株式会社東京ビッグサイト様
ご導入の背景
株式会社東京ビッグサイト様は、東京都の展示会施設として、増加する海外からの来訪者への、MICE (※1) 観光拠点となる事を目指して、多言語対応が可能な新しいデジタルサイネージシステムの導入をご検討されていました。そして、より多くの来訪者の要望に応えるため、5ヶ国語以上の言語に対応することが必須であるという課題を持たれていました。
※1 MICEとは、Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、Convention またはConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語でビジネストラベルの一つの形態。
概要と特徴
株式会社東京ビッグサイト様では、5ヶ国語以上の言語に対応したデジタルサイネージシステムを導入するために、パナソニックの独自技術である「光ID (※2)」とデジタルサイネージの組み合わせを、対応言語数を増やす解決策として採用されました。
「光ID」は、LED光にスマートフォンのカメラをかざすだけで様々な情報を素早く受信し、端末の設定言語に合わせて多言語表示することができる技術です。これにより、デジタルサイネージ上に掲載している4カ国語以外にも、一度に大勢の利用者に異なる言語で情報を提供することが可能となりました。また、光源の大きさにより離れていても利用することができるなど、「光ID」の特性を生かした技術が採用される事となりました。
システム概要
今回導入されたシステムは、
- LED光を発信するデジタルサイネージと内照式看板
- それを受信するスマートフォン用アプリケーション
- 光ID通信をURL情報に変換する「光ID」用サーバ
- デジタルサイネージ、スマートフォンアプリ用コンテンツサーバ
で構成されています。
光ID技術
LED光に情報を乗せる光ID技術は、他の通信技術よりも広範囲で情報を受け取ることができるため、西ホールアトリウムにあるマルチビジョンでは、ホール入り口付近からかざしても情報を受信することができます。今回、光ID技術は「光ID」と記載しているデジタルサイネージと内照式看板に組み込まれており、対応している看板、デジタルサイネージには「光ID」のロゴが表示されています。
多言語表示
表示は、日・英・中(繁・簡)・韓の4ヵ国語に対応したコンテンツを作成されており、様々な情報を国内外からの来訪者に伝えることが可能です。また、スマートフォンアプリ上では、来訪者が多い「ドイツ語」コンテンツも準備しています。将来的にはさらなる言語対応も可能な拡張性を実現しています。
デジタルサイネージシステムとコンテンツ
NMコントローラを活用した映像配信システムによって、東京ビッグサイト様提供の広告に加え、催事情報、施設情報、観光情報、周辺地図情報、交通情報など多彩な情報コンテンツをサイネージに表示しています。 また、既設のイベント・会議室情報システムと連携することで、デジタルサイネージ表示を自動で更新できます。さらに、緊急・災害時にはタブレットPCより、簡単にデジタルサイネージの表示を緊急割込み情報に切り替える事も可能となっています。
スマートフォン用アプリケーション
パナソニックが企画・提供した東京ビッグサイト様専用アプリケーション「TOKYO BIG SIGHT」と光ID受信用アプリケーション「光ID - LightID Solution」が連携し、「TOKYO BIG SIGHT」の光ID機能を利用することにより、来館者のスマートフォン上でサイネージ上と同じ情報を表示することが可能となっています (※3)。また、スマートフォンの言語設定に対応し、多言語でのコンテンツ表示が可能となっている。
※3 来館者が2つのアプリケーションをダウンロードする(2回目以降不要)
東京ビッグサイトでつかえる光IDアプリは、こちら >>
App Storeからダウンロード
Google Playで手に入れよう
システム設置場所
【東京ビッグサイト内】
- エントランスホール 55型4×3面=12面マルチビジョン(光IDライトバー付)1式
- 西ホールアトリウム 55型4×4面=16面マルチビジョン(光IDライトバー付)1式
- 東ホール連絡ブリッジ 55型単体サイネージ(光ID対応ディスプレイ)16式
【東京ファッションタウン(TFT)ビル】
- メインエントランス
47型4×3面=12面マルチビジョン(光IDライトバー付)
2×2面=4面マルチビジョン、タッチパネルディスプレイ:1式、内照式看板1式 - ゆりかもめ連絡通路
屋外タッチパネルディスプレイ、内照式看板(光ID搭載)2式
大型内照式看板(光ID搭載)1式