東洋紡株式会社様
課題
既存ビデオ会議システムのリプレイスにあたり、Web会議サービスと連携できるシステムを構築したい。
解決策
Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックスの導入で自宅や外出先のWeb会議からビデオ会議に参加可能に。
Web会議の種類を問わず、簡単にビデオ会議と連携できるため、ビデオ会議とWeb会議の同時開催が当たり前になりました。
背景
業務改革で場所にとらわれない働き方を推進
大阪市に本社を置く大手素材メーカーの東洋紡株式会社様は高機能製品の研究や開発、製造を行う事業所や研究所、工場を全国に展開されています。離れた拠点間のコミュニケーション円滑化のために10年以上前からビデオ会議システムを導入し、運用されてきました。2018年からは事業基盤強化としての取り組み“カエルプロジェクト”を立ち上げ、従来の制度やシステム、働き方を見直し、より良い企業風土を創るための活動を推進。2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、感染リスク低減のためネットワークの再構築やテレワーク環境を整備し、“場所にとらわれない働き方”をプロジェクトのひとつとして進められています。
導入理由
要望の多かったWeb会議とビデオ会議の連携をHDコムで実現
既存ビデオ会議システムは経年劣化もあってシステムが古く、映像が止まる、音声に雑音が入る、など会議進行を妨げる事態が頻発。リプレイスが検討されていました。また、テレワークで自宅や外出先からのWeb会議の使用頻度が増加したことで、「ビデオ会議とWeb会議を連携したい」という要望も社内から多く寄せられていました。そこで、ビデオ会議とWeb会議の双方向通信が可能なHDコムのWebハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックスに注目。実際にデモを実施したところ、会議の品質や通信の安定性も高く評価され、HDコムを採用いただきました。専門的な知識がなくても直感的に使えるリモコンの操作性、アドレス帳の会議室一覧から簡単に接続できる運用のしやすさも導入の決め手になりました。
導入後の効果
高品質なビデオ会議で離れた拠点のスムーズなコミュニケーションを実現
本社や支社、事業所や研究所、工場など国内主要10拠点の26会議室にHDコムを導入。従来のビデオ会議で課題とされていた映像の途切れや音声の雑音がなくなったことはもちろん、高品質な映像で参加者の表情を確認できるため、発言の細やかなニュアンスが伝わりやすくなり、遠隔地でも質の高いコミュニケーションを実現しました。システム運用を担う株式会社東洋紡システムクリエートの丸 美智子様は「従来のビデオ会議システムで課題とされていた会議の品質が格段に向上し、安定した通信でストレスの少ない会議を実現できました。また、これまで頻繁にあった“映像が止まる、音が聞こえない”などの利用者からの問い合わせもほぼなくなり、管理部門の業務軽減にもつながりました」と語ります。
ビデオ会議とWeb会議との連携でフレキシブルな運用を実現
主要会議室にはWebハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックスを導入し、自宅や外出先からでもWeb会議を使用してビデオ会議に参加可能なシステムが構築されました。これまでビデオ会議参加のために拠点に集まる必要があった事業部会議や研修会などがWeb会議からも参加できるようになったことで、“ 場所にとらわれない働き方”の推進に貢献。日程調整が容易になり、出席率の向上にもつながっています。さらに、研究所が主体で開催する研究発表会は国内の関連会社はもちろん、海外の関連会社もWeb会議で参加できるようになり、グローバルな情報発信を実現しました。丸様は「Web会議の種類を問わず、簡単にビデオ会議と連携できるため、ビデオ会議とWeb会議の同時開催が当たり前になりました。運用の幅が広がり、会議や研修の参加者も大幅に増加したことは嬉しい効果です」と語ります。
システム構成図
納入機器
- HDコミュニケーションユニット KX-VC2000J ×2台
- HDコミュニケーションユニット KX-VC1600 ×24台
- Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックス KX-VCG100J ×19台
- HDコム専用カメラ KX-VD170J ×26台
- HDコム専用マイク KX-VCA001 ×26台
お客様の声
働き方の変化にHDコムの活用で柔軟に対応
場所にとらわれない働き方はカエルプロジェクトで政府要請前から準備していたものの、新型コロナウイルス感染症拡大に後押しされる形になりました。喫緊の課題として推進してきましたが、HDコムのおかげで働き方の変化に柔軟に対応することができました(東洋紡株式会社 総務部長 杉本安隆様談)。今後は会議での運用に限らず、工場や研究所のメンテナンスや品質管理などでも活躍できるよう、より良いご提案をパナソニックさんにしてもらい、柔軟にシステムを構築していければと考えています。
(左から)
総務部 岡本 真紀様
株式会社東洋紡システムクリエート 丸 美智子様
総務部長 杉本 安隆様
総務部 熊木 裕子様
※所属は納入時のものです。
お客様紹介
『順理則裕』を企業理念に人と地球に求められるソリューションを創造
東洋紡株式会社様は1882年に実業家・渋沢栄一によって創立された紡績会社「大阪紡」をルーツに、1914年に「三重紡」と合併して「東洋紡」を設立。現在はフィルムや自動車用資材、環境関連素材、バイオ製品などを提供する、高機能製品メーカーへと発展しています。渋沢栄一の座右の銘の一つである『順理則裕』を企業理念に、人と地球に求められるソリューションを創造し続けるグループを目指しています。