写真:広島大学のプロジェクター
写真:広島大学のプロジェクター

公立大学法人 県立広島大学様

臨場型遠隔講義システム(ビデオ会議システム「HDコム」)
離れた3つのキャンパスの学生がHDコムで講義を同時受講。一体感のある遠隔講義の実現がアクティブ・ラーニングを加速。

課題

講義内容を一方的に配信する従来の遠隔講義システムは、県立広島大学様が目指すアクティブ・ラーニングを取り入れた教育プログラムにそぐわない。

解決策

離れた3つのキャンパスの学生がまるで同じ部屋で講義を受けているような空間を構築。学生同士のコミュニケーションが活発化し、アクティブ・ラーニングの加速に貢献。

学生と講師がキャンパス間を移動する時間とコストを割くことなく、私たちが目指すアクティブ・ラーニングの教育手法を展開できます。大学として大いに価値のあるシステムを構築できました。

公立大学法人 県立広島大学 理事 事務総長 栗栖 恭三 様

背景

一方的な講義配信形式の遠隔講義は今の時代にそぐわない

広島キャンパス、庄原キャンパス、三原キャンパスの3キャンパスを広島県内で展開する公立大学法人 県立広島大学様はこれまでも物理的に離れたキャンパス間の講師、学生の移動にかかる時間・コストを削減するため、遠隔講義システムを活用していました。しかし、従来のシステムは講師を固定カメラで撮影し、他キャンパスに映像と音声を一方的に配信する形式でした。大学教育再生加速プログラムとして、学生の主体性を育む能動的学習“アクティブ・ラーニング”の導入を考えた中、従来の一方的な講義配信形式はこれからの教育現場にそぐわないとして、遠隔講義システムの改革が検討されました。


導入理由

離れたキャンパス同士の一体感を作り出す高品質な遠隔講義システムを選定

アクティブ・ラーニングに対応した新しい遠隔講義システムを構築するにあたり、離れた3つのキャンパス間の“一体感“を作り出すことが重要視されていました。そのため、映像と音声が途切れることがなく、遅延も少ない高品質な遠隔講義システムの構築が必須でした。従来の遠隔講義システムにも前世代のパナソニック HDコムが採用されていた経緯もあり、通信の安定性は十分に評価されていました。HDコムの高品質な映像と音声にもご満足いただいた結果、遠隔講義システムの中心システムとしてHDコムが採用されました。


導入後の効果

離れたキャンパスの学生も講義への参加意識を持つことができる、一体感と臨場感のある遠隔講義システムを構築

離れた2つのキャンパスの受講風景を講義室の両側面に設置したスクリーンに投影。学生がお互いの顔をリアルタイムで見ることができ、音声も全てのキャンパスで常時オンにしているため、あたかも同じ部屋で講義を受けているような一体感を作り出しています。また、プロジェクターはパナソニックの短焦点ズームレンズを搭載したレーザープロジェクターを採用。限られた講義室の空間でも、臨場感のある遠隔講義を演出しています。理事 事務総長の栗栖様は「学生と講師がキャンパス間を移動する時間とコストを割くことなく、私たちが目指すアクティブ・ラーニングの教育手法を展開できるようにするにはどうするべきかを検討し、西日本電信電話株式会社さんに提案いただき、大学として大いに価値のあるシステムを構築できました」と語ります。従来の一方的な講義配信形式の遠隔講義システムにはなかった一体感が醸成されることで、離れたキャンパスの学生もこれまで以上に参加意識を持って講義に臨めることになることが期待されています。

遠隔講義で学生同士のコミュニケーションが活発化することでアクティブ・ラーニングの加速に期待

新しい遠隔講義システムはお互いの授業風景を配信するだけでなく、天井に設置した“起立カメラ”で座席から発言する生徒をズームで撮影し、HDコムで離れたキャンパスに配信することを可能にしました。栗栖様は「教育現場の主役はあくまで学生です。遠隔講義で講師の話を一方的に聞くだけでなく、学生同士で質問したり、疑問を投げかけたり、自らの考えを発表することで、物事を深く考え本質を見極めてもらいたい」と語ります。学生同士のコミュニケーションが活発化することで、県立広島大学様が目指すアクティブ・ラーニングのさらなる加速が期待されています。


写真:庄原キャンパスの遠隔講義室
庄原キャンパスの遠隔講義室
写真:三原キャンパスの遠隔講義室
三原キャンパスの遠隔講義室
写真:講義風景の撮影用に設置されたHDコム 専用カメラKX-VD170J
講義風景の撮影用に設置されたHDコム専用カメラKX-VD170J
写真:講義室のラックに収納されたHD映像 コミュニケーションユニット
講義室のラックに収納されたHD映像 コミュニケーションユニット

システム構成図

システム構成図

お客様の声

新しい遠隔講義システムの面白さ、ワクワク感を学生に与えたい

HDコムで3つのキャンパスに一体感が生まれたことにより、「遠隔講義が楽しい、面白い、ワクワク感がある」という、新鮮さを学生に与えることができれば大成功と考えています。これからの時代、このようなICT機器を活用することがあたりまえになると予想しています。今後さらにICT機器を活用したアプローチを続け、将来は誰でも、地球上のどこにいても質の高い教育に触れることができるような、環境によって生まれる教育の壁を取り除いた教育現場を目指したいと考えています。

写真:栗栖 恭三 様
公立大学法人 県立広島大学 理事 事務総長 栗栖 恭三 様
※所属は納入時のものです。

公立大学法人 県立広島大学様の関連事例

写真:広島大学の教室

臨場型遠隔講義システム(ディスプレイ、プロジェクター)

これからの社会で生き抜く力を育むために、臨場感と参加意識が向上できる遠隔講義システムを構築。


関連機器・サービス

製品写真:HD映像コミュニケーションユニットKX-VC1600J

HD映像コミュニケーションユニットKX-VC1600J


製品写真:HD映像コミュニケーションユニットKX-VC1300J

HD映像コミュニケーションユニットKX-VC1300J


製品写真:HDコム専用カメラKX-VD170J

HDコム専用カメラKX-VD170J


製品写真:1チップDLP®方式レーザープロジェクター PT-RZ870JLW

1チップDLP®方式レーザープロジェクター PT-RZ870JLW


製品写真:超短焦点ズームレンズ ET-DLE020

超短焦点ズームレンズ ET-DLE020


製品写真:4K UHD液晶ディスプレイ TH-75EQ1J

4K UHD液晶ディスプレイ TH-75EQ1J


製品写真:フルハイビジョン液晶ディスプレイ TH-32EF1J

フルハイビジョン液晶ディスプレイ TH-32EF1J