札幌市交通局様
ご導入の背景
札幌市交通局様が管理する札幌市営地下鉄東豊線は、栄町駅 - 豊水すすきの駅間が1988年、豊水すすきの駅 - 福住駅間が94年に開業しました。旅客案内表示器は当時から更新していないため、古いものでは26年経過し、早急の更新が必要となっていました。
そこで、2014年から2015年度にかけての2カ年で、東豊線全14駅のホーム階とコンコース階に設置している旅客案内表示器、計94台の更新を実施し、新たな旅客案内表示システムを導入されました。 これまでの旅客案内表示器は、1段のLED型で電車の接近情報を知らせていましたが、新しい表示器では画面を2段にし、到着予定時刻も表示するなど、利便性の向上を図っています。またコンコース階などでの駆け込み乗車抑制も目指しています。
概要
札幌市営地下鉄東豊線の旅客案内表示システムは、指令所(大谷地)に設置された案内表示中央装置、および各駅のホーム階やコンコース階に設置された旅客案内表示器によって構成されています。
案内表示中央装置は、列車の運行に伴う接近・到着・出発などの案内表示情報を運行管理システムおよび旅客案内PCからの指示により自動的に作成し、各駅の旅客案内表示器に出力しています。案内表示中央装置から出力される案内表示情報は、ネットワーク化された総合伝送路を介して各駅に配信されています。
主な特徴
各駅のホーム階に配置された旅客案内表示器は、カラー8色、LED2段、1段あたり12文字が表示可能となり、電車の接近情報に加え到着予定時刻が常に表示されるようになりました。表示言語は、日本語と英語に対応。外字やイラストに対応したことから、2つ前の駅到着後の接近情報もイラスト表示できるようになりました。 また、コンコース階に配置された案内表示器も2段表示が可能となり、2つずつ列車発車時刻表示に加え、列車発車時刻表示と遅延情報の同時表示も可能になりました。
これらの旅客案内表示器は、運行管理システムからの情報に基づき、到着予告・接近案内、到着表示、先発後発、終了案内の表示や発時刻、遅れの表示などを行います。 事故などによるダイヤの乱れが発生した際に、運行情報配信システムのWeb画面で入力された事故案内表示情報を受信して表示します。また旅客案内PCで入力された業務案内表示情報を受信して表示します。
また、駅務室に設置された放送操作盤のボタン操作により、運転終了などの表示を行います(簡易モード表示)。
案内表示中央装置から送信される案内表示情報は、ネットワーク接続となったため、従来の1対1の接続に比べて強固な回線になりました。
主な納入機器 ソリューション
- 案内表示中央装置
- 旅客案内表示器
- 子時計装置
- 表示制御架
- 運行情報配信モニタ