万博記念公園様

プロフェッショナルディスプレイ
総敷地面積約260ヘクタール、広大なパブリックスペースでの情報発信に風雨に強く、優れた耐候性の堅牢液晶ディスプレイが活躍。

導入の経緯

デジタルサイネージシステムを導入し、来園者に情報を提供

1970年に開催された日本万国博覧会の会場跡地を整備し、一般に公開された万博記念公園様。園内に自然文化園や日本庭園、国立民族学博物館、各種スポーツ競技場などさまざまな施設を配した広大な公園です。 2014年に園内の案内サイン改修工事を行われ、より効率的に情報を掲示するために、当社製堅牢液晶ディスプレイを核としたデジタルサイネージシステムを導入されました。

 

耐候性の高い堅牢液晶ディスプレイを映像表示装置として採用

これまで万博記念公園様では、園内5箇所のゲートにさまざまな看板を設置して、来園者に園内マップや見頃の草花などの情報を提供していました。
しかし看板の老朽化に伴い改修工事を実施されるなか、看板の乱立で、かえって情報が伝わりにくくなっていました。また、看板を集約しても、タイムリーな情報発信を行うことで、来園者の利便性向上は図る必要があるといった課題を痛感されていました。そこで

 

  • 提供する情報量を減らすことなく看板類を集約する
  • スピーディかつ的確な更新で情報の質を高め、サービス向上を図る

 

というポイントからデジタルサイネージシステムの導入を検討され、

 

  • ディスプレイ本体で保護等級IP44相当の防塵・防水性能を実現
    ディスプレイを防水ケースに収納した場合に発生しやすい、熱による故障を防ぐ。
  • 高輝度パネル採用で、明るい太陽光下でも鮮明に映像を表示
    屋外で南向きに設置しても、映像が来園者にはっきり見える。
  • ディスプレイ前面に強化ガラス採用
    万が一、外的な衝撃が加わっても割れにくい構造。

 

といった特長をもつTH-47LFX6Jを映像表示装置に据えたデジタルサイネージシステムの採用を決定。 公園のナビゲートとして、来場者により親しんでいただけるように「万博なびジョン」(通称“BAN-NAVI”)と名付けて、利用者が最も多い中央口および日本庭園前ゲートに導入いただきました。

写真:岡本太郎作の「太陽の塔」が、現在も公園内にそびえ立つ
岡本太郎作の「太陽の塔」が、現在も公園内にそびえ立つ。
写真:ディスプレイの角に人がぶつかると危険なので、全体を覆うような形状の筐体を製作した
ディスプレイの角に人がぶつかると危険なので、全体を覆うような形状の筐体を製作した。

システムの紹介

DIGITAL LINKで施工の省力化と遠隔配信・操作を実現

採用いただいたTH-47LFX6Jは「DIGITAL LINK」に対応。当社製デジタルインターフェースボックスET-YFB100を使用することで、映像/制御信号をLANケーブル1本※で伝送することができます。そのため、今回のようにディスプレイを屋外、映像ソースを屋内と、離れて設置した場合の配線工事を大幅に省力化します。また、公園事務所と各ゲート事務所との間には無線LANを使用することで、さらに効率的に施工できました。 公園事務所で作成されたコンテンツデータは、無線LANを利用して各ゲートの事務所内に設置された表示端末に転送。スケジュールにあわせてデジタルインターフェイスボックスを経由して送信され、ディスプレイで表示されます。

 

非常時には緊急情報の配信にも対応

来園者が多く、広大なパブリックスペースである万博記念公園様において、万が一の事故や災害発生などの非常時には、正確かつ速やかにお客様に情報を伝達・誘導する必要がありました。そのため「万博なびジョン」は、通常の情報掲示に緊急情報を割り込ませて表示できるように構築しています。

※CAT5e以上のSTPケーブルをご使用の場合。

写真:雨天時の様子。画面に水滴がかかっても問題なく動作し、映像を表示する
雨天時の様子。画面に水滴がかかっても問題なく動作し、映像を表示する。

システム構成図

システム構成図
「万博なびジョン(公園案内情報表示システム)」概略図。