東京競馬場様
競馬ファン垂涎のビッグレースが開催される日本競馬の中心地
日本競馬の最高峰・日本ダービーをはじめ、天皇賞(秋)やジャパンカップなど、数々のビッグレースが開催される東京競馬場様。地上9階・地下1階のメインスタンドも擁する、日本一広い競馬場の敷地内には日本庭園や芝生広場、レストランなどの施設も充実しており、競馬ファンはもちろんファミリー層や女性客でも賑わいます。
導入の経緯
従来のランプ式に代わり、高輝度レーザープロジェクターを2台採用
東京競馬場様では国内最大級の屋外スタンドからレースを生観戦できるのはもちろん、屋内にてモニターなどを通して中継映像を観戦することも可能です。なかでも劇場のような雰囲気が体感できるウエストホールでは、吹き抜けの広い空間に巨大なスクリーンが設置され、同競馬場や他の競馬場で開催されているレースのライブ映像やオッズ情報が次々と上映されます。こうした映像コンテンツの投写に、以前は12000lmのランプ方式プロジェクター2台で同画面を投写されていましたが、更新時期を目安に、映像の明るさや見えやすさ、メンテナンス性の向上を図るため、リプレイスを検討されました。これを機に場内環境の改善や、お客様の満足度を高めるため、21000lmの高輝度を誇るレーザープロジェクターPT-RZ21KJを2台採用いただきました。よりきめ細かく、より鮮やかな映像の投写が実現でき、近い将来の4K映像での放送にも十分に対応可能な大型映像表示装置になっています。
システムの紹介
鮮明な映像表現と明るい室内空間を両立
「これまでのプロジェクターでは、スクリーン付近の照明によって光が反射し、映像が見えにくくなっていました。そこで一部を消灯していたのですが、場内全体が暗くなり、お客様にご不便をおかけしていました」とは、東京競馬場 建設設備課 設備係長 中村哲也様。リプレイス後は21000lmの明るさを持つレーザープロジェクターPT-RZ21KJが2台で同画面を投写し、その映像は照明の影響を感じさせないほど鮮明になり、場内すべての照明を点灯できるようになりました。明るい空間に生まれ変わった結果、従来に比べ、お客様の手元の明るさが確保され、より快適性が増しているとのことです。
設置から運用、メンテナンスも容易に
今回のリプレイスにあたり、既設のプロジェクターの設置範囲内に収める必要や、天井から客席に向けて吊り下げられる性質上、圧迫感をできる限り抑える必要があるなど、さまざまな制約がある中、20000lmクラスのレーザープロジェクターでは世界最小・最軽量サイズ(2017年11月時点)であることが選定の大きな要因になりました。また、レーザー方式でメンテナンス性が高いのはもちろん、万が一、1台が故障した際にも、もう1台で十分に明るい映像を投写できるため、情報提供を中断してしまう恐れもありません。また工期について、営業日以外で設置から調整までを完遂できた点も評価されました。
ブラックスクリーンとの相乗効果で、映像はさらに鮮明に
PT-RZ21KJから投写される映像をより精彩に再現すべく、スクリーンも世界最高水準の製品が導入されています。以前のホワイトスクリーンから、株式会社ケイアイシー様が特注のオプティカルスクリーン(dnp Supernova™)を納入。外光吸収構造のためスクリーン真上の照明による影響も受けにくく、空間全体の照明を落とした場合と同様の見やすさを確保。PT-RZ21KJの高輝度映像との相乗効果により、さらにリアルでクリアな映像表現を実現しています。
導入を終えて
東京競馬場の魅力アップを新たなファンづくりにつなげたい
リプレイス後のプロジェクターについて、疾走している競走馬のゼッケンがくっきり見えるなど、きめ細かな映像表現に感心しています。日本中央競馬会として場内の環境を見直す機運が高まっている中、ホールを明るくできたことも嬉しいですね。こうした改善の一つひとつが、より多くのお客様に足を運んでいただくきっかけになればと考えています。
納入機器
3チップDLP®方式 レーザープロジェクター
ズームレンズ
ET-D75LE30×2台