熊本県警察本部 交通管制センター様
熊本県警察様には約3500名の警察官・職員が在籍されており、「県民の期待と信頼に応える強い警察」を運営方針に活動を行っています。今回お話をうかがった交通管制センター様では、県内全域の交通状況を一元的に集約し、絶えず把握しコントロールすることで、県民に安全で快適な交通環境を提供されています。
ご導入の経緯
県内の交通状況を集約し、監視、コントロールする管制センターに、2基のマルチビジョンシステムを納入
熊本県警察本部 交通管制センター様では、刻々と変化する県内の交通状況を集約し、監視、コントロールを行っています。室内は吹き抜けの高い天井で、これまでは壁面にモザイクパネル式の表示装置を設置していました。この度、表示装置の機器更新時期となったことから、レーザー光源のプロジェクターを用いた映像装置へと置き換えを決定されました。機器を選定する中で、
- 24時間365日の運用に耐えられ、保守作業も効率化できる。
- 高輝度で、明るい室内でもしっかりとした映像が表示できる。
- スクリーン間の目地幅が狭く、視認性が高い。
- 視野角が広く、室内のどこからでもクッキリとした表示を確認できる。
といった特長が評価され、当社製1チップDLP?方式レーザープロジェクターPT-RZ671とズームレンズET-DLE055で構成した、72インチ×20面と65インチ×4面のマルチビジョンシステム2基を中心とした映像表示システムをご採用いただきました。
システムの紹介
長時間運用に対応する、DLP?方式レーザー光源プロジェクター
管制センターの室内壁面中央に設置された72インチ×20面(縦5面×橫4面)マルチビジョンシステムには、熊本県内の交通状況がリアルタイムで表示されます。さらに、壁面向かって右上に設置された65インチ×4面(縦2面×橫2面)マルチビジョンシステムには、渋滞の発生箇所や距離などの詳細情報を一覧表示することで、一目で県内の交通状況が把握できるようになっています。
2基のマルチビジョンシステムは、24時間、昼夜を問わず稼働されることから、およそ10年間運用できるモードに設定。DLP?方式のレーザー光源を採用することで、保守作業を軽減するなど、長期のコスト削減にも貢献できる見込みです。
さまざまな映像ソースを容易に表示
導入されたシステムには、簡単な操作で、多彩な映像情報を表示することができます。例えば、マラソン大会などイベント開催時や地震などの災害発生時には、通常表示に加えて、ヘリコプターからの映像や、さまざまな関連情報を同時に表示することができるため、交通状況をより正確かつスピーディーで、多面的に把握することができるようになりました。
多彩な情報を瞬時に表示できる汎用性の高い映像表示システムですが、一方で容易な操作性も構築しており、緊急時などでも専門職以外の職員や警察官の方々が使えるよう配慮しています。
館内ネットワークに接続し、情報の共有化を実現
今回の機器更新に併せて、映像表示システムを館内ネットワークに接続。これにより、管制センターで表示している交通状況を館内のパソコンなどでも見ることができるようになり、情報が一層スムーズに伝達できるようになりました。
主な納入機器 ソリューション
- 1チップDLP?方式プロジェクター PT-RZ671 ×24台
- 固定焦点レンズ(短焦点レンズ) ET-DLE055 ×24台