有限会社I TECH様
課題
多品種・小ロットの生産、短納期対応。時に数千ロットに及ぶ部品の溶接を均一品質で実現する必要があった。
解決策
溶接ロボットTAWERSを導入し、個人の溶接技量に依らない作業環境を実現、"短納期対応"も強みに。
ロボット達に働いてもらい"男現場"と思われやすい鉄工所でも女性に活躍いただいだいていることが私の自慢です。
背景
働き手不足への対応
溶接業界は深刻な働き手不足に悩まされています。I TECH様では大手メーカー向け物流拠点のラック部材を溶接しており、同じく人材の確保には難儀していたとのことです。そんな時、社長が目を付けたのは、近所の主婦の方に活躍してもらうことでした。ロボット溶接なら何年間も溶接技術を磨く必要がなく、主婦の方にも活躍してもらえるのではないか、とロボットの導入を検討されたといいます。
導入理由
誰が使っても綺麗で均一な溶接を実現。ロボット溶接という選択。
近年は、最終ユーザーによる外観要求レベルも年々高くなっているそうです。I TECH様が主に溶接されている倉庫向けラックは大きさによって特注品含め、非常に多くの種類があり、そのすべての部品の溶接品質を守りつつ、短納期にも対応する必要がありました。「以前は問題とならなかった直接目に見えない部分の溶接品質についても最近は厳しくなり、その点もロボット溶接を検討した大きな理由です。手溶接とロボット溶接を比べると、早い人だと少量なら手溶接の方が早いかもしれません。しかし、1日8時間稼働する、ということで考えると、ロボットのほうが1.5~2倍ほど早くて安定した品質を維持することができます。」(内藤 善之様)
導入後の効果
コロナ禍でもロボット達による短納期をセールスポイントに!
現在のコロナ禍では業界の仕事量自体が減少しているそうですが、I TECH様ではロボット溶接による短納期対応が大きな売りとなっているといいます。「後処理工程の負担が減るのは大きなメリットです。今のTAWERSは以前と比べると格段にスパッタが少なくなっています。ユーザー様からも『こんなきれいだったらスパッタを取る必要ないですね!』と言われたほどです。」(内藤 善之様)
※スパッタ:スパッタとは溶接中に飛散する溶接金属の粒(火花)のこと。母材に溶着すると除去することが難しいため、スパッタの少ない溶接が求められる。
納入機器
「溶接電源融合型」ロボット TAWERS
お客様の声
社長のロボットへの愛着もひとしお
「従業員が少しでも楽しく働ける環境づくりを目指しています。私がカラーリングしたロボットに働いてもらい"男っぽい現場"と思われやすい鉄工所でも女性に活躍いただいだいていることが私の自慢です。溶接忘れを起こすこともないロボットには絶大な信頼を置いており、日曜日の度に磨いてあげているほどです(笑)」
有限会社I TECH 代表取締役 内藤 善之様
“毎日触っている溶接ロボットは頼れる相棒のような存在です。”
「ラックの製造では、数量で言えば同じ部品を何百、何千本と作る必要があります。それがロボット溶接なら一本目から千本目まで高品質で同じ仕上がりを実現できることが強みです。お客様が外観の綺麗さに驚かれることもよくあります。今ではその綺麗さが当たり前になっているので、違う業者のワークを見ると仕上がりの違いを感じるほどです。」
有限会社I TECH 工場長 正座 英雄様
お客様紹介
”女性も活躍する明るい鉄工所”を目指して
有限会社ITECH様は今年で創業20年を迎えます。カラフルなロボットが活躍する現場では『誠実・感謝・誠意』をモットーに皆さまが和気あいあいと、高いモチベーションでお仕事しています。
「溶接電源融合型」ロボット TAWERS
ロボット自身が溶接波形を直接フルコントロールし、アプリケーションの追加で多彩な溶接スタイルに対応する、進化するロボットTAWERS。具体的な各種事例についてはこちらから。