写真:コネクティッドソリューションズ社の受付
写真:コネクティッドソリューションズ社の受付

パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社

感染リスク低減支援システム
大切な方々を守る、感染リスクの低減を支援。ウォークスルーで高精度な体表面温度測定とマスク非着用検知が可能。

課題

非接触でスピーディに、高精度で体表面温度の測定ができるシステムが欲しい。

解決策

高精度な体表面温度の測定が可能、マスクを着けていない方を瞬時に検知してアラーム通知、ウォークスルーで検知できてスムーズな受付業務を支援。

当社に来訪されるお客様の中には、目の前にカメラや検知器が無いので、「測らなくていいのですか?」と驚かれます。システムの説明をお聞きになって、興味を持たれる方も多いですね。

パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 人事センター 総務部 横浜総務課 汐留総務係 係長 羽毛田 保男氏
※所属は納入時のものです。

システム開発の背景

受付で、体表場度の測定を高精度&スピーディに行いたい

パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社の受付はビルの16階にあり、コロナ禍以前は1か月で約3,000名の来客がありました。コロナ禍以降、来客数は減ったものの、額で測る非接触体温計を用いていたため、受付スタッフの大きな負担になっていました。受付スタッフの業務負担軽減に、他社製のサーマルカメラを導入。しかし、その機器は思ったより測定温度が低く出る傾向があったといいます。非接触でスピーディに、より精度の高い測定ができないか、パナソニックの『感染リスク低減支援システム』は、そうした課題解決のために開発されました。


主な特長

“体表面温測定の精度が高い”、“マスクの非着用検知ができる”

①高精度な体表面温度の測定が可能
サーマルカメラと、サーマルターゲット(黒体)という、計測の精度を高める温度基準器を併用することで±0.5度の高精度な測定を実現しました。

②マスクを着けていない方を瞬時に検知してアラーム通知
AIカメラが、マスクを付けていない人を検知してアラームで通知しています。

③ウォークスルーで検知できてスムーズな受付業務を支援
一般的なサーマルカメラは一旦立ち止まって計測しますが、ウォークスルーで計測が可能。来客が多くても“密”状態を回避できるようになりました。


導入後の効果

入口から入る全員の体表面温度・マスク着用の有無を確認できる

感染リスク低減支援システムは、パナソニックi-PROセンシングソリューションズとコニカミノルタが共同開発したシステムです。受付で体表面温度を測定するサーマルカメラと、マスク非着用検知を行うAIカメラの映像を、バックヤードに設置されたレコーダーに録画します。これにより、ウォークスルーでの体表面温度検知とマスク非着用検知がリアルタイムで行われ、設定温度を超えた人やマスクをつけていない人がいるとアラームやパトライト(オプション)などでお知らせすることができます。体表面温度を記録した映像やマスク非着用検知の映像は履歴として残せるので、後から検索・再生が簡単に行えます。「『感染リスク低減支援システム』はお客様の動線に影響されず、入口から入った全員が、カメラの画角の中に収まり、漏れなく体表面温度測定が可能です。また、マスクを着けていないお客様を瞬時に検知し、その場でアラーム通知できるのも便利です」(総務部 羽毛田 氏)


感染リスク低減支援システム 体表面温度の高い方の検知
感染リスク低減支援システム マスク非着用者検知

写真:マスク非着用検知するAIネットワークカメラ
マスク非着用検知するAIネットワークカメラ(画面上)と、体表面温度を検知するサーマルカメラ(画面下)
写真:高精度な体表面温度測定をサポート
高精度な体表面温度測定をサポートするサーマルターゲット(温度基準器)
写真:カメラ映像はPCにより、リアルタイムで確認が可能
カメラ映像はPCにより、リアルタイムで確認が可能。
写真:サーマルカメラによる体表面温度測定画面
サーマルカメラによる体表面温度測定画面。
写真:サイネージ連携例
サイネージ連携例(体表面温度の高い方を検知した場合)
写真:サイネージ連携例
サイネージ連携例(マスク非着用者検知の場合)

精度の高い体表面温度測定が実現できて安心

サーマルカメラは、サーマルターゲット(温度基準器)と周囲温度センサーとの併用で、より測定精度を上げることができます。両者により季節や冷暖房などによる外気温などの影響を受けにくくして、より精度の高い測定が可能になります。「以前使っていたサーマルカメラの計測は0.5~1度くらい実際より低い感じでしたが、『感染リスク低減支援システム』は納得の数値が出てきます。受付スタッフは安心して業務が行えます」(同上)

受付スタッフの業務軽減と、非接触対応で感染リスク低減対策にもなる

「額で測る非接触体温計は、受付スタッフの業務に負担がかかります。一般的なサーマルカメラも、一人ひとり検温でアラームが鳴るかどうか、マスクを着けているかどうかを見ていなくてはいけませんでした。マスクをしていない方にはお話ししなくてはいけません。『感染リスク低減支援システム』は、アラームとサイネージ連携でマスクの着用や再度の検温をお願いできます。私たちは受付スタッフとお客様もできるだけ接触を少なくして、リスクを回避したいと思っています。システム導入により、業務負担・感染リスクの低減ができているのではないかと思っています。」(同上)


『感染リスク低減支援システム』イメージ

『感染リスク低減支援システム』イメージ

納入機器

  • コニカミノルタサーマルカメラパッケージ MXTP45STEX ×1式
  • コニカミノルタTSAアプリ用 MXTP-PC ×1式
  • AIネットワーク屋内ドームカメラ WV-X2232LJ ×1台
  • AIマスク非着用検知アプリケーション WV-XAE203W ×1台
  • サイネージプレイヤー BrightSign ×1台

お客様の声

目の前にカメラ・検知器が無いシステムに興味を持たれる方が多い

当社に来訪されるお客様の中には、目の前にカメラや検知器が無いので、「測らなくていいのですか?」と驚かれます。システムの説明をお聞きになって、興味を持たれる方も多いですね。

写真:羽毛田 保男氏
パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 人事センター 総務部 横浜総務課 汐留総務係 係長
羽毛田 保男氏
※所属は納入時のものです。

さまざまな施設で活用可能

オフィス以外に、工場やショールームや展示会場などでの活用も可能

実際にこのシステムをご覧になり、自社のオフィスへの導入を検討中の企業様がいらっしゃいます。企業の受付に限らず、工場やショールーム、展示会場など、受付を通る形のすべての施設でお役に立ちます。『感染リスク低減支援システム』はカメラの画角の調整により、検知の範囲を調節できます。また、サイネージ連携のほかに、目の前に受付スタッフがいなくても、担当者へのメール連絡や音声などで体表面温度の高い方やマスクを着けていない方の検知を通知することも可能です。

■システムの詳細は
https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services_security_partners_km-thermal_solution


お客様紹介

「現場プロセスイノベーション」で、お客様や社会の課題を解決

100年以上、モノづくり企業として「現場」に向き合ってきたパナソニックの知見やノウハウ、最新テクノロジーやエッジデバイスを駆使することで、お客様の「現場」の様々な課題を可視化し、解決するコネクティッドソリューションズ社。様々なパートナーとともに、多様な「現場」に寄り添い、「現場プロセスイノベーション」を推進し、お客様そして社会の課題を解決します。

写真:パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社の本社
パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社の本社。

関連機器・サービス

製品写真:感染リスク低減支援システム

感染リスク低減支援システム

パナソニックの防犯・監視システムとコニカミノルタの技術を連携させた、感染リスクの低減を支援する映像監視システム。


製品写真:WV-X2232LJ

AIネットワーク屋内ドームカメラ WV-X2232LJ

ネットワークカメラ本体にAI機能を搭載。さらなる低ビットレート高画質ストリームを実現し、暗号通信、改ざん検知機能を搭載することでセキュア性を向上。


製品写真:WV-XAE203W

AIマスク非着用検知アプリケーション WV-XAE203W 

カメラ内でマスクを着けていない人の検知処理を実現。