背景
小麦粉などの粉が舞う環境でPCの不調が多発し、店舗業務の生産性低下に直面
御座候様は、関⻄を中⼼に販売店を展開し、店先で焼き上げる回転焼をはじめとした和菓⼦の製造・販売を⾏っています。
各店舗のバックヤードでは、これまでファンレスのデスクトップ型パネルPCを使⽤されてきましたが、⼩⻨粉などの粉が舞う使⽤環境下での経年劣化により不調が多発し、店舗の⽣産性低下を招いていました。「画⾯が急に真っ暗になる」「電源が⼊らない」「動作が遅い」といった症状が増え、売上確認、発注、勤怠⼊⼒、グループウェアの閲覧といった⽇々の必須業務に影響が出ていたのです。
「店舗PCは毎⽇使うものです。現場で⽣地製造を⾏っている弊社店舗において、PCが使⽤できない状況は在庫発注が滞り、作業がスタックしてしまうなどのリスクがあります」と常務取締役の上川様が語るように、PCの不調は店舗運営において極めて深刻な問題となっていました。PCが⽌まってしまった際には、売上や勤怠をFAXで送る必要があり、店舗の作業は⼀気にアナログへと逆戻りしてしまいます。加えて、故障のたびに故障機の回収や修理と予備機の搬⼊・再設置が必要となり、それらの作業を委託する保守費⽤の観点でも負担が増していました。
⼀⽅、御座候様の店舗バックヤードは、⽣地の原料となる⼩⻨粉などの粉が舞う特殊な環境です。上川様は「過去にはコンシューマーグレードのファン付ノート型PCを導⼊していましたが、⼩⻨粉などを⼤量に吸い込んで内部が詰まり、ファンが茶⾊く焦げ付き、故障が頻発していました」と振り返ります。こうした経験を経てファンレスパネルPCへの切り替えが⾏われました。
しかし、ファンレスパネルPCでは前述の不調に加え、別の課題も発⽣していました。幅約50cm、キーボードを含めると奥⾏きは約60cmにもなる⼤型筐体のため、設置後の移動が難しかったのです。「お客様へ安⼼・安全な製品をご提供するため、常に店舗内を清潔に保ちたいにも関わらず、PCの移動が難しく清掃のたびに負担を感じていました」と店⻑の古淵様は語ります。加えて、インターフェースがディスプレイ背⾯に配置されていることでUSBポートの抜き挿し⼀つにも⼿間がかかり、⽇常の細かな作業にまでストレスが及んでいました。
また、御座候様ではこれまで社内ネットワークのみで情報管理を⾏ってきましたが、管理データの増加や業務効率の向上を背景に、勤怠管理や在庫管理といった店舗業務を将来的にクラウドへ移⾏する構想も描いていました。しかし、従来のファンレスパネルPCでは「処理性能の不⾜」「ディスプレイ表⽰能⼒の不⾜」「ソフト改修のたびにPCの回収と設置対応が必要」といった課題があり、クラウドを活⽤したビジネス改⾰を推進していくために求められる要件を満たしていませんでした。
御座候様は、これらの課題を総合的に解決する⼿段として、店舗PCの刷新を本格的に検討し始めました。
御座候様では、⽣地の製造から焼き上げまでを各店舗で⾏い、できたての商品をその場でお客様に提供。
導入理由
PCにとって過酷な「粉が舞う環境」に耐える防塵設計、将来の業務拡張にも柔軟に対応できる⾼性能が導⼊の決め⼿に
新たな店舗PCを検討するうえでの選定基準は、「粉が舞う製造現場での安定稼働」「⾼い処理性能」「作業しやすい⼤画⾯」「移動可能なノート型PC」の4点でした。
初めに上川様は、「バックヤードは粉や⽔と隣り合わせの環境のため、防塵防滴設計は⽋かせないポイントでした」と振り返ります。御座候様のバックヤードは、同時に3〜4⼈ほどしか⼊れないスペースが限られた環境です。その中で、店舗によっては1⽇⼗数回にわたって⽣地製造が⾏われています。⽣地製造のたびに⼩⻨粉などの粉が舞うことがあるため、バックヤードではPCと粉が隣り合わせになる場⾯も少なくありません。また、こうした業務の流れの中で、粉が付着した⼿でPCを操作するシチュエーションも出てきます。このような精密機器にとって過酷な環境でも、業務を⽌めることなく使い続けるために、防塵防滴性能は必須条件でした。
また、上川様は「これからクラウドサービスと連携していくためには、⼀定以上の処理性能と作業しやすい⼤画⾯も⽋かせない条件でした」と振り返ります。
加えて、店舗現場からは「ノート型PCに変えてほしい」という声が上がっていました。「狭いバックヤードへの設置や清掃の際の移動などで、これまでのファンレスパネルPCの⼤きな筐体は障害になっていました」と古淵様。現場負荷を減らすうえで⼿軽に動かせることは⽋かせない要素でした。
こうした条件の中で御座候様が選んだのが、パナソニックの堅牢PC「タフブック FZ-55」です。FZ-55は防塵防滴性能を備えた堅牢PCであり、粉が舞う環境でも使⽤できます。さらに、インテル® Core™ i5-1345U プロセッサーと14インチの⼤画⾯を搭載。クラウド活⽤や将来の業務拡張を⾒据えた、御座候様のビジネス改⾰を強⼒にサポートできる性能を持ち合わせています。また、ノート型PCなので設置や⽇々の清掃もしやすく、店舗側の要望をクリアする理想的な選択肢でした。
PCのスペック⾯に加えて、「弊社の特殊な使⽤環境を理解したうえで、パナソニック様側から、柔軟で、きめ細やかな保守サービスをご提案いただいたことが決め⼿になりました」と上川様は語ります。このように「タフブック FZ-55なら安⼼して店舗で使⽤できる」と判断いただき、全店舗に導⼊いただきました。
導⼊後の効果と展望
確かな防塵設計だからこそ、PCにとって過酷な粉が舞う環境でも「仕事を⽌めない」FZ-55。店舗の⽇常業務のストレスを軽減し、お客様へのサービスに集中できる環境を実現
FZ-55の導⼊により、まず⼤きな変化として現れたのが「安定稼働」でした。粉が舞う店舗のバックヤードであっても、「2025年3⽉のFZ-55導⼊以降、店舗からは⼤きなトラブルは聞いていません」と上川様。古淵様も「故障を気にせず、ストレスなく使えています」とその安定性を評価しています。
次に、現場で実感されているのが⼊⼒作業のストレス軽減です。「以前のファンレスパネルPCでは、粉末対策として画⾯に保護フィルムを貼っていました。しかし、ディスプレイの汚れを防げる反⾯、⼊⼒位置のズレや、フィルムが破れフィルムと画⾯の間に異物が混⼊することで操作に⽀障が出るリスクがありました」と古淵様。FZ-55はキーボード⼊⼒が中⼼となるため、こうしたリスクが解消され、⼊⼒作業の精度が格段に向上しました。さらに、起動速度の向上も業務効率の⾯で⼤きな効果をもたらしています。古淵様は「朝、店舗の開店準備に追われる中の1〜2分は⾮常に⼤きいです。FZ-55に変えてからは起動が⼤幅に早くなり、スムーズに⼀⽇を始めることができています」と処理性能の⾯でも効果を実感されています。
また、衛⽣管理⾯でも⼤きく改善しました。FZ-55は移動が簡単なため、PC周りの清掃が容易になり負担が⼤幅に減少。古淵様は「以前のファンレスパネルPCでは清掃のたびに苦労していましたが、今は簡単に動かせるので助かっています」と話します。
最後に、上川様は「店舗スタッフがPCの操作や運⽤にストレスを感じることなく、お客様へのサービスに集中できることが最も重要であり、今回のFZ-55導⼊における最⼤の価値だと考えています」と語ります。そして、FZ-55を導⼊した次のステップとして、クラウドサービスの活⽤を中⼼とした社内システムの変⾰を⾒据えられています。
FZ-55を店舗業務の基盤として、これまで以上に店舗サービスの品質向上に努めていくと今後の展望を⼒強く語られました。
株式会社御座候
常務取締役 管理本部⻑
上川 英⼀郎様
※所属は納⼊時のものです。
株式会社御座候
⼭陽店 店⻑
古淵 ⽂彦様
お客様紹介
株式会社御座候様 事業紹介
御座候様は、兵庫県姫路市に本社を構え、店先で焼き上げる回転焼「御座候」を中⼼に和菓⼦の製造・販売を⾏っています。1950年の創業以来、素材選びから製造⼯程に⾄るまで品質にこだわり、各店舗での実演販売を通じて、できたての商品を提供し⻑年お客様に親しまれています。
■ 本社所在地:兵庫県姫路市阿保611-1
■ URL:https://www.gozasoro.co.jp/