株式会社シティーケーブル周南様
課題
マルチビジョンに表示するテレビ放送と映像コンテンツを遠隔で制御したい。
解決策
チューナー搭載コントローラーEM-JDSSC8TVAを導入し、AcroSign®で制御するシステムを構築。
AcroSign®を導入したことで、これまで現地へ行かなければできなかったコンテンツの差し替え作業が、社内のPCからできるようになりました。
背景
駅構内のマルチビジョンにAcroSign®を導入
株式会社シティーケーブル周南様は市民への情報発信を行うための8面マルチビジョンをJR徳山駅に設置しています。2018年の徳山駅リニューアルに合わせて設置されたこのマルチビジョンは、シティーケーブル周南様のコミュニティーチャンネルや、地上波放送、市や駅からのアナウンス映像などを表示し、駅の利用者への情報発信や、広報活動に役立てられています。2024年11月には、さらなる利便性向上のためシステムの一部リプレースを実施し、デジタルサイネージ「AcroSign®」によって、これまで現地で行っていたコンテンツの差し替えを遠隔で行えるシームレスな運用を実現しました。
導入した理由
映像コンテンツとテレビ放送を遠隔制御できる点を評価
AcroSign®の採用理由について、株式会社シティーケーブル周南の廣元 慎士様はこう語ります。「これまでテレビ放送以外のコンテンツはブルーレイプレーヤーを用いて表示していたのですが、更新のたびに現地に赴かなければならない運用に課題を感じていました。そんな折、パナソニックさんから提案された『サイネージとテレビ放送の両方を遠隔で制御できる』新しいAcroSign®コントローラーは、まさに課題の解決に直結する製品でした。ディスプレイやネットワーク回線などは既設のものを活用できるため、導入のハードルも高くないと感じ採用を決めました」
導入後の効果
サイネージのコンテンツ変更、テレビ放送との切り替え作業を完全リモート化
徳山駅のマルチビジョンでは通常、シティーケーブル周南様のコミュニティーチャンネル11ch、12chと、地上波放送を複数チャンネル表示しています。また、設置場所が駅構内で、市が管理するスペースであることから、設置当初より周南市や徳山駅の広報用途でも活用されており、市や駅から提供されたコンテンツを表示するサイネージとしても運用しています。
AcroSign®の導入による運用の変化について、廣元様はこう語ります。
「遠隔でコンテンツの差し替えやチャンネルの切り替えができるようになったことは、とても大きな変化でした。これまでは、市や駅から依頼があるたびに映像をディスクに焼き徳山駅まで行って差し替えを行う必要がありました。また、テレビ放送に戻す際も、再び駅で機器の設定を変更しなければならず、都度、現地での対応が必須でした。それが今回、AcroSign®を導入し、チューナー搭載コントローラーEM-JDSSC8TVAを採用したことで、これまで現地で行っていた差し替え作業を全て、社内のPCからできるようになりました。依頼主からメール等で送られてきたデータをAcroSign®の管理画面にアップロードするだけでコンテンツを差し替えられるので、映像をディスクに焼く必要もありません。テレビチューナーとサイネージコントローラーが一体になっているため、テレビ放送とサイネージの切り替えも遠隔で行えます。こういった手間が削減されたことで、よりスムーズにコンテンツの表示を開始できるようになりました。加えて、これまではテレビ放送のチャンネル切り替えも現地で行う必要がありましたが、EM-JDSSC8TVAでは選局も遠隔で行えます。地元のスポーツチームが活躍する大会の放送など、地域に関わる番組にチャンネルを合わせるといった即時性のある選局が可能になり、駅の利用者に一層メリットのあるビジョンとして運用できています。現在は管理画面から都度コンテンツの切り替えを行っていますが、今後はスケジュール配信も取り入れ、さらに効率的な情報発信を行っていきたいです。
また、当社は商店街に面した社屋の入口にも4面のマルチビジョンを設置していますが、こちらにもAcroSign®を導入することを検討中です。例えば、近隣のお子さんが描いた絵など、市民からもコンテンツを募り表示できたらと考えています。地域密着の放送局としてより親しみを持ってもらえ、市民とのコミュニケーションのきっかけになるような運用に取り組みたいと思います」
システム概要
納入機器
- デジタルサイネージ「AcroSign®」× 1式
- チューナー搭載コントローラー EM-JDSSC8TVA × 1台
お客様の声
地域への広報用途で一層活用していきたい
1台のコントローラーでコンテンツとテレビ放送表示をシームレスに切り替えられるシステムは、当社のようなケーブルテレビ局が地域に設置するサイネージの運用にとてもマッチしていると思います。今後は、以前よりも頻繁なコンテンツの更新が可能になったことを生かして、市などの行政と連携した情報発信を一層強化し、地域への広報活動に役立てていきたいです。
また、当社は今年で設立30周年を迎えます。それに際し、記念番組の制作やイベントの実施などを計画中です。この周年企画では今回導入したシステムも存分に活用し、アニバーサリーイヤーを盛り上げられたらと思います。
シティーケーブル周南
営業部 部長
廣元 慎士様
お客様紹介
設立30周年を迎える地域に根差したケーブルテレビ局
山口県周南市(旧熊毛町を除く)をエリアとしたケーブルテレビ局として、1995年に設立。文字放送など市内の情報を伝える11ch、オリジナルプログラムを放送する12chの2つのコミュニティーチャンネルを有し、20タイトルを超える多彩な自主制作番組を放送しています。
所在地:山口県周南市銀南街49 銀南毎日興業ビル
URL:https://ccsnet.ne.jp/