社会福祉法人天寿会 特別養護老人ホーム平尾荘様
概要と特長
社会福祉法人 天寿会様は平成元年に、特別養護老人ホーム平尾荘を堺市美原区にオープンして以来、介護老人保健施設、グループホーム、地域密着型介護老人福祉施設、ヘルパーステーション、訪問介護ステーションなどを運営されています。
同施設では認知症の利用者の方が外へ出てしまったことや、夜間に浮浪者が通用路のゴミ箱をあさるなどのトラブルが発生したことなどから、平尾荘様 他2施設に監視カメラシステムを設置することになりました。今回は事業所の予算に加え、堺市の補助金事業※1を活用することにより導入に至りました。
※1 監視カメラなどをはじめとする防犯設備機器に対し、設置費用の半分を国(厚生労働省)が負担し、残りの費用の全部または一部を自治体が補助する。
平尾荘様の建物は3階建で、特養とショートステイあわせて89床。カメラはプライバシーに配慮し、あくまで外部からの侵入を監視するため、敷地に入ってすぐのスロープ、玄関の屋内側、通用路に2台、厨房、テラスの合計6ヵ所に設置されています。
外回りのAおよびBは屋外ハウジング一体型カメラ:WV-SPW311ALを設置。Cは利用者に威圧感を与えず受付カウンターも含めて広角に撮影する屋内コンパクトドームカメラ:WV-SFN130。Dも同様にWV-SFN130で厨房のガラス窓からの侵入を警戒し厨房入り口から窓側全面を監視。納入業者による食材の搬入や、産業廃棄物の一時置き場になっている非常口と通路を監視できるEとFには屋外コンパクトドームカメラ:WV-SFV130をそれぞれ設置。
計6台のカメラをネットワークディスクレコーダーWJ-NV250/2に、HDおよびフルHDで秒10枚、高画質で1ヶ月弱の映像を記録します。
お客様の声
特別養護老人ホーム平尾荘
事務次長
福永 元 様
今回の導入は自治体からの補助金が決め手となりました。開所から30年経過しているため様々な設備が老朽化し更新は補助金がなければ、監視カメラは後回しになっていたと思います。提案いただいたカメラの設置場所は、外部からの侵入だけでなく、施設内から入所者が出て行ってしまうことを防ぐことにもなり、非常に助かっています。
以前、認知症の入所者が1人で外に出てしまい、宿直者がいたにも関わらず、いつどのようにして出ていったのか結局わかりませんでした。今回、カメラを導入後も1度同様のことがありました。その時は、自動ドアのスイッチを押して外に出る姿が録画されていたので、すぐに自動ドアに対策をして、その後は徘徊も起こっていません。
レコーダーは事務室に置いて通常は6画面のモニターにしています。職員が誰でも操作できるように、操作方法をわかりやすく説明したマニュアルを作成し、いつでも確認できるようにしています。
また、カメラ設置によるメリットとして、事務所から見えない前面の道路と入口までのスロープや非常口から直接外へ通じる廊下など人目が無い場所の様子が、事務所にいながらモニターで確認できるようになりました。今後は、職員の要望もあり、廊下などの共用部へのカメラ設置も検討したいと考えています。見る位置によっては柱の陰になるなど死角があることや、夜間は人手が少なくなるため、カメラが有効に活用できるのではと考えています。
主な納入機器 ソリューション
- WV-SPW311AL×2台
- WV-SFN130×2台
- WV-SFV130×2台
- WJ-NV250/2×1台
- WJ-NVE20JW×1台
他(1施設当たり)