ジェイアールバス関東株式会社様、西日本ジェイアールバス株式会社様
概要・特長
ジェイアールバス関東株式会社様・西日本ジェイアールバス様は、それぞれ関東地方・関西地方を中心に、路線バス・貸切バス事業を展開されており、特に高速路線バスにおいては、JRバスグループなどと共同で全国各地に数多くの路線を運行されています。
高速路線バスの乗務員は、8年ほど前より他社製PDA端末(民生品)を携帯して座席管理業務をおこなわれていましたが、性能劣化や老朽化によるハード故障も多くリプレイスが急務となっていました。通信方式については、当時、主流であった3G(FOMA)を使用されていましたが、乗務員はPDA端末以外にも通信用モバイルルータを別途携帯する必要があり、持ち運びも不便でした。また、3Gは通信速度が遅く、端末操作中に通信不良を起こすなど、作業効率の低下を引き起こしていました。
お客様では今回のリプレイスにあたり、以下の5点を特に重視されていたことから、7インチTOUGHPAD(FZ-M1)とモバイル端末管理に適したクラウドサービスであるMDMサービスをご提案いたしました。
- バス車内の過酷な環境(直射日光、温度、外気、粉塵等)にも堪えうる堅牢性・耐久性
- LTE通信モジュールがタブレット本体に内蔵
- セキュリティ面やアプリケーション開発のしやすさを考慮したOS選定(Windows8.1Pro)
- 上記1~3を満たす業務用端末の採用による乗務員の負担軽減・お客様サービスの向上
- 管理部門によるモバイル端末の一元管理(端末セキュリティ、業務外アプリ・機能制限、業務アプリ配信等)
また、両バス会社間ではプリンタ有無や通信環境の違いなど異なる運用条件でしたが、端末とMDMサービスの一括提案をおこないました。
お客様の声
ジェイアールバス関東様
今回のリプレイスにあたり、昨年10月より社内プロジェクトを立ち上げ、本社のメンバーだけではなく、バス乗務員や運行管理者、車両整備の担当など、様々な部署から参画し活動してきました。
TOUGHPADは端末操作や通信速度も軽快でリアルタイム性が高くなり、座席管理業務の効率化につながっています。また、MDMサービスを導入したことで、業務外のアプリケーション・インターネット利用制限、端末盗難・紛失時のリモートロック等、端末管理やセキュリティをより一層強化することができました。
現在は、平日、休日、繁忙期で異なる運行表(スタフ)を社員が手入力で作成し印刷して運用していますが、ダイヤシステムから自動的に運行時刻を取得し、タブレットを活用した運行管理業務が行えるよう新たなシステムも開発中です。また、最新道路交通情報のインターネット閲覧、緊急時の対処方法や車両点検方法等の各種マニュアルの電子化も進めており、今後もタブレットを活用し、さらなる業務効率化、安全運転の遂行、サービス向上につなげていきたいと考えています。
西日本ジェイアールバス様
本プロジェクトでは、端末の選定にはこだわりをもって推進しておりました。なぜなら、既存端末の問題点(耐久性・視認性)の解決による乗務員負担の軽減と、お客様サービスの向上につなげることがリプレイスの目的の1つであったことから、業務用端末としての耐久性(車載・屋外使用に耐えうる耐震・防水防塵性)・視認性・操作性が必須でした。当社では、以前に別案件にてタフパッド(JT-B1)を導入していたこともあり、今回の端末選定においても、社内での検討がすすめられました。
実際の運用現場では、お客様の改札時に乗務員がバス車外に立って乗車券との照合を行うことでシステムを運用しています。モバイルプリンタは、事前予約のないお客様の改札時の乗車券発行、バスの証明書類・領収書等、従来手書きで行っていた業務でも活用しております。
今後は更なるお客様サービス向上にむけて、インバウンド対策アプリや業務アプリの導入等を図り、端末を活用していきたいと考えております。
主な納入機器 ソリューション
ジェイアールバス関東株式会社様
- TOUGHPAD(FZ-M1) × 330台
- モバイル端末管理サービス(MDM) × 330契約
西日本ジェイアールバス株式会社様
- TOUGHPAD(FZ-M1) × 242台
- モバイル端末管理サービス(MDM) × 242契約
- モバイルプリンタ × 242台