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未来は、わからないからおもしろい。
失敗と挑戦を繰り返して天職に出会えた

未来は、わからないからおもしろい。失敗と挑戦を繰り返して天職に出会えた

新たなステージで活躍している「パナソニック コネクト卒業生」をゲストに迎え、それぞれのキャリア観を紐解いていく「コネクトタレントコミュニティラジオ」。第1回のゲストは、河野 安里沙さんです。経理からキャリアをスタートし、人材会社での営業職を経て採用ブランディングの道へ。現在はコンサルティング企業で採用ブランディングチームのマネジメントをしています。さまざまな職種や企業を経験する中で、どのようにキャリアを描いてきたのかを聞きました。

パナソニックでの経験が、採用ブランディングでキャリアを歩むきっかけに

――はじめに、これまでのキャリアを簡単に教えてください。

私は2010年にパナソニックに新卒で入社し、家電のマーケティングを行う部署で経理を3年ほど経験しました。4年目の春に人材系の企業に転職して、営業職として勤務。その後、ご縁があって2016年に人事としてパナソニックに採用担当として戻ってきました。

再入社後のはじめの1年は技術職の採用担当をしていましたが、2017年に採用マーケティング室が立ち上がることになり、自ら希望をしてそのチームに入ることになりました。それ以来、採用ブランディングや採用マーケティングを軸にキャリアを歩んでいます。

パナソニック全体の採用ブランディングを担当した後は、2022年11月に社内公募制度を使ってパナソニック コネクトに転籍し、デザイン&マーケティング本部で採用ブランディングに従事しました。現在は、2024年1月に転職したコンサルティング企業で採用ブランディングに携わっています。

――経理、営業、人事などいろいろな経験をされていますね。まずは、パナソニック コネクト時代の話から伺いたいと思います。社内公募制度で転籍されたとのことですが、何が決め手になったのでしょうか。

まず、パナソニックに戻ってきたのは、事業会社で「主語を私たち」にして仕事をしたいと考えたからです。

その後、2022年に事業会社制になり、会社の形が変わっていく中で、「もう少し事業のそばで採用ブランディングに取り組みたい」という想いが出てきました。また、パナソニック コネクトには、CMOの山口 有希子さんを筆頭にマーケティングやブランディングのプロフェッショナルがたくさんいます。外から見ていて、その環境がうらやましかったです。

人事部門には制度設計や教育のプロはいますが、採用ブランディングはこれまでの人事の枠を超えて取り組んでいく仕事です。そのため、ブランディングやマーケティングのプロから学べることが多くありそうだと考えたことが社内公募に応募した決め手です。

河野さん(左)・インタビュアーのパナソニックコネクト 高尾さん(右)の写真

河野さん(左)・インタビュアーのパナソニックコネクト 高尾さん(右)

――パナソニック コネクトで、とくに印象に残っている出来事はありますか?

採用チームの皆さんと一緒に戦略を立てて、想いを形にしていくプロセスがとても印象に残っています。採用ブランディングで伝えるメッセージを、コーポレートメッセージの「かなえよう。」に合わせると決め、それを体現するキービジュアルやコンテンツを一緒に作っていく、想いが形になっていく過程がたのしかったです。

――マーケティングやブランディングのプロから学ぶという面では、山口さんから学んだことで覚えていることはありますか?

仕事に向かう姿勢や人との接し方、プロジェクトをどうやって前に進めていくかなど、その道のプロであるCMOとしての判断や考え方をそばで見て、感じられたことは大きな学びになりました。

パワフルに、時に優しく、時に厳しく引っ張ってくださった姿にもすごく憧れます。少しでも近づけたらいいなという1つの目標として、私の中で大きな糧になっています。

不安があるから成長できる。報われないことも、長い目で見たらプラスの経験になる

――河野さんはもともと、どのようなキャリアプランを描いていたのでしょうか。

正直なところ、具体的に描けていませんでした。「何年後にこうなりたいから、いつまでに何をしなければいけない」というように計画立てて行動していくことが自分には合っていないと思っています。「未来は、わからないからおもしろい」と思っていて、目の前のことに一生懸命取り組んだ先に、やりたいことや新しい挑戦が見つかると思っています。

経理職からキャリアを始めたのは、「やりたいことが明確にないのであれば、いつかやりたいことができたときに、そこに挑戦できる基礎力をつけたい。数字を理解すれば他の職種でも活かせて選択肢が広がるのでは」と考えてのことでしたが、実際にやってみるとこのまま頑張り続けても5年後、先輩たちのようになれないと自分の限界を感じたことがきっかけで、転職を決意しました。

今、採用ブランディングが天職だと感じていますが、それも目の前のことに一生懸命向き合った結果としてようやくたどり着いた場所だと思っています。

河野さん写真

――人材会社での営業職を経験された後、パナソニックに再入社されています。その経緯も教えてください。

お客さまの採用をサポートする中で気がついたことは、採用して終わりではなく、入社後に活躍して、「ここで働いて良かった」と思ってもらえて初めて採用が成功したと言えるということです。

担当変更などもあり、そこまで見届けることが現実的には難しい上、私たちができるのは提案まで。あとはお客さま次第というところにもどかしさを感じ、事業会社で採用に挑戦したいと考えるようになりました。

そんな時に、パナソニック時代の採用担当をしている同期とたまたま飲みに行くことになりました。採用について話をするうちに、「パナソニックに戻って自分でやってみたら」と言われました。

当時はまだアルムナイが始まる前だったので半信半疑でしたが、その同期が上司に相談したところ、選考の機会をいだきました。無事に、内定をいただき戻ってくることになりました。

――その都度やりたいことを見つけていくという話がありましたが、キャリアを考えていく上で不安や悩みはありませんでしたか?

ありました。今も「本当にこれでいいのかな」と不安はあります。でも、不安があるから成長できると思っています。頑張って足りない部分を埋めたら少し上の世界が見えてきて、また足りない部分が見えてくる。だから、不安や悩みが多少あるのは良いことだと思っています。

しっかり取り組んでいれば周りの人は見てくれているし、その時は報われないとしても、中長期的に見たらプラスになっていたことが多くあります。ですから、短期的な目線だけで考えないことも心がけています。

――たしかに、それは大事ですね。その考えに至ったのはいつ頃ですか?

いろいろな経験を経て、段々と今の考えに至りました。新しいことに飛び込む時は「失敗したらどうしよう」と思うのですが、失敗してもチャレンジして学びに変えていくという経験を積み重ねて、今はそう考えられるようになりました。

最初はできなくて当たり前。悔しくて泣いて帰った経験も、今の糧になっている

――これまで不安や悩みを乗り越えてきた中でも、1番大変だったことと、それをどう乗り越えたのかを教えてください。

まだ乗り越えられているかわかりませんが、現在のコンサルティング会社での採用ブランディングチームの立ち上げは、当初はとても苦しかったですね。

コンサルティング業界は私にとって未知の世界。キャリア入社で会社の「らしさ」も見えていない中で、採用ブランディングのためには「その会社らしさ」を明確にしていく必要があります。

加えて、初めてManagerという役割を担わなくてはならないというプレシャーもありました。チームの戦略立案からピープルマネジメントまでしなければいけない。初めてのことばかりで最初は戸惑いました。

河野さん写真

――転職を経験していない人からすると、他の会社に行くことはかなりハードルが高いと感じると思うのですが、複数回転職をするとそのハードルは下がるのでしょうか?

どうでしょう……。最初にパナソニックから人材会社に転職した時に、泣いて帰った日を鮮明に覚えています。社会人4年目で転職したので、「3年である程度仕事ができるようになったと思っていたのに、こんなにもできないのか」と自分に落胆したんです。

でも、転職して環境も人間関係も職種も変わっているのだから最初はできなくて当たり前ですよね。4年目でそういう経験ができたので、転職や異動で環境が変わって落ち込むことがあっても「大丈夫、最初だから」と思える耐性がある程度つきました。

――転職を経験するたびに成長してきたということですね。転職とは少し異なりますが、パナソニック コネクトには違うキャリアに挑戦したい場合に異動できる社内公募制度があります。河野さんも活用されていましたよね。ただ、応募する勇気がないという人もいると思います。そういった人たちに向けてアドバイスをいただけますか。

社内公募制度の良いところは、社内だからこそ気軽に「実際どうなの?」と話を聞けることだと思います。求人に表現されていないことも含めて、不安を解消した上で応募できる点が魅力だと思います。

また、転職の場合はその会社のカルチャーが自分に合うかどうかという心配もありますから、社内でキャリアチェンジできることは、ある程度の安心が保証されたなかでのとても良い挑戦の機会だと思います。

パナソニックでは、私が入社する以前から社内公募制度があり、カルチャーとして浸透しています。もっと気軽に使っていいと思います。

ブランディングやマーケティングという武器を使える人事の仲間を増やしていきたい

――現在の仕事内容について教えてください。採用ブランディングチームの立ち上げをして、具体的にどのようなことをされていますか?

コーポレートコミュニケーションのチームと連携して、外部に発信するメッセージの一貫性をどう担保するか、コンテンツ、情報発信をどう作っていくかなどを考えています。また、新卒採用や経験者採用のチームにバトンを渡していくためのツール作りなどにも取り組んでいます。

河野さん写真

――転職前に構想されていたキャリアプランは、今の職場で実現できていますか?

もともと、自分でマネジメントをしながら採用ブランディングに携わりたいと思っていました。ポジションにこだわっていたわけではないのですが、マネージャーという役割に挑戦して、「チームで遠くに行きたい」と思っていました。

今は、経営層と相談しながら採用ブランディングを進められていることにやりがいがありますし、キャリアプランを実現できていると思います。

――素敵ですね。この先のキャリアは、どのように考えていますか?

じつは、ちょうど悩んでいるところです。「マネージャーに挑戦する」という一つの節目を迎えて、まずは精一杯取り組んできましたが、1年ほど経って周りが見渡せるようになってきた時に、次を考えるようになりました。

ただ、軸があるとしたら、やはり採用ブランディングです。私はまだ外部向けのブランディングしか取り組んでいないので、インナーブランディングも経験した上でさらに会社を強くしていくことに挑戦したいと思っています。

人事担当者がブランディングやマーケティングを正しく理解して実践できているところは、まだまだ多くないと思っています。その武器を使える人事の仲間を増やしていきたいと考えています。

――パナソニック コネクトで経験したことが、今の職場で活きていると感じることはありますか?

たくさんあります。マーケティング戦略立案の基礎はそのまま活かせていますし、PJメンバーと一緒にメッセージを作っていた時の進め方や、どういった観点が必要なのかなど、教えてもらったことを今でも実践しています。

――パナソニック コネクト時代を振り返って良かったことは、他にもありますか?

パナソニック コネクトに転籍する前の話なのですが、事業会社化に伴い、パナソニック コネクトが設立するにあたり、動画で使う社員の写真を提供してほしいと連絡をもらったので、対応したことがあります。当たり前のことをしただけなのですが、動画が完成した後に、CEOの樋口さんがわざわざお礼のチャットをくれたんです。

転籍した時も「今日から仲間ですね」とチャットをくれました。本当に社員を大切にしているのだと知りましたし、その心遣いを日々受け取っている社員の皆も協力的で相手にリスペクトがある人が多いなと思います。

退職する時には、山口さんが「Once a team...forever a team.」と言ってくれて。その言葉を聞いて、いつか絶対に恩返ししたいと思っています。

――河野さん、ありがとうございました。いろいろな職種や会社を経験された上でのキャリアプランの立て方など、とても勉強になりました。次はどんなキャリアの考え方に出会えるのでしょうか。それでは、また次回お会いしましょう。

河野さん(右)・インタビュアーのパナソニックコネクト 高尾さん(左)の写真

※記載内容は2025年3月時点のものです

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