愛知県立大学様

大型マルチディスプレイ ソリューション
次の時代の情報科学を生み出す、大画面マルチディスプレイでアクティブ・ラーニング。

愛知県立大学様には、現代の高度情報化社会の先端を行く技術者を育成する情報科学部が設置されています。年間多くの技術者を輩出されているこの情報科学部には、ICT技術を活用した学習教室「コンピューター演習室1」が整備されており、2015年春、全面リニューアルを行いました。学生たちが、高度な技術を用いて日常的に学習できるよう、大型マルチディスプレイによるアクティブ・ラーニング環境を構築。先端の情報科学学習を実現しています。


導入の背景

リニューアル前の「コンピューター演習室1」には、教室の壁面に24面のディスプレイが設置されていましたが、広い教室内の端からは見づらいため、どこにいても見やすい環境をつくり上げることが課題となっていました。また、以前は大型の机の中心にディスカッションテーブルが固定された形でしたが、学生がその場から動くことができず、限られた人数での議論しか行えませんでした。そこで、より広範囲なビデオウォールと、可動式のシステムで、自在な人数、自由な場所でアクティブ・ラーニングが行える学習空間づくりを検討されていました。

写真:大学構内に向かう学生たち
写真:愛知県立大学の外観
写真:ICT技術を活用した学習教室「コンピューター演習室1」

システムの概要と特長

ディスカッションの効果を高める36面ビデオウォールシステム

55インチ フルHDマルチディスプレイを36面使ったビデオウォールシステムは、高さ2.1 m、幅14.6 m。マルチPinP対応なので、学習内容にあわせた位置、サイズで複数の画面を同時に表示させることができます。 また、この教室では40台のタブレット型ノートパソコンを導入し、学生一人一人がノートパソコンから大型ディスプレイを操作できるようになっています。例えば、ある学生が画面に制作画像を表示させると、他の学生が瞬時に別の画像を映し出し、見比べて検討が可能。学生たちが共に研究し、精度を高め合い、瞬発力のあるディスカッションを行っています。

写真:画面の割り方を自由に選べるので、分割画面表示にすれば、教室の端から端までが同じ画面を共有可能
画面の割り方を自由に選べるので、分割画面表示にすれば、教室の端から端までが同じ画面を共有可能。
写真:36面の液晶ディスプレイ。視野角が広く、教室の端からも見やすい
36面の液晶ディスプレイ。視野角が広く、教室の端からも見やすい。
写真:立ち上がって画面を操作しながらプレゼンもできる、タブレット型ノートパソコン
立ち上がって画面を操作しながらプレゼンもできる、タブレット型ノートパソコン。
写真:40台のノートパソコンをまとめて収納。保管している間に充電とソフトウェアのバージョンアップが可能
40台のノートパソコンをまとめて収納。保管している間に充電とソフトウェアのバージョンアップが可能。
写真:次の時代の情報科学を生み出す、大画面マルチディスプレイでアクティブ・ラーニング
次の時代の情報科学を生み出す、大画面マルチディスプレイでアクティブ・ラーニング。

好きな場所でディスカッションできる、可動式「ラジアルポール」

HDMIの入力端子を自立型ポールに集約した「ラジアルポール」と、三角形の机はすべて移動可能。ディスカッションのグループ編成を自由に変更できます。講義やゼミだけでなく、講演会用のホールとしても活用でき、使用シーンに応じた空間レイアウトが可能となっています。

写真:埋め込まれたマグネットで机と机を自由にレイアウト
埋め込まれたマグネットで机と机を自由にレイアウト。
写真:可動式ラジアルポールで好きな場所から映像・音声を伝送
可動式ラジアルポールで好きな場所から映像・音声を伝送。
写真:2台の無線アクセスポイントで、無線を使った画面の制御も可能
2台の無線アクセスポイントで、無線を使った画面の制御も可能。
写真:タイピン形ワイヤレスマイクロホンならハンズフリーで講義
タイピン形ワイヤレスマイクロホンならハンズフリーで講義。
写真:音響や伝送システムも充実
音響や伝送システムも充実。
写真:機器後ろの配線の様子

4Kマルチタッチディスプレイで直感的な学習を実現

画面を触って操作できる4K4面マルチタッチディスプレイは、直感的な学習を行う授業に貢献しています。映し出された資料に直接マーキングができ、拡大縮小も画面上で自由自在。4Kなので、高精細画像を細部まで確認でき、より精度の高い研究を行うことができます。また、4Kタブレットも装備し、タブレットからの遠隔操作にも対応しています。

写真:4K映像の上映会も可能なマルチタッチディスプレイ
4K映像の上映会も可能なマルチタッチディスプレイ。
写真:ディスプレイ上で資料にマーキング
ディスプレイ上で資料にマーキング。
写真:タッチパネルで遠隔操作ができる4Kタブレット
タッチパネルで遠隔操作ができる4Kタブレット。

サイネージとしても活躍するレーザープロジェクター

窓へ向けて天井設置された2台のプロジェクターは、窓に教材などを映し出すことができます。また、投射する画面を反転すれば、建物の外から確認できるサイネージとしても活躍。窓には約100インチの専用フィルムスクリーンを貼っているため、辺りが暗くなると美しいプロジェクションマッピングも可能です。学内イベントの情報発信や、学生の成果を外へ向けて発表できるプロジェクションシステムとして、さまざまな用途で使用されています。

写真:窓に投射する2台のプロジェクター
窓に投射する2台のプロジェクター。
写真:窓に貼られたフィルムスクリーン
窓に貼られたフィルムスクリーン。

お客様の声

愛知県立大学 情報科学部長
大学院情報科学研究科長
教授 博士(工学) 村上和人 様


発想力を養い、時代を先駆ける技術者になって欲しい

情報科学を学ぶ当学部では、学生時代から先端技術に触れ、一人一人が自発的に研究に打ち込んでいくことが重要と考えています。「コンピューター演習室1」は、学生たちが先進の環境に身を置くための重要な学習空間となるよう設計されています。リニューアルにあたり心がけたのは、従来の環境からの更なる高度化に加え、学生たちがICT機器を用いながらしっかりと対面してディスカッションを行える空間づくりでした。また、学生が研究を重ねてつくり上げたコンテンツを、実際のサイズで、細部までしっかりと見せ、さらに質の高いディスカッションが行えるよう、大画面・高画質のディスプレイシステムを導入しました。学生たちには、この教室でICTに触れながら学習することで、新しい発想へと繋げて欲しいと考えています。ここに映画を見に来ても良いし、宿題を持ち寄って映し出し友人たちとディスカッションしても良い。この部屋を自由な発想で使ってくれることが私たちの願いです。次世代の情報科学を見据えて、ここでの体験を石杖に、新時代を開拓する技術者になって欲しいと願っています。

写真:愛知県立大学 情報科学部長 大学院情報科学研究科長 教授 博士(工学) 村上和人 様
愛知県立大学 情報科学部長
大学院情報科学研究科長
教授 博士(工学) 村上和人 様

主な納入機器 ソリューション

  • 36面ビデオウォールシステム ×1式
  • 4Kマルチタッチディスプレイ ×1式
  • 4Kタブレット(タフパッド) ×1台
  • レーザープロジェクター ×2台
  • フィルムスクリーン ×2式
  • 可動式HDMI入力端子「ラジアルポール」 ×1式
  • タブレット型ノートPC レッツノートMXシリーズ ×40台
  • 充電機能付ノートPC収納ボックス ×1式
  • マイクロホン ×3台
  • 音響システム ×1式
  • サーバーシステム ×6台
  • 映像・音声伝送システム ×1式
  • 什器(机・椅子) ×40セット
  • 無線アクセスポイント ×2台
  • レーザープリンター ×1式
  • プロッター  x1式