大阪市消防局 指令情報センター様

フラットディスプレイ 「監視マルチシステム」
視認性の高さや表示切り替えの速さが格段に向上スムーズな情報共有とより迅速な事案対応も可能に。

日本国内の指令センターとして東京消防庁に次ぐ規模を誇る大阪市消防局様は、水火災・地震・都市災害などから市民を保護し、被害を軽減するほか、傷病者の適切な搬送に努めています。今回お話を伺った指令情報センター様では、集約される市域からの119番通報や消防・救急活動に関する情報をもとに指令管制を行い、迅速で的確な消防活動を支援されています。

写真:大阪市消防局庁舎のアンテナ塔。高さ約120 mの突端には高所カメラも設置されている
大阪市消防局庁舎のアンテナ塔。高さ約120 mの突端には高所カメラも設置されている。

導入の経緯

リアルタイムに集約される消防情報を映し出す大型マルチスクリーンを納入

大阪市消防局 指令情報センター様では、市民の安心・安全を確保するために迅速・効率的な消防活動が行えるよう、消防情報システム“ANSIN”の運用による指令管制を行っています。平成20年3月の庁舎移転に伴って導入したシステム機器が経年劣化してきたことや保守部品の調達が難しくなってきたことなどから、2年間で機器全体を更新していく一環として大型マルチスクリーンのリプレイスが行われました。製品提案にあたり、実際にセンター内でのデモンストレーションを行った結果、

  • 高精細であることや色の再現性がよいこと
  • 視野角が広く、明るさや色の変化がないこと
  • 照明の映り込みが抑えられていること
  • ディスプレイ間のベゼル幅が狭く視認性に優れていること

などの特長を評価いただき、当社のマルチスクリーン対応超狭額縁液晶ディスプレイTH-55LFV70Jを40台ご採用いただきました。


システムの紹介

集約される各種情報をリアルタイムに表示

指令情報センターの正面に広がる縦4面×横10面で構成される大型マルチスクリーンには、119番通報の着信状況をはじめ、各署所および消防・救急車両の動態や発生事案の進捗状況、大阪市内にある超高層ビルの屋上3ヶ所に設置された高所カメラやヘリコプターからの映像など、大阪市内全域から集約されるさまざまな救急・災害に関する情報が映し出されます。災害発生時には現場付近の地図や事案情報を表示するために、通常パターンから災害パターンへワンタッチで切り替えられ、さらに画面切替時にブラックアウトしない系統設計になっています。情報量が多い画面は拡大表示したり、スクリーン全体の中でレイアウトを簡単に設定できるよう設計されています。

さまざまな技術で高い視認性を確保

マルチスクリーンの前には11台の統合指令台が並び、24時間365日、指令管制官が交代制で指令管制を行っています。そのため高耐久性能を備えたパネル・電子部品であることはもちろん、どの場所からも表示内容を鮮明に確認出来る視認性の高さが求められます。
TH-55LFV70Jは高解像度IPS液晶パネル技術によって角度による輝度・色調の差を抑え、さらにアンチグレア処理によって照明などの映り込みを低減することができるため、実際に視認性が高まっています。またディスプレイ間の目地幅も3.5 mmに抑えた超狭額縁デザインを採用していることから、表示内容が途切れて見にくいと感じることもなく、スムーズに情報確認を行えます。

操作性の向上と速やかな情報共有を実現

また今回のリプレイスによって入出力信号がデジタル化されたことで、画面の切り替わりが速まり操作性が向上したことに加え、旧機器ではできなかったマルチスクリーンの表示内容を局内に別途設置されているモニターでも同様に表示することが可能になり、より速やかな情報共有、迅速な事案対応が行えるようになっています。

写真:視野角が広く色再現性が高いIPS液晶パネルを採用
視野角が広く色再現性が高いIPS液晶パネルを採用。
写真:高精細な表示性能はもちろん画面間のベゼル幅も狭く確かな視認が可能
高精細な表示性能はもちろん画面間のベゼル幅も狭く確かな視認が可能。
写真:操作卓では大画面のマルチスクリーンとの連動により情報を運用
操作卓では大画面のマルチスクリーンとの連動により情報を運用。
写真:後方には児童や市民など一般の方も見学できるスペースを設置
後方には児童や市民など一般の方も見学できるスペースを設置。
写真:室内モニターとしては国内でも有数の規模となる55v型・縦4面×横10面の大型マルチディスプレイ
室内モニターとしては国内でも有数の規模となる55v型・縦4面×横10面の大型マルチディスプレイ。

主な納入機器 ソリューション

マルチスクリーン対応 液晶ディスプレイ TH-55LFV70J×40台

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