクトなAW-RP50の設計はとても助かっています。今回は災害中継を目的としての導入でしたが、中継車ならではの機動力に加えて、高所からの高画質撮影ができる利点を活かして、今後は花火大会やイベント会場の中継など、様々な場面で活用していきたいですね。
システム構成図
主な納入機器 ソリューション
- 屋外対応HDインテグレーテッドカメラ AW-HR140 ×1台
- リモートカメラコントローラー AW-RP50 ×1台
- 4Kメモリーカード・カメラレコーダー AG-UX180 ×1台