株式会社一旗様 「空間体感!動き出す浮世絵展」
株式会社一旗様 「空間体感!動き出す浮世絵展」

株式会社一旗様
「空間体感!動き出す浮世絵展」

プロジェクションマッピング
AC100 V駆動で20,000lmの高輝度を実現し、浮世絵の魅力を明るく色鮮やかに表現。

課題

浮世絵という日本が世界に誇る美を伝えるために、電気容量の制約がある会場でも映える明るさの映像を表示したい。

解決策

AC100 V入力で高輝度20,000 lmを投写可能なMZ20Kシリーズを採用することで、電気容量の制約がある会場で消費電力を抑えながら高輝度投写を実現。

電気容量に制限のある環境でイマーシブミュージアムを実現できる唯一無二のプロジェクターだと感じました。

株式会社一旗 代表取締役 東山 武明様

背景

浮世絵の世界に没入体験できるデジタルミュージアム

2023年の名古屋での開催が大好評を博し、その後イタリア・ミラノ、鹿児島をめぐり待望の東京開催が行われている「空間体感!動き出す浮世絵展」。株式会社一旗様がプロデュースする本展覧会は、葛飾北斎や歌川国芳、歌川広重をはじめ世界的な浮世絵師の作品300点以上をもとに制作された“動く浮世絵”を、没入感あるプロジェクションマッピングで表現します。館内にはテーマ別に区切られた9つの立体映像空間が広がり、大人から子どもまで、浮世絵の魅力を存分に楽しめる様々な仕掛けが用意されています。そんな大注目のデジタルミュージアムで、浮世絵の鮮やかな色彩や繊細な筆のタッチを余すことなく伝えるために、液晶レーザープロジェクターPT-MZ20K/MZ17K/MZ16Kが合計35台採用されました。


導入した理由

AC100 V入力で低消費電力ながら20,000 lmの明るさを実現

浮世絵を表現する上で最も重要視していたのは映像の明るさだったと株式会社一旗の代表取締役 東山様は語ります。「以前からパナソニック製プロジェクターを数々のプロジェクションマッピングで使用しており、信頼性の高さと運用のしやすさにおいて優れていると感じていました。また、「空間体感!動き出す浮世絵展」の最初の開催場所だった名古屋会場は美術品の展示を前提として設計された施設であるため使用可能な電気容量に制約があり、200Vの電源工事も困難な環境でした。そんな中、PT-MZ20Kは通常200Vを必要とする20,000 lmの輝度を100Vで出せると聞き、理想通りの明るさを実現する他にはない機材だと思い採用を決めました」


導入後の効果

求めていた「光の総和」を実現する高輝度投写

東山様は、没入感を実現した理由の1つに輝度の高さがあげられると語ります。「イマーシブミュージアムをつくる上で『光の総和』が非常に重要と考えており、9つの空間全てにおいて、巡った時に受け取る光の面積や量を最大限にすることを意識して構築しました。そのために20,000 lmの投写は必須でしたが、従来の20,000 lmモデルはAC200V入力が必要で、さらに筐体も大きいために会場の都合上ここまでの演出は不可能だったと思います。100Vで20,000 lmの明るさを出すことができ、さらに低消費電力でコンパクトなPT-MZ20Kのおかげで、理想通りの台数を使って求めていた光の総和を実現することができました」

明るさと色再現性の両立で浮世絵の魅力を最大限に表現

また、プロジェクターの色再現性の高さも展示に大きく貢献したと東山様は語ります。「世界の名だたる芸術家から評価された藍色や、色とりどりの花の色、美人画の着物の色など、浮世絵には多くの色が使われています。ただ、オリジナルの浮世絵は江戸時代に刷られてからかなりの年数が経つため色褪せており、本来はもっと鮮やかで強い発色を持った作品だったはずなのです。今回は、デジタルミュージアムの強みを活かし、当時の色を再現しようと色調整にかなりこだわりました。明るさと色再現性を両立したプロジェクターだからこそ、当時の浮世絵の魅力を存分に表現することができたのだと感じています」


写真:葛飾北斎の「富嶽三十六景」をはじめ旅情あふれる風景画の世界に没入する空間“眺”。門への投写と壁面への投写にPT-MZ20Kを1台ずつ使用し情景を明るく鮮やかに再現した。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」をはじめ旅情あふれる風景画の世界に没入する間“眺”。門への投写と壁面への投写にPT-MZ20Kを1台ずつ使用し情景を明るく鮮やかに再現した。
写真:“藍”の空間に設置されたPT-MZ20K。浮世絵ならではのジャパン・ブルーを再現した。
“藍”の空間に設置されたPT-MZ20K。浮世絵ならではのジャパン・ブルーを再現した。
写真:花鳥画の世界を堪能する空間“彩”。20,000 lmモデルならではの明るさにより1台で繊細な色彩表現を実現。座席の前に設置された鏡面の反射により没入感を高めている。
花鳥画の世界を堪能する空間“彩”。20,000 lmモデルならではの明るさにより1台で繊細な色彩表現を実現。座席の前に設置された鏡面の反射により没入感を高めている。
写真:名瀑をテーマにした空間“瀧”ではPT-MZ16K を使用。布を通して投写し、流れる水を表現した
名瀑をテーマにした空間“瀧”ではPT-MZ16Kを使用。布を通して投写し、流れる水を表現した。
写真:鮮やかな桜や美人画の世界を巡る空間“麗” はPT-MZ20Kで色とりどりの色彩を描写
手をかざすと擬人画やだまし絵が動き出すインタラクティブな空間“遊”ではPT-MZ16Kを使用。
写真:空間“麗”は天吊りで床面にも投写し、 歩くと足元に散る桜が動き出す仕掛けに
鮮やかな桜や美人画の世界を巡る空間“麗”はPT-MZ20Kで色とりどりの色彩を描写。
写真:空間“麗”は天吊りで床面にも投写し、歩くと足元に散る桜が動き出す仕掛けに。
空間“麗”は天つりで床面にも投写し、歩くと足元に散る桜が動き出す仕掛けに。
写真:武者絵などをダイナミックに魅せる空間“豪” はPT-MZ20Kで燃えるような赤色を表現。
武者絵などをダイナミックに魅せる空間“豪”はPT-MZ20Kで燃えるような赤色を表現。
写真:最後の空間“雅”(メインビジュアルの写真)は 7台のPT-MZ20Kで壁面と立体の山に投写
最後の空間“雅”(メインビジュアルの写真)は7台のPT-MZ20Kで壁面と立体の山に投写。

東京会場では新たにPT-MZ17Kを13台追加

2024年12月21日〜2025年3月31日開催の東京会場では、新たにPT-MZ17Kを13台追加して展示コーナーも拡張しました。東山様は、「東京会場は過去最大の面積で、新たな取り組みにもチャレンジしています。“麗”では、コーナーに入る手前の空間を活用してホログラフィックスクリーンに「美人画」を投写しました。“雅”では、襖が開いて奥へ入っていくようなプロジェクションにより、実際の空間面積よりも一層広く感じることができるようにしています。今回追加導入したPT-MZ17Kも明るく軽量設計のため、設置時の工期を短縮しながら様々な演出に挑戦することができました。東京会場ではこれまでになかった演出をご用意していますので、ぜひ多くの方にお越しいただきたいですね」と語ります。


写真:“麗”のコーナーに入る直前に現れる、ホログラフィックスクリーンを使った演出
“麗”のコーナーに入る直前に現れる、ホログラフィックスクリーンを使った演出。
写真:“麗”のコーナーに新たに導入したPT-MZ17Kを使ったプロジェクション
“麗”のコーナーに新たに導入したPT-MZ17Kを使ったプロジェクション。
写真:同じく“麗”のPT-MZ17Kを使ったプロジェクション
同じく“麗”のPT-MZ17Kを使ったプロジェクション。
写真:“麗”の天井に設置されたPT-MZ17K
“麗”の天井に設置されたPT-MZ17K。
写真:東京会場で新たに拡張したPT-MZ17Kによる演出
東京会場で新たに拡張したPT-MZ17Kによる演出。
写真:襖が開いて行き、奥へ吸い込まれるような感覚に
襖が開いて行き、奥へ吸い込まれるような感覚に。
写真:迫力の富士山を眺めることができる東京会場の“雅”
迫力の富士山を眺めることができる東京会場の“雅”。
写真:“雅”の富士山は名古屋会場の倍の大きさへと拡張
“雅”の富士山は名古屋会場の倍の大きさへと拡張。
写真:富士山の演出に活用されたPT-MZ20K
富士山の演出に活用されたPT-MZ20K。

※掲載している写真は名古屋会場と東京会場の写真です。会場によって一部演出が異なります。


納入機器

  • 液晶レーザープロジェクター PT-MZ20K ×14台
  • 液晶レーザープロジェクター PT-MZ17K ×13台
  • 液晶レーザープロジェクター PT-MZ16K ×8台

お客様の声

今後も様々なイベントで活用していきます

本展覧会はお客様の滞在時間が非常に長く、SNSでも多くの写真や動画をアップしていただいていることから、浮世絵をテーマとするイマーシブミュージアムとして満足いただけているという手ごたえを感じています。特に「子どもがとても喜んでいた。子ども連れにお勧めしたい」というコメントを見た時はとても嬉しかったですね。

今回導入したプロジェクターは、当社が多く手掛ける文化財や城郭など様々なプロジェクションマッピングに今後も活用してまいります。100V入力で20,000 lmの明るさが出せるこの製品は、会場の都合で設営環境に制限のあるイベントでの活用にも適しています。これからも様々な演出に活用し、多くの方に新しいアート体験をお届けしていきたいと思います。

株式会社一旗 代表取締役 東山 武明様
株式会社一旗
代表取締役
東山 武明様
※所属は納入時のものです。

お客様紹介

株式会社一旗様が仕掛ける渾身の浮世絵展

2019年の設立以来、日本の文化伝統や地域の文化観光資源を活用したプロジェクションマッピングを数多く手掛けてきた株式会社一旗様。「空間体感!動き出す浮世絵展」は、テレビ愛知様の開局40周年記念特別事業として、一旗様とテレビ愛知様の共同企画により誕生しました。現在では、浮世絵をテーマにしたかつてない没入体験型デジタルミュージアムとして各方面から話題を呼び、国内外へ展開しています。

2024年12月より東京会場がスタート

会場:東京都品川区東品川2丁目6−4 寺田倉庫 G1ビル
会期:2024年12月21日(土)〜 2025年3月31日(月)
※会館時間や休館日については展覧会の公式ホームページをご確認ください。
URL:https://www.ukiyoeimmersiveart.com/


写真:会場エントランスではパナソニック製の「スペースプレーヤー」でイベントタイトルを表示。
会場エントランスではパナソニック製の「スペースプレーヤー」でイベントタイトルを表示。

関連機器・サービス

液晶レーザープロジェクター PT-MZ20K シリーズ

液晶レーザープロジェクター PT-MZ20K シリーズ

業界初※1、AC 100 V入力により20,000 lm※2の明るさを実現する世界最小・最軽量・最静音※3※4液晶プロジェクター。

※1 2023年3月時点。20,000 lm以上のプロジェクターにおいて。当社調べ。
※2 PT-MZ20KJL のみ。工場出荷時における本製品全体の平均的な値を示しており、JIS X 6911:2021データプロジェクタの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書Bに基づいています。
※3 2023年3月時点。20,000 lm以上の液晶レーザープロジェクターにおいて。当社調べ。
※4 公称の質量値、外形寸法値および騒音値に基づいています。