広島ガス株式会社様

フラットディスプレイ 「監視マルチシステム」
未曾有の災害に備えた防災拠点ビルに大型マルチビジョンシステムを新設。

地域のエネルギー事業者として 信頼され選ばれ続ける企業をめざす

広島ガス株式会社様は1909年(明治42年)創業。広島市周辺エリアをはじめ、呉・尾道エリアにまたがる7市4町の40万件あまりの顧客に、化石燃料の中でも最も環境負荷の少ない天然ガスを製造・供給しています。また、家庭用から工業用まで幅広い需要に応えるガス器具販売のほか、液化天然ガス(LNG)の輸入販売なども行なっています。

写真:広島ガス防災センタービル
震度7クラスの地震にも耐え得る免震構造の『広島ガス防災センタービル』。

導入の経緯

ガス供給保安・設備維持管理のための常時監視を支える

2017年12月、広島ガス株式会社本社構内に、大規模地震等災害に対する防災拠点として地上6階建ての『広島ガス防災センタービル』が完成しました。震度7クラスの地震にも耐えうる柱頭免震構造に加え、想定される津波被害の高さを考慮して業務エリアおよび設備配置を2階以上とするなど、東日本大震災や阪神大震災規模の災害でも機能不全に陥らない設計で建てられたビル内に、それまで本社内に散在していたガス供給保安機能を集約。災害発生時における、より迅速な復旧体制の編成が可能になりました。そして今回、この『広島ガス防災センタービル』の核のひとつとなる3階の『保安指令センター』内に、都市ガスの圧力・輸送状況等を常時監視するため、当社製の55V型マルチスクリーン対応液晶ディスプレイTH-55VF1HJが12台で構成された、縦2面×横6面の大型マルチビジョンシステムが設置されました。


システムの紹介

決め手は視認性を損わない狭い目地幅と表示耐久性能

今回の『保安指令センター』の新設にともない、監視システムには高い視認性を求められました。「もともと常時監視のための表示装置は65V型ディスプレイ2台でまかなっており、監視業務とガス漏れの電話受付・指令業務は同じ部屋で行われていたのですが、今回の『保安指令センター』への移設により、ガラス越しに隣接する、別の部屋にすみ分けました。どちらの業務も目視確認するのは同じマルチビジョンですから、離れた位置からでも表示内容をしっかりと確認できる視認性の高さは必須事項でした」(導管事業部 設備管理部 導管維持グループ 課長代理 神垣康郎様)。そのため、当社でのデモンストレーションにも二度立ち会っていただきました。「実際の表示内容で確認させいただきましたが、0.9 mmという目地幅ならまったく視認の妨げにならないことが分かりましたし、映像の色や明るさ、精細さについても申し分ありませんでした」(神垣様)。また、必要な輝度を保ったまま、約100000時間もの長期運用を可能にするロングライフモードと自動輝度補正機能についても「監視は24時間365日続きますから、目に優しい明るさを少しでも長い期間維持できるのは非常に助かりますね」(神垣様)と、評価をいただいたことも採用の決め手のひとつになりました。

省スペースで手軽に扱えるのも魅力

「バックヤードでのコンパクトな収まりは、ディスプレイならではですね。また、取り外しが容易にできるのも、メンテナンスや不具合・故障が起きた際の急な対処がしやすく、運用面で大きなメリットになると考えています」(神垣様)と、当初選択肢にもあったプロジェクターで構成された大型マルチビジョンシステムとの設置性の違いも、検討材料のひとつだったとのことです。

写真:保安指令センター
3階の『保安指令センター』に新設された、縦2面×横6面の12面大型マルチビジョンシステム。都市ガスの圧力・輸送状況等が、24時間365日体制で監視される。
写真:電話受付・指令業務のスタッフはガラス越しに大型ディスプレイを確認するため、離れた場所からでも視認できることが求められる
電話受付・指令業務のスタッフはガラス越しに大型ディスプレイを確認するため、離れた場所からでも視認できることが求められる。
写真:視認性を妨げない0.9 mmの目地幅
視認性を妨げない0.9 mmの目地幅。
写真:IPSパネルの採用で斜めから見ても表示内容をはっきりと確認できる
IPSパネルの採用で斜めから見ても表示内容をはっきりと確認できる 。
写真:特注されたタッチパネルにより、表示パターンの切り替え操作が容易に
特注されたタッチパネルにより、表示パターンの切り替え操作が容易に。
写真:配線も目立たず、明るくスッキリとしたバックヤード
配線も目立たず、明るくスッキリとしたバックヤード。

今後の展望

まずは平常時業務の確実な移行を

「新ビルへの移行はまだ始まったばかりですので、マルチビジョンの画面調整や表示パターンの最適化はもちろん、業務スタッフへのレクチャーなど、まずは平常時の業務・オペレーションを確立していくことが先決です。そのうえで、隣接する災害対策本部とスムーズに連携し速やかな対処ができる術を具体化しながら、緊急時のために万端の準備をしていきたいと思っています」(神垣様)。

写真:導管事業部 設備管理部 導管維持グループ 課長代理 神垣 康郎 様(写真右)総務部 総務グループ 主任 吉田 亜希子 様(写真左)
導管事業部 設備管理部 導管維持グループ
課長代理 神垣 康郎 様(写真右)
総務部 総務グループ
主任 吉田 亜希子 様(写真左)

納入機器
マルチスクリーン対応 液晶ディスプレイ

製品写真:TH-55VF1HJ

TH-55VF1HJ ×12台


マルチウインドウプロセッサー

製品写真:ET-MWP100

ET-MWP100