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自分らしいキャリア・働き方を求め、再びパナソニック コネクトへ

パナソニックで長年法務業務に携わった後に退職し、2022年にパナソニックコネクトに復帰した渡辺 愛子。カムバックするに当たっての心理的ハードルはまったくなかったと話す渡辺が、一度会社を離れたからこそ見えた同社の魅力を語ります。

Profile

渡辺 愛子

2000年新卒で松下電器産業入社後、パナソニックグループ内の法務に19年間従事。1年間のブランク期間を経て、都内のコンサルティング会社の法務部門にて派遣社員として2年勤務。2022年パナソニックコネクトにカムバックし現在に至る。

法務としてのキャリアと成長。退職を決意するまでの軌跡

学生時代、法学を専攻していた渡辺は知的財産法のゼミに所属。メーカーの法務を志し、パナソニックに入社したと振り返ります。

渡辺

「新卒で当時の松下電器産業(株)に入社し、現在のパナソニック コネクト(株)の源流であるシステム事業を扱っていた会社に配属されました。私は同社の法務部にとって初めての新入社員ということで先輩社員にはずいぶん可愛がってもらいました。

また、当時は国内メーカー製の携帯電話の全盛期。当社の携帯電話市場における高いシェアを背景に、会社や社員に勢いがあり、技術や営業の方たちと議論を白熱させたこともありました」

入社16年目を迎えるころ、自身の昇格と夫の転勤を機に本社へ異動となります。

渡辺

「本社で担当していたのは、海外会社を含むパナソニックグループ全体の法務に関する企画業務。グローバル法務会議の実施や株主総会の事務局の支援など、これまでの事業部門での法務の仕事とはまったく違う仕事に携わりました」

その後、車載事業を扱う部門(現在のパナソニック オートモーティブシステムズ(株))に異動となった渡辺は、海外子会社の再編プロジェクトに関わることになります。

渡辺

「本社勤務で海外の地域統括会社の法務メンバーと接点があったこともあり、海外子会社の再編を検討するプロジェクトのメンバーとしてアサインされました。実際に海外子会社に行って契約書の内容をもとに現地の営業や技術の社員にヒアリングしたり、経営陣への報告を行ったり、時差がある中で比較的ハードワークだったと記憶しています」

法務としてのキャリアを着実に築いてきた渡辺でしたが、19年目に退職を決意。背景にあったのは、家族との時間をもっと優先したいという想いだったと言います。

渡辺

「本社に異動したころから、出張や海外とのやりとりも含め仕事への比重が重くなり、子どもたちとしっかりと向き合えていないことに負い目を感じていました。当時は上の子どもが6年生になるタイミングで……。

中学受験のサポートを含め、これからもっと成長していつかは親離れしていく子どもたちに、自分の時間やエネルギーを費やすことができる最後のチャンスと感じて、退職する道を選びました」

異業種の会社で法務としてキャリアを再開。先輩に誘われパナソニックへ

長女の中学受験が無事終わり、少し自分のキャリアについて考える時間ができた渡辺。ただし、引き続き家族との時間を大切にしたいと考えていた渡辺は、旧知の縁をきっかけに異業種で派遣社員というかたちでキャリアを再始動させたといいます。

渡辺

「コンサルティングも手がける情報通信の会社で、外部研修で知り合った知人が法務として働いていました。キャリアについて考えていることを話したところ、その知人の上司と面談できることに。そのままとんとん拍子で話が進み、派遣社員というかたちで採用していただきました。その会社では、子会社の契約書類の審査をしていました」

そして、退職してからも付き合いのあったパナソニックの先輩社員から渡辺にカムバックのオファーがあったのはそれから2年ほどしたころ。パナソニックグループが新しい会社のかたち(事業会社制)のもとで再スタートを切るタイミングでした。

渡辺

「事業会社化によって新しくなる組織でまた一緒に働かないかと声をかけていただきました。子どもたちの受験がひと段落し、自分自身のキャリアにあたらめて向き合っていきたいと考えていたこともあり、パナソニックに復帰することを決めました」

一度離れた会社に戻ることにまったく抵抗がなかったと話す渡辺。実際、復帰後は職場の仲間に温かく迎えられたと話します。

渡辺

「古巣に戻るような気持ちで、ためらいも不安もありませんでした。法務には私以外にもカムバック社員はいますし、何かあっても気兼ねなく相談できると思いました。また、何より当社 チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)の樋口さんもカムバックしたひとりだということも安心材料になりました。実際のところ、周囲からは『よく戻ってきたね』と温かく迎え入れてもらっています」

視野を広げたことで見えたパナソニック コネクトの法務の進化と課題

2022年にパナソニック コネクトへのカムバックを果たした渡辺。現在は事業部門の法務担当を務めています。

渡辺

「流通系のお客様との事業の契約検討など、まさにお客様の現場の課題解決提案を行っている部門の法務担当をしています。また、eテストの事務局などコンプライアンス施策にも携わっています」

渡辺がパナソニックを離れること約3年。その間、社内ではこんな変化も。

渡辺

「以前、私がいたころは、案件対応に対するノウハウが属人化しているところがありました。現在は、いわゆる『高位平準化』した状態をめざして『どんなトラブルがあって、どんな原因があり、どんな解決に至ったか』が共有される取組みにも注力しています 」

また、一度会社を離れたからこそ見えた課題があると話す渡辺。

渡辺

「異業種の法務業務を担当してわかったことですが、メーカーは概して丁寧に仕事をすすめるがゆえに足取りが重い部分があると感じています。当社はグループ内でも動きが軽やかなほうだと思いますが、意思決定のスピードなど動きの速度をもっと高めていく必要があると考えています」

一方、他社の法務を経験したことで、パナソニック コネクトで法務に携わる醍醐味もあらためて実感しているといいます。

渡辺

「法務に関しては、現場との距離感が近いことがパナソニック コネクトの良いところだと思います。些細なことでも法務に情報が届いていることで、トラブルを未然に防ぎ、迅速に適切な対応ができます。

また、私は流通系のお客様とのビジネスの法務を担当しているので、クレジットカードを利用するたびに、どの会社が提供している決済端末かなとついチェックしてしまいます。B2Bの事業ですが、手触り感のある仕事ができるのは当社だからこそ。自分の生活に身近な事業に関われることにおもしろさを感じています。身近な場所でパナソニック コネクトの商品やサービスを使っていただけていることはとても誇らしい気持ちになります」

現場との信頼関係を築いて、いつでも相談したくなる法務に

一時は家族との時間をより大切にするために退職を選んだ渡辺。現在は働き方の面での満足度も高いといいます。

渡辺

「出社するのか在宅勤務するのか、何時から始業して終業するのかなど柔軟に働き方を選択できます。私は東京勤務でマネージャーは福岡勤務ですが、困ったことがあればいつでも気軽にteamsを使ってコミュニケーションをとっているので働いている場所が離れていても仕事がやりにくいと感じたことはありません。

最近は、職場の男性も当たり前のように育児休暇を取得していますし、仕事の合間に育児について話す男性社員の姿も見かけるようになりました。以前に増してワークライフバランスを実現しやすい職場になりつつあると感じます」

そんな渡辺のいまの目標は、相談しやすい法務になることだと語ります。

渡辺

「現在の事業部門の法務担当となって2年目。これからますます大きな取引に携わることになると思いますが、営業やSEなど現場の方にとって親しみやすい存在でありたいと願っています。何か困り事があれば、『渡辺さんに聞いてみよう』と真っ先に思ってもらえたらうれしいです」

「これからのキャリアについては、もう少し走りながら考えます」と表情を緩める渡辺。かつての自分のようにパナソニック コネクトへの復帰を検討する仲間に向けて、こんな言葉を送ります。

渡辺

「復帰後、法務以外の方からも『もしかして以前、〜にいた渡辺さんですか?』と声をかけられることもあるなど、パナソニック コネクトは戻ってくる人を温かく迎え入れる風土があります。ぜひ、安心して戻ってきてください」

自分の人生で何を大切にしたいのかという想いを軸に、家族のために仕事を辞めることもあれば、機が熟せばまた同じ場所に返り咲くこともある。自分らしい生き方、働き方を追い求めて、これからも渡辺は自分自身が正しいと信じる道を進んでいくことでしょう。

※ 所属・内容等は取材当時のものです

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