広島県 呉市役所様 新庁舎
概要と特長
広島県呉市様では庁舎の老朽化に伴い、2013年より新庁舎の建設を開始し、2015年12月に竣工されました。新庁舎は地域のつながりや市民主体の街づくりを実践する拠点として、市民の生命を守る防災の拠点として利用されます。
この度、大きな災害が起こった際に防災対策本部となる「防災会議室」の映像・音響設備のほか、議会を掌る「議場」には議場システムを導入されました。また、明るい1階ロビーや4階の議場前、1階ホール受付には、液晶ディスプレイを設置され、「Information Director(情報配信表示システム)」にて各種情報を配信されています。
また、セキュリティ強化を目的として、全方位ネットワークカメラを中心とした防犯カメラシステムも導入されました。
【防災会議室】 新庁舎の2階に設置された防災会議室は、呉市の防災拠点として災害時の対策・復興本部機能を備えています。広島県でもっとも気をつけなければならない災害は土砂災害で、2014年に広島市で起きた土砂災害は記憶に新しい事です。また土砂災害の危険箇所を表す特別警戒区域は全国で広島県が一番多いことから、防災会議室を整備すると共に、呉市内に流れる3本の河川には推移変動を監視するカメラを新たに設置されました。
防災会議室の中心には98v型4K液晶ディスプレイ(TH-98LQ70J)1台と両サイドに65v型液晶ディスプレイ(TH-65LFC70J)2台が設置され、災害時には監視カメラの映像や「Web会議システム(他社製)により、関係部署を結び状況の確認やTV映像などを表示し、素早い判断、関係各所への指示を実施されます。
【議場(本会議場)】
呉市議会が開催される4F議会棟の「議場」には、パナソニックの各種商材と共に議場会議システム(他社製)が導入されました。マイク操作、議会中継用のカメラ操作、発言残時間表示、電子投票(採決)、議事録作成など、議会運営に必要な機能を一元管理するシステムです。煩雑な操作を行わず、タッチパネル操作で議会運営を行えます。
<音響設備>
フルデジタル方式の会議ユニットを各席に設置し、明瞭度の高いクリアな音声で議場内の拡声・録音を行います。会議音声は2台のデジタルレコーダーに録音。傍聴者がクリアな音質で会議音声を聴取するためのスピーカが設置されました。
<映像設備>
議場正面には80v型液晶ディスプレイ(TH-80LF50J)2台、両サイドには55v型液晶ディスプレイが設置されています。また、マイク操作に連動出来るプリセットカメラ(AW-HE70SN)を設置し、発言者のカメラ映像等を放映します。インターネット環境があれば議会のライブ中継を誰もが傍聴することができます。
<議場運営設備>
タッチパネル操作によりマイクロホンのON・OFF、マイク操作に連動したカメラ自動撮影、テロップ挿入を実施します。マイク音量のコントロールは全席一括操作・各席個別調整が可能となっています。その他、出席議員数・発言残時間の操作や、モニター表示の切替えなども実施します。
<電子投票システム>
議員各席の会議ユニットに投票ボタンを設置し、投票結果の集計を行います。投票結果を自動集計し、集計結果を大型表示液晶ディスプレイへ表示します。投票結果データ出力により、印刷及びCSVファイルで保存します。また、本会議場に隣接している「委員会室」「議会協議会室」にも映像・音響システムが導入されました。
【新庁舎1Fインフォメーションシステム/呼出発券システムディスプレイ】
市民が出入りする新庁舎1Fの入口には「Information Director(情報配信表示システム)」により、庁舎案内系、議会案内系、ホール案内系の3系統の各種情報が、庁舎内9ヶ所の液晶ディスプレイに配信されています。また、1Fの各業務窓口には来庁者用の呼出発券システム(他社製)の表示端末にディスプレイが導入されています。
【防犯カメラシステム】 新庁舎のセキュリティ強化のため、全方位カメラ(DG-SF438)を中心として防犯カメラシステムが導入されました。フルHD対応360度全方位ネットワークカメラを設置したことにより、当初予定していたカメラの約1/3の台数に抑えることができました。
主な納入機器 ソリューション
- 防災会議室設備×一式
- 議場システム×一式
- 議会協議会室、委員会室設備×一式
- 防犯システム×一式
- Information Director(情報配信表示システム)×一式