広島県警察本部 交通管制センター様
課題
プロジェクターの更新により、視認性・メンテナンス性を向上させたい。管制業務での目の疲れを軽減したい。
解決策
レーザープロジェクターの導入で、輝度と運用期間のバランスを調整し、長期間にわたって高画質投写を維持。
高画質のレーザープロジェクターで細かな文字も見やすくなり、管制官も目が疲れず、長期間にわたって安定して運用できる表示装置に一新できました。
背景
経年劣化で視認性が低下した表示装置をリプレイス
広島県警察本部交通管制センター様は、2007年に現庁舎に移転され、それを機に中央表示板、管制卓などを一新されました。当時、表示装置として導入されたランプ式プロジェクターが経年劣化のため明るさが低下しスクリーンごとの色のバラツキが出てきたこと、またランプなどのメンテナンス部品の入手が困難になってきたことから、中央表示板を中心とした表示装置をリプレイスされることになりました。更新にあたっては既設画面と同サイズ、同アスペクト比(4:3)で、長期間安定した運用ができることが主要条件でした。
導入理由
高画質を長期間維持するレーザープロジェクターによるマルチビジョン
パナソニックは、1チップDLP®方式とレーザー技術の組み合わせにより、メンテナンスフリーで長期間運用が可能で画質の低下も最小限に抑制する、レーザープロジェクターPT-RZ771JLBによるマルチスクリーンシステムをご提案。同プロジェクターは使用状況に合わせて輝度と運用期間のバランスの設定も可能。1日16時間で15年間の使用を想定した設定でも、十分な明るさを確保でき、既設に比べ細かな文字も見やすくなることをデモンストレーションでご確認され、ご好評をいただきました。
導入後の効果
目の疲れを軽減しながらも視認性が大幅に向上
今回のリプレイスでは、管轄する県下の道路交通状況を地図で表示する70型×8面のマルチスクリーンと、その上部でライブ映像や緊急の交通規制情報を表示する2面の表示装置をPT-RZ771JLBに更新しました。交通管制室室長 前岡孝様からは「長時間の管制業務でも目が疲れないようにという要望に合わせて、明るさを調整しながらも、見やすく鮮明な画面になりました。従来は表示が暗く見難くなっていたことから、管制室の2階にある放送室ではオペラグラスなどで細かな文字を確認していましたが、今回の更新で肉眼でも細かな文字も十分確認できるようです」と、視認性向上の評価をいただきました。また、既設機器はミラー反射を用いた投写でしたが、今回のリプレイスでは直接投写に変更。これにより、将来のリプレイスにおいても、プロジェクターの入れ替えだけで済むというメリットも生まれました。
災害時にもより安心して運用できるシステムに
レーザープロジェクターはランプ交換が不要でメンテナンスの手間やコストが省け、システムの稼働停止を最小限に抑えることができます。また、ランプ式に比べ立ち上がりが早く、表示装置を停止している夜間に地震などの災害などが発生した場合でも、電源オン後すぐに出画が可能で、よりスピーディーに対応できます。今回のリプレイスではスイッチャー類や表示用のPCなども一新し、トラブルの少ない、より信頼性の高いシステムなりました。さらに、運用面のソフトウェアの高度化も図られ、規制情報を迅速に入力できるようソフトの改善や、地図上の自由な位置に通行止めなどのアイコンを表示させる機能を追加。また、ひとつのスクリーンに地図とカメラの映像の2画面を表示させるなどあらゆる場面を想定し、非常時での柔軟な対応ができるシステムとなりました。
今後の展望
見やすくなった表示装置を活用して、交通管制をさらに充実させる
今回のリプレイスで目が疲れない表示に一新でき、運用面での高度化も図れました。交通情報が収集できるポイントは随時増えていくので、道路表示画面も更新しなければなりません。渋滞が集中している広島市内を目立つようにするなど、より見やすい表示を追求し、交通管制をさらに充実させていきます。
1チップDLP®方式レーザープロジェクターPT-RZ771JLB×10台
- 1チップDLP®方式SOLID SHINEレーザーによる高画質投写
- 「密閉型光学ブロック」による防塵構造
- 24時間連続運用が可能