東京急行電鉄株式会社様 武蔵小杉駅
概要と特長
東急東横線・目黒線の武蔵小杉駅周辺では近年、大型のマンション分譲や商業施設の開業により人口・来街者数が増加し、武蔵小杉駅の乗降人員は10年間で約17%上昇しています。便利になってきた一方で、東急線を利用する乗降客にとっては、
- 正面口・南口が同じ雰囲気でわかりにくい
- 周辺施設への経路やJR線への乗換えがわかりにくい
- バス停が4箇所(正面口、南口、JR北口、JR横須賀線口)に分散されている
など、駅構内および周辺施設への導線がわかりにくいという課題が出てきています。
そこで、東京急行電鉄株式会社様では、武蔵小杉駅を利用する乗降客のお困りごとを解消すると共に、今までに無かった新たな駅の価値を提供したいというニーズに応えるために、12面大型デジタルサイネージとLinkRay(光IDソリューション)を導入されました。
大型デジタルサイネージ
今回、リニューアルの一環として新設された「こすぎアイ」は、広さ8㎡のイベントスペースに47インチ(TH-47LFVJ)×12面の大型デジタルサイネージ(高さ1.8m×幅4.2m)が設置されています。
左側の縦3面には、天気予報や時計、電車の運行情報などを紹介。右側のメインとなる9面には、地域・沿線の暮らしに役立つ情報や鉄道運行情報、鉄道マナー啓発などを発信するほか、地元密着型クラブとして活躍する、川崎フロンターレの選手からのメッセージ動画も放映し、まち全体を盛り上げています。 また、災害時にはリアルタイムに緊急ニュースなどを配信する情報発信ツールの役割も担っています。サイネージとイベントスペースを連動して利用することも可能で、地域の魅力を発信する展示やイベントなど、幅広い用途に活用することができます。さらに専用のライトバーによりLinkRay(光IDソリューション)にも対応し、広告や掲載情報などとの連動が可能になりました。
今回のサイネージシステムには、様々な運用スタイルに合わせて適切なサービスを提供することが可能なデジタルサイネージソリューション AcroSignが採用されています。
LinkRay(光IDソリューション)
東急武蔵小杉駅構内には合計11ヵ所にLinkRayが導入されました。各サイネージは、大型デジタルサイネージ上のライトバー1ヶ所、コンコース中央案内板3ヶ所(裏表計6ヵ所)にはLinkRay発信器を仕込んだLEDサインが。さらに正面口・南口改札窓口(4ヶ所)の構内案内板にはスポットライトの間接光でLinkRayの受信が可能となっています。
LinkRayを利用して情報を入手するには、東急線アプリと連動したLinkRayアプリをダウンロードし、画面を立ち上げてから行きたい目的地を選択。駅に設置された11ヵ所のLinkRay対応の各種案内板にスマートフォンをかざせば、現在地から目的地までどちらの方向に向かうと良いか、写真と矢印画像を使って案内をしてくれます。
お客様の声
東京急行電鉄株式会社
鉄道事業本部
阿部穂嵩様
武蔵小杉駅周辺にタワーマンション・商業施設が建つと同時に、お客さまのご利用人数が増えてきました。駅構内の案内がわかりにくいという意見も多く、もう少しお客さまに対しわかりやすい駅にしていこうということで、リニューアル計画が立ち上がりました。それに伴い、武蔵小杉駅のメディア化・メディア価値の向上を目的に大型デジタルサイネージや周辺案内の補完という目的でLinkRayの導入を決めました。
デジタルサイネージは広告もありますが、周辺住民や東急線ご利用のお客さまへの沿線情報や運行情報などのご案内という利用もあります。また、LinkRayは武蔵小杉駅を出て行き先までの道案内を出来るようにしています。
今後も、さらなる駅の利便性・快適性向上に努めると共に、地域の皆さまと一緒に地域活性化に取り組むことで、「日本一住みたい沿線 東急沿線」を実現したいと思っています。
鉄道事業本部
阿部穂嵩様
主な納入機器 ソリューション
- LinkRay ×11ヵ所
- TH-47LFV5J ×12台
- NMコントローラ
他