ENEOS株式会社様
ショーケーシング
課題
高さ約7m、短軸直径が約12mで直線部分もある360°変形楕円のスクリーン。さらに柱3本を避け、影を出さずに映像を投影したい。“見たことない”アングルの映像が欲しい。
解決策
4Kプロジェクター6台、超短焦点レンズ、180°回転機能などで360°投射設計を実現。撮影機材を独自開発、16Kで撮影し、4K映像を切り出して360°映像を実現。
緊急事態宣言中につき、残念ながら一般公開はできませんでしたが、映像を見た方々は皆さん「一般公開しないの? どこかに移設して、子どもたちに見せたいね」とおっしゃっていました。
背景
東京2020オリンピック・パラリンピックを、競技場の外でも盛り上げたい
“東京2020ゴールドパートナーとして、大会を盛り上げるために何をすべきか?” 東京2020オリンピック・パラリンピックの聖火や大会運営に水素エネルギーなどの供給で貢献するとともに、競技場の外でも盛り上げに貢献したいENEOS株式会社様。2020FAN PARKのパートナーショーケーシングエリアでパビリオン出展が決まり、どんな展示が良いかを模索していました。
「他の例を見ると、映像で訴えているところが多いんです。会社の商品PRをしている例もありましたが、私たちはそうではなく、何か面白いものをつくりたかった。それで競合プレゼンで検討しました」(経営企画部 内田様)
導入理由
優れた映像技術と、長年にわたり培ってきたノウハウが決め手
「パナソニックさんにお願いすることにした決め手の1つは、優れた映像技術ですね。パナソニックさんが他の場所で公開されたいろいろな映像を見させていただいて“良いな”と感じ、その技術を使って、何か画期的な面白いことをしたいと思いました。
それから、30年以上もワールドワイドオリンピックパートナーとして大会を応援してきた実績があり、展示などでどういうアウトプットをすべきかというノウハウをお持ちだったことも大きいですね。いろいろなアドバイスをしていただいて、心強かったです」(経営企画部 内田様)。
導入後の感想
“見たことない”映像を実現してくれた。完成度は最高!
ENEOSオリンピック・パラリンピック ショーケーシングは、エントランスのメガホン型ゲートをくぐってコンパニオンから全体の説明を受けてツアーが始まります。プレ・ショー スペースで概要を聞き、メイン・ショー スペースで約10分の“見たことない”映像コンテンツを体験します。
ゲート内に2台の液晶ディスプレイとRAMSAスピーカー、プレ・ショースペースには10台の液晶ディスプレイと4台のRAMSAスピーカーを設置。メイン・ショー スペースには高さ約7 m、短軸直径 約12 m、一部直線の部分がある変形楕円の360°スクリーンを設置しています。観覧エリア内に柱が3本あるため6台の4Kプロジェクターで柱を避けながら、スクリーンの直線部分も違和感なく映像が見えるように投射設計を行い、シームレスな映像投射を実現しました。
映像コンテンツは、観覧者がナノサイズの小さな応援メガホンに乗り、水素エネルギーを推進力に発進してスタート。オリンピック・パラリンピック競技を、斬新な目線から観戦・応援するストーリーです。
新しい映像コンテンツは従来の撮影方法では対応できないため、各競技ごとに撮影機材を独自開発して16Kで撮影し、4K映像を切り出して360°映像を実現しました。
「通常のテレビで見るようなアングルではなく、ものすごく近寄った場所から見る。また、考えられない角度から見る競技の映像を、パナソニックの技術で撮影して大画面で映したら面白いと思ったんです。“見たことない”映像、よく撮ってくれました。出来栄え、完成度は最高ですね。もし一般公開できていたら、きっと長蛇の列だったと思います」(経営企画部 内田様)
ワンマンオペレーションで簡単操作&順調に運用
システム機器の運用スタッフは、わずか1人のワンマンオペレーション。専任スタッフがいなくても、1つのコントローラーでON/OFFなどの制御が簡単に行えます。すべての機器を一元管理し、順調な運用を可能にしました。
メイン・ショー スペース投影イメージ
6台のプロジェクターで3本の柱を避けつつ、360°の変形楕円スクリーン投影の死角を解消。
納入機器
メイン・ショー スペース
- 3チップDLPプロジェクター PT-RQ22K ×6台
- RAMSA30cm2Wayスピーカー WS-AR200-K ×3台
- RAMSA パワーアンプ WP-DA204 ×3台
- スイッチングHUB PN25101 ×1台
- 電源制御ユニット WU-L61 ×2台
- 他、BrightSign、ウーハー、Wi-Fiルーター、PCなど
プレ・ショー スペース
- 55v型液晶ディスプレイ TH-55LFV60J ×10台
- RAMSAスピーカー(天井埋込) WS-AC066 ×4台
- RAMSA パワーアンプ WP-DA204 ×1台
- 電源制御ユニット WU-L61 ×2台、他
ゲート スペース(エントランス)
- 55v型液晶ディスプレイ TH-55LFV60J ×2台
- RAMSAスピーカー WS-M10-K ×2台、他
お客様紹介
「一般公開できたらいいのに」という声が上がる
緊急事態宣言中につき、一般のお客様に見ていただけなかったことは本当に残念でした。関係者など、わずかながら観覧していただく機会があった方々は皆さん「一般公開できたらいいのにね」というのが開口一番です。その後に「今までに見られないアングルの撮影が良かった」とか「フィールドの中にいるみたい」などの具体的な感想をいただきました。
水素といえばENEOSをPR、次世代のENEOSファンをつくりたい
「子どもに見せたい」「小学生に見せたい」「家族を連れてきたい」とおっしゃる方々もいらっしゃいました。このコンテンツは子どもさんを意識してパナソニックさんに制作してもらっています。
“水素といえばENEOS”をPRして印象付けたかったんですね。映像を見ていただくとわかるのですがENEOS=水素のイメージをとても簡潔に表現してくれています。もう1つ、次世代のENEOSファンをつくりたい、子どもさんにもファンになってもらいたい、というのが私たちの願いで、その制作意図にも合っていたと思います。
パナソニックにはオリンピック関連事業を続けていってほしい
長年にわたってパナソニックさんは、オリンピック関連事業を続けていらっしゃる。私たちもいろいろ教えていただきましたが、積み重ねてきた実績とノウハウをお持ちのパナソニックさんだからこそ、だったと思います。それをこれからも続けていってほしいですね。
お客様紹介
新時代のエネルギーに挑戦し、低炭素・循環型社会に貢献
“地球の力を、社会の力に、そして人々の暮らしの力に。エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて、社会の発展と活力ある未来づくりに貢献”することを使命とするENEOSグループ。東京2020ゴールドパートナーとして、アスリートたちに応援というエネルギーを、また、聖火には水素エネルギーを供給するなど様々なエネルギー支援を行いました。
3チップDLP®レーザープロジェクター PT-RQ22K
レーザーテクノロジーを採用したコンパクトボディで柔軟な設置性・システム性を実現。革新のテクノロジーで、臨場感あふれる4K+映像を投写。