Connect Talent Community Hubパナソニック コネクトと接点を
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興味のあることを深掘りすればヒントが見つかる。「解像度」を高めながら歩むキャリア
新たなステージで活躍している「パナソニック コネクト卒業生」をゲストに迎え、それぞれのキャリア観を紐解いていく「コネクトタレントコミュニティラジオ」。第4回のゲストは、深津 裕貴さんです。新卒でパナソニックに入社し、広告制作やブランディングを手がける会社を立ち上げた深津さんが歩んできたキャリアをたどりながら、やりたいことを見つけるコツを探ります。
海外で感じた日本の製品への誇り。モノづくりに憧れてパナソニックへ入社
――はじめに、これまでのキャリアを簡単に教えてください。
――深津さんが新卒でパナソニックに入社を決めた理由を教えてください。
当時のことを思い出すと、正直あまり強い想いがあったわけではなく「あまり働きたくないけれど、仕方なく」という気持ちで就職活動をスタートしました。ただ、学生時代にバックパッカーとして海外に行った際に、新興国などでも日本の大手メーカーのロゴをよく見かけたんです。日本人として誇らしい気持ちになったりして、「モノづくりはかっこいいな」という想いは持っていました。
漠然とグローバルな舞台で大きな仕事をしたいという考えもあったので、メーカーを中心に就職活動をする中で、パナソニックは面接の雰囲気が自分に合いそうだと感じました。何より「松下 幸之助さんがかっこいい」という憧れも大きかったんです。
――モノづくりへの憧れがあったんですね。技術系の職種は希望されなかったのですか?
大学でAIや機械学習に近い分野を研究していたので、周りの友人は技術系の職種やIT企業に就職する人も多かったのですが、恥ずかしながら、私は当時の研究や勉強は正直わからなくて……。憧れはあるものの、「あまり向いていないのでは?」と感じたので、メーカーなどを中心に文系の職種で探していました。
――在籍時は営業をされていたとのことですが、具体的にどのようなお仕事だったのでしょうか。
私が入社した年に新設されたイノベーションセンターに配属されて、優秀なエンジニアの方たちと一緒に新規のお客さまに提案しに行ったり、展示会の出展サポートをしたりしていました。
当時はまだ新卒でできることが全然なかったので、お客様と会話するところから仕事を始め、私自身はサポート役として携わっていました。
深津さん(左)とインタビュアーのパナソニック コネクト 川口さん(右)
自分には何ができるのか──漠然とした不安を払拭するためスキルアップを続ける
――入社して1年で独立されるというのは、とても大きな決断だったと思います。きっかけは何だったのでしょうか。
研修期間が長く、その間は残業もなかったので、業務以外でも本を読んだり、ビジネススクールに通ったりしていました。将来的にやりたいことがあったわけではないのですが、「将来のためにできることを増やしておきたい」という気持ちがあったんです。
また研修でマインドが変わったことが大きいかもかもしれません。「ビジネスの知識を身につけ、社会人としてスキルアップしたい」「自分にしかない力をつけていきたい」と考えるようになったのです。
そうしたら次第におもしろくなって、気がついたら副業ができるような状態になっていました。当時の環境的な運もあり、独立できそうな事業の兆しが見えてきたんです。もちろん、大きな企業を辞めることに迷いはありましたが、「せっかくだから始めてみよう」と決断しました。
――仕事をキャッチアップするだけで精一杯の時期に、深津さんがアグレッシブに行動できたモチベーションはなんだったのでしょうか。
「やれること」を増やしたかったんです。当たり前ですが、新卒入社したばかりの頃は、社会人として「私はこれができます」と言えることはありません。それならば自分で作っていかないと、やりたい仕事や、いざという時にできることが増えていかないのではなないかと、漠然とした不安がありました。なので、目の前の業務が将来的に活かせるかもしれないと考えながら仕事をしていましたね。
パナソニックの先輩たちから学んだスキルやスタンスが今に活きている
――現在の深津さんのお仕事について教えてください。
広告制作やブランド設計のコンサルティング、宿泊業が主な仕事です。不動産業や観光業の会社に広告やプロモーションの全体設計から関わり、最終的に広告物として納品するところまで行っています。
お客さまは、何か問題を抱えているけれど、それがなぜ起きているのかが見えていないケースがあるので、課題を明確にして目線合わせすることから始めます。
たとえば不動産業界でいうと、マンションや戸建て物件を売り出す際に、移住者を呼び込むためのプロモーションについて相談されることが多くあります。観光業でも構造は同じで、「その土地の魅力は何で、どう打ち出したらどんなお客さまが来て、どれくらいお金を使ってもらえるのか」といったことを決めて、ブランディングやプロモーションの設計をしていきます。
――現在のお仕事で、パナソニックで働いていた経験が活きていると感じることはありますか?
1つは、業務のスキルや、仕事に対するスタンスです。在籍期間が短かったので、大きくスキルアップしたわけではないのですが、お客さまへの提案準備、会話の仕方、社内の人を巻き込む方法など、先輩たちの仕事ぶりを横で見ていたことが、今につながっています。
もう1つは、「パナソニックで働いていた」という看板です。仕事柄、地方への出張や人に会う機会が多いのですが、「パナソニックで働いていました」というきっかけで話が盛り上がることがあります。
――ご自身の今後のキャリアについては、どのように考えていますか?
今の会社も私のキャリアと同じで、来年やりたいことがコロコロ変わるんです。外的要因もありますし、仕事をしていく中でやりたいことも変わってくるので。
だから、「10年後どうしたいのか」という非常に具体的なイメージがあるかというとそうではありません。来年や再来年にやりたいことを1つずつ乗り越えていって、新たな事業領域に足を踏み入れてみたいと思っています。
――最後に、この番組を聞いているリスナーの皆さんに一言お願いします。
自分で事業を立ち上げるというのは、あくまで「How」の一つです。私の経験から言えることは、まずは興味のあることをとにかく深掘りしてみること。体験したり、触れてみたりする数を増やすこと。そうすると、今の目の前の仕事とまったくつながらないということは、意外にないのではないでしょうか。
そこが見えれば、今目の前にある仕事を何のためにやっているのか、ということが腹落ちして、もっと大きな仕事につながるかもしれませんし、今の仕事を少し工夫してみるだけで、もっとおもしろくなるかもしれない。
「やってみたいこと」から逆算して今の仕事に落とし込んでいく方が、仕事が意味を持って、おもしろくなってくるんじゃないかと思います。
――やりたいことをご自身で考えて常に行動し続けているというお話は、新しい一歩を踏み出すことにためらいを感じている人を勇気づけるものだったのではないでしょうか。深津さん、本日はありがとうございました。それでは、また次回お会いしましょう。
※記載内容は2025年7月時点のものです
2015年に新卒でパナソニックに入社し、当時のR&D部門で新規事業の営業を担当していました。1年ほどで退職して、個人でファッション雑貨の販売や卸事業を立ち上げた後、2017年に株式会社リクルートに転職。主に広告の設計やブランディングに携わっていました。現在は独立し、広告制作やブランディング、宿泊施設の運営を行っています。