写真:河川管理用カメラ映像
写真:河川管理用カメラ映像

国土交通省 中部地方整備局様

災害対策用カメラシステム
災害が発生した現場に仮設災害対策用カメラを素早く設置、災害対策本部室をはじめ、関係機関へ高画質映像を配信。

課題

災害発生時は二次災害を抑えるために素早く現場の映像を収集する必要がある。

解決策

厳しい屋外環境への設置が可能な屋外PTZタイプの災害対策用カメラ「エアロPTZ」を災害現場に持ち込んで設置し、災害対策本部室をはじめ、自衛隊や警察などの関係機関へライブ配信を実施。

鮮明な映像で現場状況を把握できることは、迅速かつ的確な判断をするうえで非常に効果的です。まさに“百聞は一見に如かず”です。

国土交通省 中部地方整備局 防災グループ 防災室 室長補佐 伊知地 誠様

背景

災害現場に災害対策用カメラを現場へ持ち込んで設置

国土交通省 中部地方整備局様では、様々な災害が発生した際に状況に応じて迅速かつ的確に対応することが求められています。そのため、災害発生時は二次災害防止のために素早く現場の映像を収集し、必要な映像を確認しながら慎重に災害対策を行います。しかし、実際は災害現場に既設の管理用カメラが設置されていないこともあり、映像を確認することが難しいことから、現地へ搬送し臨時設置するための災害対策用カメラが用意されました。


導入理由

災害対策用カメラによる効果的なリアルタイム映像配信を実施

以前は災害現場の状況を現地から電話などで伝えていましたが、リアルタイム映像での状況把握が求められるようになったため、手軽に災害現場へ搬送・設置ができる災害対策用カメラが採用され映像情報が配信共有されています。コンパクトな屋外管理用カメラでの運用から始まり、昨年にはさらに厳しい屋外環境への設置が可能な屋外エアロPTZタイプの災害対策用カメラが導入されています。国土交通省 中部地方整備局の伊知地誠様は、「災害対策本部室での初動対応から鮮明な映像で現場状況を把握できることは、迅速かつ的確な判断をするうえで非常に効果的です。まさに“百聞は一見に如かず”です」と語ります。


導入後の効果

厳しい屋外環境への設置に対応する防水・防塵・耐塩害の災害対策用カメラが災害現場の状況確認に貢献

中部地方整備局様では、管内の河川・道路などに多数のCCTVカメラを設置していますが、災害発生時に被災地の状況把握するための災害対策用カメラも別途用意されています。2021年7月に静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流災害では、「災害又は事故における中部地方整備局管内の緊急的な応急対策の支援に関する協定((一社)建設電気技術協会 中部支部)」に基づき、厳しい屋外環境設置に対応可能な屋外PTZタイプの災害対策用カメラ「エアロPTZ」などを被災地へ4台搬送し、協定会員企業のパナソニックの社員が現地へ素早く設置しました。それにより災害現場のリアルタイム映像を中部地方整備局様の災害対策本部室および関係機関への配信共有が可能となりました。国土交通省 中部地方整備局の倉橋和久様は、「災害現場の状況を把握する環境を構築するために、パナソニックさんには迅速な作業で最良の性能を発揮できるようにご尽力いただきました。災害対応においては経験値がとても重要なので、安心してお願いできました」と評価されました。

現場のライブ映像をワイヤレスプレゼンテーションシステムPressITで素早く簡単に大型画面へ表示

災害発生初期のみならず、その後も現地の被災状況や気象状況は刻一刻と変化するため、災害対策本部室と関係機関との共有はWEB会議システムを使用し24 時間体制で映像配信が行われました。その間、災害対策本部室では現地に設置された災害対策用カメラ4台の映像をはじめ、関係機関から提供される映像などが随時ライブで配信されてきます。国土交通省 中部地方整備局の伊知地誠様は、「災害対策用カメラやヘリコプター、ドローンからの複数の映像を何台ものPCに表示させつつ、必要な映像をPressITを使って素早く大型画面へ表示できるので、災害対策室本部室内の全員へ情報を共有する際の利便性、迅速性が大幅に向上しました」と語ります。

※CCTVカメラ:【Closed Circuit Television】河川・道路などの管理用ネットワーク網で使用するカメラ。


写真:災害対策用カメラ「エアロPTZ」AF-KSUD638
静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流災害時に臨時で設置された屋外PTZタイプの災害対策用カメラ「エアロPTZ」。
写真:災害対策用カメラ「エアロP T Z 」AF-KSUD638
素早く設置される屋外PTZタイプの災害対策用カメラ「エアロPTZ」。
写真:災害対策用カメラを施工・設置
災害発生の翌日にはパナソニックの社員が現地へ入り災害対策用カメラを施工・設置。
写真:河川管理用カメラ映像
地域住民への防災情報提供の観点からホームページで公開されている河川管理用カメラ映像。
写真:PressIT。
PCへ送られる様々なカメラ映像をスイッチャーのように切り替えることができるPressIT。
写真:AW-HN70シリーズ
災害対策本部室で行う本部会議などをWEB会議で配信し、整備局管内の情報共有を図ります。映像はNDI®|HX対応リモートカメラAW-HN70シリーズで撮影。
写真:オリジナルソフトウェア
リモートカメラをコントロールするためのオリジナルソフトウェアは災害対策本部室での使いやすさを追求。

納入機器

  • 屋外エアロPTZタイプネットワークカメラ AF-KSUD638(特別品番) ×8台
  • 屋外Boxタイプネットワークカメラ BB-SW175A ×4台
  • ネットワークディスクレコーダー WJ-NX200/05 ×10台
  • ワイヤレスプレゼンテーションシステムPressIT TY-WPS1 ×4式
  • NDI®|HX対応HDインテグレーテッドカメラ AW-HN70HW/HK ×各1台

お客様の声

私達のリクエストに対して常に柔軟かつ迅速に対応いただいています

パナソニックさんは私達の防災の仕事をしっかりと理解したうえで行動されるので、リクエストに対していつでも柔軟かつ迅速に対応いただけており、本当に感謝しています。(伊知地誠様)

災害時に持ち込んで設置するカメラは、場合によっては雨や風などで過酷な環境にさらされることがあります。エアロPTZカメラは高画質で望遠や広角、パンチルトが円滑ながらそれに耐えられるため助かっています。(倉橋和久様)

写真:伊知地様と倉橋様
国土交通省 中部地方整備局 防災グループ 防災室 室長補佐 伊知地 誠様(右)
国土交通省 中部地方整備局 企画部 情報通信技術課 電気通信管理主査 倉橋 和久様(左)
※所属はインタビュー時のものです。

お客様紹介

巨大地震の発生や超大型台風の襲来などに備えた強固な体制を構築

国土交通省 中部地方整備局様は、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県および長野県の一部を所轄区域とし、直轄事業に加えて、都市・住宅、河川、道路、港湾・空港、海岸の補助事業関係業務や、建設業の許可・監督関係業務などを担当しています。


写真:名古屋合同庁舎第2号館
国土交通省 中部地方整備局様が入居する名古屋合同庁舎第2号館。
地図

【動画】納入事例 エアロPTZ 中部地方整備局様

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