阪急電鉄株式会社様
導入の経緯
大阪「キタ」の玄関口にサイネージシステム導入
関西の三大都市、京都・大阪・神戸を結ぶ阪急電鉄様では、2012年5月より同社梅田駅のリニューアル工事を実施。それにあわせて、同駅コンコースに「梅田ツインビジョン」、JR大阪駅との連絡通路に「2階連絡橋」、2つのデジタルサイネージシステムを導入され、当社ディスプレイ計42台を採用いただきました。
約300型の高輝度大画面が2基並ぶ「梅田ツインビジョン」
これまで同駅1階中央コンコース部分には、大型電照看板2基が設置されていました。しかし
- 看板は、意匠フィルムの制作・交換に手間とコストがかかるため、頻繁な更新が難しいうえに提供できる広告枠も限られる
- そのため、同じコンテンツを長期間掲示することとなり、利用者への訴求力が徐々に弱まってしまう
ことなどから、柔軟に、より効率的な運用ができるデジタルサイネージシステムの導入を図るべく、システムについて比較検討を行われたところ
- 視認性の高い鮮明な映像
- ダイレクトLEDとIPSパネルにより、高輝度800cd/㎡とハイコントラスト1,400:1(ダイナミックコントラスト500,000:1)を実現しており、鮮やかでメリハリのある映像でコンテンツを提供できる。
- 長期間運用を実現
- 当社のディスプレイは、常時800cd/㎡で表示しても長寿命であるため、 サイネージ運用時に大きなメリットとなる。
- 狭額縁デザイン
- 比較検討を行ったディスプレイのなかでは、当社のものが最もベゼルが細く、 マルチスクリーンシステム構築時につなぎ目が目立ちにくいため、広告デザインを損なわない。
- サイネージシステムにも高評価
- ディスプレイの優位性に加え、同時にご提案したデジタルサイネージシステムについても、 機能性、システムの安定性、優れたランニングコストなど、評価は高い。
これらに加え、視野角の広さもポイントとなり、TH-55LFV50Jを核としたマルチスクリーンシステムの運用を決定。横6台×縦3台のシステム×2基、計36台を採用いただきました。
半屋外の通路に防塵防水ディスプレイを設置「2階連絡橋」
JR大阪駅に向かう連絡通路には、これまでポスター枠と看板が設置されていましたが、より訴求力の高い媒体を検討されていたなか、展示会で防塵防水ディスプレイをご覧になり、
- 1,000cd/㎡の高輝度映像で、半屋外の明るい環境光下でも、鮮明にコンテンツを表示できる
- 防水対策が必須の設置場所だが、ディスプレイ本体が防水対応なので、筐体等が不要
省スペースで設置できる。
といった特長から、6台のTH-47LFX6Jを採用いただきました。
概要・特長
複数の表示パターンで大画面マルチスクリーンを活用。コンテンツはクラウドサーバで管理・保存。
- 「梅田ツインビジョン」
- 55V型ディスプレイを横6台×縦3台に配置し、STBやDVI分配器をセットしたマルチスクリーンシステムを左右に1基ずつ導入。18台のディスプレイは、およ7.3m×2.1m(約300型)の大画面として運用するほか、約165型×2面で2つのコンテンツを同時に表示することも可能な構成になっています。
ディスプレイの制御信号は、STBよりRS232Cを経由して発信されるほか、リモコンでの操作も可能とするために、IR受信機を導入。受信した信号はデイジーチェーンで各ディスプレイに伝送されます。
- 55V型ディスプレイを横6台×縦3台に配置し、STBやDVI分配器をセットしたマルチスクリーンシステムを左右に1基ずつ導入。18台のディスプレイは、およ7.3m×2.1m(約300型)の大画面として運用するほか、約165型×2面で2つのコンテンツを同時に表示することも可能な構成になっています。
- 「2階連絡橋」
- 47V型防塵防水ディスプレイ6台を縦置き設置。すべてのディスプレイで同一コンテンツを表示するため、1台のSTBからDVI信号をデイジーチェーンで伝送しています。
「梅田ツインビジョン」「2階連絡橋」とも、クラウド型のデジタルサイネージシステムを採用しています。クライアントから入稿された広告コンテンツは、外部に設置されたサーバに保存されます。インターネットを経由して放映スケジュールなどを設定するだけで、クラウドサーバから各STBにコンテンツデータが配信され、スケジュールにあわせて放映されます。
お客様の声
2階中央改札から1階コンコースに出ると真正面に目に入る「梅田ツインビジョン」は、駅利用者からの注目度が非常に高く、優れた訴求力をもつ広告媒体となりました。クライアントからも鮮明なコンテンツ表示や、大迫力の画面サイズを高く評価いただいています。また「2階連絡橋」も、利用者の大半がディスプレイに視線を向けており、従来のポスターに比べて大幅な訴求力アップとなっています。
デジタルサイネージ化により、これまでの電照看板やポスターに比べてコンテンツの更新が非常に容易になったことで、効率的な広告運用が可能となりました。上永様からは「お客様により一層価値の高い交通広告をご提供することができます。ここでの実績をふまえ、今後の交通広告の展開を考えていきたいです。」という感想をいただきました。
システム構成図
主な納入機器 ソリューション
梅田ツインビジョン
- マルチスクリーン対応LEDディスプレイ TH-55LFV50J × 37台(予備1台)
- マルチスクリーン用収納筐体 × 2台
- マルチスクリーン対応STB × 2台(予備1台)
- マルチ用映像送出機システム × 1式
2F連絡
- 47v型防塵防水ディスプレイ TH-47LFX6J × 6台
- ハイクラスSTB × 2台 (予備1台)
- 連絡橋用映像送出システム × 1式
本社ビル
- 広告配信用PC × 2台 他